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邪神様と俺と

いやぁ、今回はしくった感が満載です。

それに短いし。

でもまぁ、とりあえず進化できたってことで。


俺はその後、後ろに控えてたゴブリンに焚き火のところまで連れて行かれた。

網に入れられて、焚き火の前にある祭壇に置かれる。

もちろんしっかりと固定されているので、動けない。

しばらくした後、ゴブリンロードがやって来た。

そのままゴブリンロードは俺の前に立ち、わけのわからない言葉を喋り始める。

ゴブリン語でも、念話でもないよくわからない言葉だ。

「υγθιηωκιυφηξβφφδιγξοδφη」

もぉ、本当に何を言っているかわからない。

そうして、しばらくよくわからない言葉をつぶやいていたかと思うと、いきなりゴブリンロードは伏せているゴブリン達に振り返り

『イノリはオワッタ、あと3日間コイツをミハッテイロ』

と言った。

「「「「「「「ギャギャギャギャ」」」」」」」

そして、いきなり俺の意識は暗転した。




いきなり、景色が変わった。

真っ黒に染まった教会。

そこには一人の少女のみで、他の気配を感じない。

いや、この教会は何処か隔絶された場所のようだ。

外にも何も感じない。

「お前が、今回の生贄か。しかし、お前は牙狼ではないじゃないか。あのゴブリンめ、間違えやがったな。しかし、お前からは何か特別なものを感じるのも事実か…。今回はお前で我慢してやるか。」

「あの…すいません、ここどこでしょうか?」

いきなり少女がつぶやき始めたので、これはチャンスと思って話しかけて見た。

すると少女は驚いた表情を見せる。

「お前、古語を使えるのか?」

「古語と言われましても…日本語?あの、とりあえず今の状況を説明してもらえます?」

「あっはっはっは!いいだろう。つまりはだな…かくかくしかじか…。」

この少女…いや邪神様が言うには。

ゴブリンロードの祭主というスキルは、生贄に応じて、邪神から加護を授かるというスキル。

今回ゴブリン達は、牙狼の群れに集落を襲われる危機だったらしく、邪神から加護を授かるために、牙狼が必要だった。

そこで、見つけたのが俺。

たった一匹でいる子供は、彼らにとって格好の標的だった。

俺らサーロスウルフドッグは父方である牙狼種と瓜二つであるがために、間違えられたとのことだった。

で、そこにいる彼女が邪神様だとの事。

どうだ?凄いだろォ!

とない胸を張られても…ちょっと痛い中学生にしか見えないのだが…。

しかし、その少女から何か凄い威圧が出ているのは確かだし、鑑定能力が使えないのもあって、俺は信じることにした。

それで、彼女は今まで祈りがしっかりと届いたら、すぐに加護をあげてたわけではなくて、気まぐれで加護を授けてたのだとか。だから今回は見逃してやる、お前が気に入ったからな。とかなんとか言っている。

気に入られたのは正直嬉しいが、その前に聞き捨てならない言葉が、あった気がする。

気まぐれだぁ?

「何が、気まぐれだぁ!?祭主スキルを使われたら必ず助けるってんならいいよ。お前は気まぐれで人の命を奪えるほど偉いのかよ?いや、偉いのだとしてだよ!お前は、助ける方と助けない方、どちらが正しいかとか考えたことあるのかよ!?あるわけねぇんだよそんなの!どちらも正しいんだから。特に今回の件に関してはな!助ける相手は選ばなければダメだろ!お前が気まぐれで助けた奴らの敵は気まぐれで死ぬんだって事を理解してんのか?どっちかが悪いとかだったら分かる。そりゃ第三者の、目からみて確実にこっちの方が悪いだろ、って思ったならそりゃ助ければいいさ。でも、それ以外で気まぐれに助けるなんてダメだろ。助けるなら必ず助けるか、相手を選べ。必ず助けるなら、祭主スキルを持ってるものの勝ちだ、スキルは自分の実力だ。相手を選ぶ時は、しっかりと選べよ、敵の敵は味方じゃないんだよ。」

