Look at me
「私を見て下さい」
フィリアは顔をあげて、彼を見た。彼は蒼白な顔をして、こちらを見ていた。
……やっぱり。やっぱり、あなたは私に誰かを重ねて見ていたのね。私が身寄りのない魔女であることを、利用して。気付いていたけど、私を必要としてくれるのなら、よかった。でも、もっと大切なことに、気付いてしまったから。
*
国境に程近い、平穏な村。都から遠く離れたこの村に、突然の客が訪れた。突然村に現れた異色に、人々は慌てて自分の家に帰って行く。それも当然だろう。彼らが乗ってきた馬車には、大きな紋章。見た事もないくらい豪華な服を纏っている彼らは、人々にとって、敵以外の何者でもない。家の窓々から鋭い視線が飛んで来ているが、彼らは全く気にも留めずに、村の真ん中を通る道を静かに歩き始めた。
「いらっしゃいませ」
からんからんっ、と軽く歌うような鈴の音がして、フィリアは本から顔をあげた。見た目よりも大人びた笑顔で、異色の客を迎える。そして、店の外の気配の変化を感じ、本を棚に戻して立ち上がった。
「どういったご用件でしょう?」
あくまでも、冷静に。フィリアは小さく深呼吸して、いつも通りの言葉を連ねる。腰に剣を携えた男が一歩前に出て、軽く頭を下げて言った。
「私は、クライドと申します。王子殿下の側近をしております」
「……ここは、ただの薬屋ですが、何かございましたか?」
「殿下よりあなたへの令状を托された故。こちらでございます」
クライドは後ろの従者から一通の封筒を受け取り、フィリアに差し出した。フィリアは恐る恐るそれを受け取る。暫くそれを眺めていると、次第に『早く見ろ』とでも言いたいような視線を感じる。フィリアは一度会釈してから、ペーパーナイフで封を切った。
「……これは」
手紙を読んで、フィリアは息を呑む。中には、来城を促すようなことが記されていた。促す、と言っても、王子からの言葉。逆らうことは許されない。絶対の言葉。
「フィリア様には、私どもと一緒に来て頂きます。尚、ここにはお戻りになることが出来ないかもしれませんので」
「……お断りします」
「はい?」
予想外の返答に、クライドと後ろの従者たちは目を丸くしてこちらを見た。フィリアは笑顔を崩さないまま、続ける。
「私はこの村の魔女です。ここを離れるわけにはいきませんので。お帰り下さい」
申し訳ありませんが、と言いながら、手紙を封筒に戻して、クライドに返した。そして、何事もなかったように棚から本を取り出して、また読み始めた。
「フィリア様っ!」
「……私を呼び寄せたいのなら、自分で迎えに来なさい、と。殿下にお伝えください」
それだけ言って、フィリアは読書に没頭する。それ以降、クライドのどんな言葉にも反応しなかった。これでは話にならないと思ったのか、それとも、こんな女を城に連れて行けないと思ったのか。暫くして、彼らは店を静かに出て行った。
*
「……で、何のご用でしょうか」
「お前が迎えに来いと言うから、来たまでだが」
来るなよ、と突っ込みたくなるのを堪えて、フィリアは満面の笑みで彼を出迎えた。窓という窓から村人が覗いているから、下手には動けない。
「こちらが、ラドフォード国第一王子、アルフレッド・エイデン・ラドフォード殿下でございます」
先日来ていたクライドという側近が、この妙に浮いている彼を紹介した。後ろの従者は扉の向こうとこちらの監視をしている。アルフレッドは、不敵に笑みを見せながら、クライドを後ろに下がらせた。
「私に、付いて来い」
拒否を与えない、絶対の言葉。フィリアと同じ年頃の普通の少女なら、喜んで付いていくだろう。アルフレッドもそう変わらない年頃だから。その上、貴族よりも品高い王族。藍色の髪に、蒼い瞳。憧れである彼に、誘われるなんて。……でも、フィリアは頷いて付いて行くことが出来なかった。
「申し訳ありませんが、付いて行くことは出来ません」
「フィリア様っ?」
クライドが驚いて顔をあげる。後ろの従者も窓の外の村人も驚いて、目を丸くしていた。当のフィリアは笑顔を崩さず、アルフレッドも笑みを零したままである。
「何故だ。私の言葉に逆らう程の理由があるのか」
「えぇ。あなたは……殿下は」
フィリアはそこで一旦言葉を止めて、窓の外に視線をやった。年老いた村人達が手を合わせて、何かを唱えている。きっと、フィリアに重い罰がくだらないようにだろう。そんな優しさを感じながら、フィリアはもう一度アルフレッドに満面の笑みを向けた。
「殿下は、誰に重ねて私を見ているのです?」
沈黙が訪れる。これにはアルフレッドも驚いたようで、言葉を詰まらせていた。
