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ハリネズミはこの後スタッフが美味しく頂きました

待った?

ううん、今来たとこ

ということで

どうぞ

浅い眠りから覚醒してしばらくして、ようやく行動を始める。

俺が今するべきことは、なるべく強くなること。

一人で生きられるように。

カエンの覇気にも耐えられるようになっておこう。

もし、カエンが自分の力で覇気を制御できなかったとしても、俺が近くにいてやるくらいはできる。

1人で死なせなんかしない。

で、俺の課題なんだが。

攻撃力ではないかと思う。

今までは絶対の守護のチート性能に助けられてきたが、あれはやはり戦闘での使い勝手は悪い。

使い道は他にある。戦闘に使うとしても、今まではとは使い方を変えるべきだと思う。

本来ならば、ここで新しく戦闘向きのスキルを取得するべきだと、思うだろう。

しかし、俺はまだ早いと思う。

俺の捕食者というスキルがある以上、たくさんのスキルを得て臨機応変に戦闘スタイルを変えるという戦闘スタイルになるだろう。

しかし、それは自分のものではないスキルを使うということ。

今までの経験で、スキルには様々な使い方があり、それぞれが役割を持っている。

そして、そのスキルには熟練度(正確には熟練度かどうかはわからないが、練習したり、使ったりするとスキルの性能が、上がったりする。)があり、生まれ持ったスキルに、俺の付け焼き刃なスキルは敵わないだろう。

でも、それがこの捕食者というスキル。

そこらへんは俺の異世界から来たと言うメリット、つまりは応用力や発想力といった点で補って行くことになると思う。

しかし、極めたスキル一つにたくさんの劣化スキルでは敵わない。

そうしたら答えは決まってる。

つまりは、それぞれのスキルの熟練度を高めつつ、たくさんのスキルを得る。

ものすごく、欲張りな話だ。

しかし、それが俺に与えられたチート能力の捕食者(賢者とのコンボ)なのだから仕方ない。

つまりは、ゆっくりとスキルのレベルを上げながら、新しいスキルを増やして行きたいのである。

ということで、今既存のスキルでとりあえず戦うとしたらどういった戦闘スタイルになるのだろうか、考えてみる。

種族 サーロスウルフドッグ

順位 2500000000位

能力 絶対の守護

ーー 賢者

ーー 進化論(ダーウィン)

ーー 嗅覚強化

ーー 捕食者

耐性 熱耐性MX

ーー 麻痺耐性MX

ーー雷耐性MX

ーー 寒耐性MX


まだ使ったことのない能力は、賢者の神経伝達速度という能力なので、使って見ることにする。

発動したはずなのだが、何が起きたのかよくわからない。

不発か?いや、不発なんてあるのだろうか?少し変わったところといえば、あたりがものすごく静かな気がするくらいだが。

そんな時だった、朝露の雫が草から落ちたのだ。

それはもう、ゆっくりと。

雫のちょっとした震度が見えるくらいに。

これは、拾えるのでは?と思い手を伸ばそうとしたのだが、体がいっこうに動かない。体が重いとかでは無く動かない。

仕方ないので、スキルの発動を解くことにした。

試しで使って見たが、使い勝手がよさそうな感じである。

おそらくこの現象は、神経伝達速度が上がったことにより、周りで見えることが遅くなったり、その間に考えられること、簡単に言うとというか、ものすごく簡単な見方で言うと脳の回転が速くなったといったところだろう。