「う、うるさい!お前が私に説教なんて、1000年早いんだよ!」

「強いもんが味方を守るのは普通のことさ、でも、強いもんが味方でも敵でもない奴を気まぐれで殺すなんてことがあっちゃいけないんだ。味方の敵は敵、だけど敵の敵は味方じゃないんだよ。だから、守る相手はしっかりと選ばなきゃなんねぇんだよ。それが力を持つもんのルールってもんだろ。」

ひとしきりいい終わった後顔から血の気がサーっと引いて行った。

今俺の顔は真っ青になっていることだろう。まぁ、もうどうしょうもない。

今まで吠えていたのは俺の理想だ。けど、俺はこの考え方を結構気に入ってる。

「じゃ、じゃあ、私がお前を気に入ったから、お前を助けるのはあ、ありか?」

「あぁ、ありがとうな。名前を教えてくれよ。」

「名前…、邪神ルイ。邪神といっても、お前と同じで、魔物なの。かつて神に唆されて生まれた…」

彼女は今かなり動揺している様だ。

何を言いたいのかっていうと、彼女のこの後のセリフはどもってたりしていて要点がさっぱり分からない。

なので、俺が必死に聞いて理解した上に少し想像を踏まえて説明しようと思う。


彼女はかつて魔王だったらしい…

逆にそれしかわからなかったが、それがどうした。

どんな過去があったって俺が知って居るのはいまのルイだし、それより前のルイはどう頑張ったって表面しか知ることはできない。

ちゃんと話が出来る時にもっかい聞けばいい。


そんな事を俺が考えていると、彼女がぼそぼそと何かをつぶやいた。

「…のし…った」

「ん?なんだって?」

ごめん考え事してました。

「楽しかったっ!って言ってるのよ!お前の話が聞けて。久しぶりの会話だったから。神を名乗るようになってから、古語を使った会話ばっかりで、誰とも話せなかったし!」

「あぁ、あはは。そうかそうか、そりゃ何よりだよ。」

「楽しいかも。」

「何が?」

「もう一度、生き物として生きて見るのも、よ!私は魔王だったの。だから、別にそこまで強いわけじゃないから、下行っても退屈しないかなって。邪神種から退化することで下に行けるかなって…?」

「いや、まてまて?なんで魔王がそこまで強くないんだ?」

「魔王ってのはね、50位を超えたものを言うのよ。だから確かに魔王は強いけど、私の相手になる奴がいないってわけじゃないの。最強の無敵程つまらないものってないでしょ?今の私でもせいぜい15番くらいよ。退化したら魔王でさえいられないかもしれないし、それに、昔より強い奴が現れてるのも確かだし。」

15番でも充分強いと思うが…

「へ、へぇ、なら下の世界で会えたらいいな、お前といると楽しそうだし。」

「え!?う、うんそうね。べ、別に一緒に行きたくてこんな話したわけじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」

何をそんなに焦っているのか?

そんな勘違い滅多なことじゃしないとは思うけど。

「分かってるって、いくら気に入ったからといって、俺じゃ足手まといだもんな。だから、もし下の世界で会えたら話し相手ぐらいにはなってくれよな。」

「そ、そのくらいなら、いいわよ。あ、この世界は時間が止まってるから、ここで進化を済ませてしまえばいいわ。そうだ、私の魔力少しあげる。体の中に持っといて、そうしたら私があんたを探し出せるから。」

「お、おう。いろいろとすまねぇな。」

「ううん、いいの。あんたのためなら」

「あ?なんか言った?」

「なんでもないわよバーカっ!」

「おいおい、ひでぇな。」

「本当にありがとう。いろいろと楽しかったわ。また会えるといいわね。」

「あぁ、そうだな。」

[進化しますか?yes/no]

Yesだ!

そうして俺はまた暗転した。



素直になれないツンデレ邪神さんでしたね。

会話ばっかりでなんか、変な感じになってしまったっぽいっすね。

まぁ、次回期待しといてもらうということで。

ってか

この話のヒロイン達チョロインすぎやしない?

まぁ、いいか

仕様な感じで…

それとちょっとヒロくんはカッコよすぎますな。

綺麗事というか?

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