「それに、私はこの村の魔女です。ここを離れるわけにはいきません」
その場に異色と化したフィリアの笑顔は、アルフレッドが店を出るまで、ずっと続いていた。
アルフレッドが村を出て、やっとフィリアは笑顔を崩した。大きくため息をつくと、村の子供達が心配そうに駆け寄ってくる。
「ふぃりあさま、大丈夫?」
「おうじさま、迎えに来てくれたのに、もったいないよぉ!」
幼い姉妹がフィリアのスカートの裾を引っ張りながら、言った。他の子供達も思い思いの言葉で、フィリアを励まそうとしてくれた。
「ありがとう、みんな」
フィリアは薄く涙を浮かべた。やっぱりこの村でいたい。どんなに素敵な王子が迎えに来ても、村から離れることは考えられない。フィリアはしゃがみ込んで、一人一人子供達を抱き締めていった。
*
あれからすぐだった。原因はどう考えても、フィリア。日増しに、村人の厳しい視線が強くなっていく。毎日遊びに来ていた子供達も、ぱたりと来なくなった。それでも、フィリアは笑顔を崩さなかった。村人のために、店を開け続けた。
「今日も、売れ残り」
大量に残った薬草を台所で焼く。勿体無いのは分かっているが、日持ちの悪い薬草だから仕方ない。灰になった薬草を水に流そうと、蛇口を捻った。
ちょろちょろとしか出ない水。アルフレッドがここに来てから、少しずつ水の量が減っていた。あの視線からして、他の家もそうなのであろう。分かってる。きっと、アルフレッドが腹いせに水を止めようとしていることなんて。
「……そろそろ潮時かな」
フィリアは蛇口を閉めながら、小さく呟いた。多分気配を辿れば、アルフレッドを探し出せるだろう。まだ、この近くにいるはずだ。水道管理館に程近い場所に。
「ファーラン」
「何さ、フィリア」
裏口から黒猫が入って来て、棚の上に飛び乗った。白い羽がはらりと落ちる。
「この村から出るよ」
「あの王子の所にいくのかい?」
「取りあえず、行くしかないでしょ」
フィリアはエプロンを外しながら、ファーランに目を向けて笑った。
「それからは、その時に考えるわ」
「……了解」
それだけ答えて、ファーランは毛繕いを始めた。フィリアはそっと電気を消して、台所を後にした。……ファーランの心配そうな視線に気付かないまま。
*
早朝、フィリアは必要最低限のものを鞄に詰めて、店の裏口からそっと出た。村の入り口まで行くと、ファーランが眠たそうに座っている。
「おはよう、フィリア。よく眠れたかい?」
「ちょっとね。……行きましょうか」
フィリアは一度村を振り返ってから、歩き出した。ファーランも同じように振り返りながら、フィリアの後に続いていった。さよなら、大切な人たち。新しい魔女が現れることを祈って。
水道管理館まで行くと、案の定そこには見覚えのある馬車。紋章からして、アルフレッドらに間違いない。フィリアは手に力を込めた。
「大丈夫か? フィリア」
「どうかした?」
「いや……何でもない」
ファーランはフィリアから目を逸らすと、馬車の上に飛び乗った。フィリアも後を追って、馬車に近づく。馬車に触れようと手を伸ばしたところで、背後に冷たい気配を感じた。
「下賤者がそれに触れるな」
「……申し訳ございません。初めて見たものですから、つい」
振り返って、目の前にあったものにぞっとした。鋭い槍の先。これに刺されたら、相当深い傷を負うだろう。彼が先走らなかったことに、小さく感謝する。外の異変に気付いたのか、館の中から人が出てきた。クライドを先頭に、アルフレッドも出てきた。上手く行ったことに、ほっと笑みを浮かべる。取り敢えず、こんな小さなことに王子が出て来るのは謎だが。多分予想していたのだろう、フィリアが来ることを。
「槍を下ろせ」
「ですが、殿下」
「そいつは私の客だ」
アルフレッドが不機嫌そうにそう言うと、彼は慌ててフィリアから離れた。向けられていた槍が下ろされて、小さく息を吐いた。
「ようこそ、フィリア。待っていたよ」
「お待たせして、申し訳ございません」
「クライド、水道制限を解除して来い。……フィリア、先に馬車に乗っておこうか」
アルフレッドはフィリアの手を取って、馬車に乗り込んだ。フィリアは大人しくそれに従う。アルフレッドの隣に座りながら、馬車の窓から見える村の未来を思った。
「フィリアなら来てくれると思った」
「……一つ、お聞きしても構いませんか」
「どうぞ。何でも教えてあげる」
店に来た時と全く違うアルファードに戸惑いながら、恐る恐るフィリアは顔をあげた。目の前に座るクライドの様子からして、これも彼の一面なのだろう。取り敢えず、気が変になったわけでは無さそうだ。
「殿下は、誰と私を重ねていらっしゃるのですか」