あの場で動けなかったのは、予想の域を出ないが、おそらくは慣れの問題だと思う。

神経伝達速度が上がっているのだから、筋肉にもしっかりと脳から指令が行くはずなのだから。

スキルには慣れと熟練度が大切だ、ということは痛いほどわかっているつもりなので、まぁ、恐らくそういうことなのだろう。

このスキルでは、時間の流れが緩慢な世界の中を普通に動けるようになるだろう。

その代わり、使用時に魔力は常に消費されてしまうようだ。

結界は一度作ると消す時のみ魔力を使うので、その辺は結界の方が秀でていると言える。

が、このスキルはやはり使い勝手が良いというのは間違ってはいないだろう。

元は普通の高校生の俺は、動体視力や力、反射神経が上がったところで頭が反応してくれない。

動体視力が上がったとしてもゆっくりに見えるわけではないのだ。

パニックになったりして、避けられる攻撃にも、自ら当たりに行ったりしそうである。

その点、世界がゆっくりになり、感覚が研ぎ澄まされるあのスキル内では、戦闘経験が皆無な俺でも攻撃を読んだり、常人には考えられないスピードで移動できたりする。

本当に使い勝手が良いスキルだ。

しかし、攻撃力が増したわけではなかった。ここでの目的は攻撃力の増加であったはずである。

武器や、自分なりの攻撃手段がある場合はこのスキルは攻撃に役にたつだろうが、今の俺では避ける事にこの力の全てを使いそうである。

とりあえずスキルの熟練度を上げることに専念してみようと思う。

神経伝達速度を使いながら、周囲を歩きまわる。

そうしている内にいい場所を見つけたら、今のスキルを応用した攻撃手段を模索しよう。

そうと決まればいざ実行である。

早速、神経伝達速度を使用した。

ゆっくりな世界で、自分の脳だけ普段通りのスピードで、自分もゆっくりに動く。

じれったい。飽きてきた。が、しかし生き残るため強くならねば。

少し慣れてきただろうか。普段通りのスピードで歩けるようになって来た気がする。

筋肉が固まっていたのが緩んで、滑らかに動けるようになっていく。

相変わらずゆっくりでじれったいが、自分の脳で考えてるほど外では時間はたっていない。

そう考えれば、耐えられるというものである。

そんな時に、場所がひらけて、ちょうど良さそうな広場らしき場所が見つかったので、一度解除する。

体感時間で2時間。

30倍に速まっているのだとすれば、実際たった時間は4分。(まぁ、俺の中では2時間)に考えた、一つの攻撃方法。2時間考えて、この手段しか思いつかなかったので、もしこれが失敗した場合には、新しくスキルを習得することにしよう。

その時は、どんなスキルをとるかしっかりと、考えなければ。

俺が考えた手はさっきも言ったとおり、一つ。

結界を身に纏った状態での打撃攻撃。

外側から干渉できない結界を体に纏う。

その状態で殴る。ぶん殴る。この体では殴ることはできないので、頭突きになるだろうが。

結界は外部から内部に干渉できないので、弾き飛ばされるしかない。

俺が今、一番得意とするスキルが絶対の守護である。

俺に合っているのか、最初からかなり使いやすかったし、ここ最近はずっとこの能力を使用してきた。

さっきの2時間(よんふん)でもかなりレベルアップした。

今では、結界を二つ作ることや、作った結界を変形させたり拡げたり。いろいろできるようになった。

しかし、発動までに時間がかかる点については全くといっていいほど、成長はなかった。

これが、この能力の限界なのだろうか。

それとも、張る結界の種類にもよるのだろうか。

例えばの話であるが、条件設定で結界を張るときに結界の展開が早くなる条件があるのかもしれない。

まぁ、そんなことよりも。熟練度が上がったことで、さらに便利になったことが大きい。

中でも作った結界は無意識に保てるようになったのは大きかった。これで今日からの寝床は確保できる。

とにかく、物は試しである。

早速やってみる。

結界は常時張ってあるので、特に準備とかはいらない。

早速、都合良くあった岩の上に登り、頭突きをする形で、岩を割る。

ズドォォン!

ゴッチーーーン

「いってぇぇぇぇ」

何があったのかを説明しよう。

インパクトの瞬間に岩は大破した。

が、俺はそのまま地面へ頭から突撃。

そこで、俺は地面に頭突きすることになった。

そこで、この攻撃の弱点を見つけた。

確かにこの攻撃手段はインパクトの際にかなりの衝撃がある。

絶対に曲がらない、屈強なもので殴っている様なものだからだ。

しかし、インパクトした後は一転ただ押すだけである。

見えない壁に押されている、そんな状況になるだけだ。

この時、インパクトの衝撃に耐えられ、押す力にも耐えられたらどうなるだろう。

ここで付け足すとしたら、今俺がしている結界は外側からのみ干渉できない結界である。

つまり、内側からのみ干渉できるということで…。

結界は俺の動きに反して、動きを止める。

しかし俺の動きは止まらない。

よって、俺は結界の外に出て、地面に一糸纏わぬ裸の頭で頭突きを繰り出したのだ。

それも、岩を砕くつもりでうった、かなり力を込めたやつを。

正直に言おう。痛い、痛すぎる。

一瞬成功したと思ったのだが…。

失敗だ。

地面を破壊できなかったということから、インパクトの衝撃も、確かに強いものではあるが、そこまででもないことがわかる。

そして、その後押す力は俺の力なので、耐えることなど容易くできるだろう。

つまりは、少し頑丈な相手に出会ったら、今のような事になるということ。

痛いのは嫌である。

今回の事で、使い道が他にもあると思えるようになったし、今回の方法もいくらでも応用がきく。

しかし、この使い方は使えなさそうである。

残念だ。

とりあえず、何か攻撃のスキルを取らないとならないな。



魔物を探し始めて6時間(じゅうにふん)たった。

もう、神経伝達速度のスキル内でも普通に歩けるようにまで成長した。

周りの人には30倍の速度で歩いているようにみえるのだろうか。

魔物は見つかりはしたが、これと言って欲しいスキルがなかった。

というのは、言い訳で、倒せる気がする魔物が少なかった。

それから更に4時間(はちふん)。ちなみに今日はイノシシの肉の残りがあるので狩りをする必要は無い。

というか、俺一匹で、あいつを全部食べるのが無茶なのだ。

今は、結界に入れて肉の大きさを縮小して、中身を冷凍したあとに、結界を縮めている。

食わないのに、殺すのはあまりしたくないが、許して欲しい。

君も、冷凍して後で美味しく頂きますので。

そうして見つけたのがこいつ。


名前名無し

種族ヘッジホッグ (ねずみ種)

順位5000000000

能力無限進化

体毛操作

耐性 無し


theハリネズミ

遥に格下だ。しかし、体毛操作、かなりそそられる。

何故かはわからないが…

とにかく、体毛操作をとってみようと思う。

特に苦戦はしなさそうである。

この相手ならスキルを使わずとも倒せそうだ。

…それより、ハリネズミって食べられるっけ?

少し文字数増やしたんですよ〜

2000程度から4000まで

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