「……誰とも重ねてないけど。フィリアはフィリアだろう?」
「先日失踪されたクラリッサ姫ですか?」
フィリアがそう尋ねると、クライドの表情が明らかに変わった。アルフレッドも一瞬息を詰まらせたが、何でもなかったように微笑んでいる。
「クラリッサ姫のことを気にして入るの? 大丈夫だよ、俺はフィリアしか見ていない」
嘘だ、と思った。アルフレッドは、フィリアではなく記憶を見つめている。懐かしそうなその視線が、そう物語っている。フィリアにその目が向けられたことは一度もない。そして……これからもないだろう。
「クラリッサ様は」
フィリアは黙り込んだ。アルフレッドが心配そうに声を掛けてくれたが、何でもないと首を振って、話題を逸らした。……まだ、あのことは言うべきではない。時間はあと少し残っているから。
*
城に着くと、挨拶もそこそこにして、すぐに部屋に通された。王子の私室と程近いその部屋は、きっとクラリッサ姫が使っていたものだろう。埃一つないその部屋は、クラリッサ姫の帰りを待ち望んでいるから。鏡台や衣装棚に残っているのは、全てクラリッサ姫のもの。
「こんな部屋に通すなんて、最低な王子だね」
ファーランがぼそりと言った言葉に、フィリアは足を止めた。クラリッサ姫の面影が残るこの部屋の何処に、フィリアの居場所があるだろうか。フィリアはドアの前に立ち止まったまま、その場から動けなかった。
「部屋は気に入ってくれた?」
押しつぶされそうな気がして部屋から出ると、アルフレッドがドアの前の壁に持たれかかっていた。フィリアは一瞬怯えたような表情を見せて、言葉を詰まらせる。そんなフィリアをアルフレッドは怪訝そうに見た。
「不都合でもあった?」
「い、いえ。とても素敵な部屋を有難うございます。とても……気に入りました」
「そう。それならよかった」
ほっとしたような笑みを見せて、アルフレッドはフィリアの髪に触れた。肩までしかない短い髪は、すぐにアルフレッドの手から落ちて行く。それをとても虚しそうに見つめるアルフレッドに、フィリアは耐えられなかった。
「どうして、私を重ねるのですか?」
「え?」
「私はクラリッサ姫ではありません。ただのフィリアです。クラリッサ姫じゃ、ありません」
もう一度触れてきた手を振り払って、フィリアはアルフレッドから距離を取った。とん、と背中に壁が当たる。
「私を、見てください」
フィリアがそう言うと、アルフレッドは顔を青くした。やっと気付いたのだろうか。やっと、自分の犯した間違いに気付いたのだろうか。フィリアは目を逸らした。
「……俺はフィリアを見ているっ!」
アルフレッドはそう叫んで、フィリアの顔の両側に手を付いた。その勢いにフィリアは身を震わせて、アルフレッドを見上げた。顔を蒼白にしたまま、睨みつけてくるアルフレッドは少しも怖くなかった。
「見ていません。あなたが見ているのは、クラリッサ姫」
「違うっ」
「違いません。クラリッサ姫が帰ってきたら、私は用無しでしょう?」
いつか捨てられると分かっていながら、ここに留まる程強くはない。それなら、早くここから逃げなくちゃいけない。ここから、あなたから、離れなきゃいけない。
「私は、クラリッサ姫にはなれません」
「やめろっ! 次にその言葉を話したら、お前に罰を与えるっ」
「では、与えてください。飛びっきりの罰を」
「え?」
目を丸くするアルファードに優しく微笑んで、まだ言わないと決めた言葉を紡いだ。
「クラリッサ姫がお戻りになられます。もう、すぐ」
*
その夜。クラリッサ姫は城に戻ってきた。
その知らせを聞いて、フィリアはそっと部屋を出た。廊下は慌しく、侍女や従者が走り回っている。アルフレッドはもう行ったのだろうか。クラリッサ姫に会ったのだろうか。そんなことを漠然と思いながら、皆に紛れて廊下を進んだ。出入りの激しい部屋を見つけて、フィリアは足を止める。ここに、彼女が、彼が。
「フィリア様っ」
部屋に近づこうとした時、後ろから声を掛けられて、慌ててそこから離れた。振り返ると、息を切らせたクライドが汗を滴らせながら立っていた。
「どうか、しましたか?」
「行ってはなりません。殿下の命令です」
決して部屋に入れないように。決して話を聞かれないように。アルフレッドはそう言ったのだと。クライドはフィリアを部屋に送りながら、そう言った。
「フィリア様はご心配なさらないで下さい。あと……殿下から離れないでください」
「何故、ですか」
クラリッサ姫が帰ってきたのなら、フィリアは離れるべきだ。それなのに、何故。クライドは少し考え込んでから、重たい口を開いた。
「殿下は、クラリッサ姫がここにいらっしゃる前から、あなたをお探しになっていました。……逆なのです。殿下はクラリッサ姫に、あなたを重ねていたのですよ」
訳が分からない。
クライドは新しい部屋に案内してから、すぐにアルフレッドの下に帰ってしまった。前の部屋と同じく埃一つない部屋だが、クラリッサ姫の面影は全くない。だから、安心してソファに腰掛けることが出来た。
*
落ち着いてから、先程のクライドの台詞を考えた。どういうことかさっぱり分からない。アルフレッドを見たのは、あの時が初めてだったはず。それ以前に、見かけることがあったのだろうか。こっちが気付かない間に、彼の目に映る機会があったのだろうか。
「どうしたんだい、そんなに眉間に皺を寄せて」
ファーランがベランダから部屋に入ってくる。……ファーランなら知っているだろうか。ファーランはフィリアの母親の猫だった。フィリアの過去を誰よりも知っているだろう。
「ファーラン、私、殿下にお会いしたことがあるの?」
「それは、とても知りたいことなのかい?」
フィリアは大きく頷いた。ファーランは小さくため息をつくと、ソファに飛び乗って、フィリアの隣に座った。
「フィリアは、王子のことをどう思っている? それが条件だ」
「どうって……そうね、とても弱く見えるわ。支えてあげたくなる」
「フィリアは、王子が好きかい? ……もちろん、恋愛感情として、だ」
フィリアは首を傾げた。どうして、それが過去を知る条件になるのだろう。過去を知ると、どうなるのだろう。アルフレッドに何か起きるのだろうか。それとも……アルフレッドの傍にいなければならない何かを得るのだろうか。
「別に関係ないけどね。一応母親代わりとして、知っておきたいじゃないか」
ファーランはフィリアの気持ちを悟ったのか、笑いながらそう言った。
「好き、なのかしら。でも、私を見て欲しいとは思った」
「じゃぁ、大丈夫だね。……そうだよ、フィリアと王子は一度だけ会ったことがある。フィリアの両親が死んだのは、王子のせいだからね」
「王子のせい?」
「王子が城を抜け出して、フィリアの両親に会いに行った時、反逆グループに運悪く見つかってね。王子は何とか逃げ帰れたけど、反逆グループの足止めをしていた二人はやられてしまった」
ドアが閉まる音がして、フィリアはそちらに顔を向けた。そこには、腕を組んだアルフレッドが薄い笑みを浮かべて立っていた。
「その通り、だよ」
「これはこれは、王子。元気で何より」
ファーランはソファから飛び降りると、アルフレッドの前まで歩み寄り、頭を下げた。それに倣って、アルフレッドも頭を下げる。
「あの時は申し訳ありませんでした」
「いや、気にすることはないよ。あの運命は、前から決まっていたのだから」
異様な光景に、フィリアは目を丸くする。……二人も親しかったのだろうか。両親が死んだ頃の記憶はない。そう言えば、どうして両親がいなかったことを不思議に思わなかったのだろう。ずっと、一人だったのに。
「同情で、私を呼んだのですか?」
「フィリア、違うよ。王子は同情なんかで、フィリアを呼ばない」
「ファーランに聞いてないわ」
「……最初はそうだった。でも、今は違う。フィリアが必要なんだ」
アルフレッドはフィリアを見た。懐かしむ視線は、あの頃を思い出していたから?重ねていたのは、幼い頃の自分?……分からない。どうしたらいいのか、全く見当も付かなかった。
「私は」
アルフレッドもファーランもフィリアの言葉を待っている。フィリアは息を呑むと、口を開いた。
「私は、あなたといたい。一緒に、ずっと」
必要としてくれるのなら、私だけを必要としてくれるのなら。ここから、あなたから、離れてはいけない。そう思ったのは、間違いだったのだろうか。それとも、正しかったのだろうか。
「フィリア、おいで」
アルフレッドに手招きされて、フィリアはソファから立ち上がった。ファーランがそっと道を開けてくれる。アルフレッドの前に立ち止まると、腕を引かれて抱き締められた。
「ずっと、会いたかった。フィリア、すまなかった」
「……クラリッサ姫は」
「帰ってもらった。俺には、フィリアしかいらないから」
強く抱き締められて、フィリアは目を閉じた。アルフレッドの背に、そっと腕を回す。こうやって離れたくないと思うのは、彼のことが好きだということだろうか。分からないけど、きっと答えはアルフレッドが教えてくれると思うから。
「私も、アルフレッドしか、いらない」
そう囁いた時、耳元でアルフレッドが嬉しそうに笑ったような気がした。ファーランは二人を邪魔しないように、ベランダから部屋を出て行った。その顔に嬉しそうな笑みを浮かべて。




