始まりの章 3部
明日に〜とか言ってたのに
すでにこんな時間に…
少しだけ改良してたら、間違えて消しちゃってw
まぁ、気にせず読んでくださりゃ
黒龍の下にたった俺は黒龍を眺めて見る。
俺の頭にでた内容は
名前 カエン (名前付き)
種族 黒龍 (龍種)
順位 12位
能力 炎操者
無限進化
人型
竜飛行
魔力感知
覇気
耐性 炎耐性MAX
スキルの熟練度の様なものが関係してるのか、他人のものは見れないのかはわからないが、これ以上詳しくは見れなかった。
しかし、12位とかってのは何なのだろうか。母親に聞いておけばよかった。
しかし、名前からではよくわからないな。俺の時みたいに、もっとよくわかれば良かったのだが。
まぁ仕方ない、上空からものすごい勢いで降りて来ている。
よかった。注意を引き付けることはできたみたいだ。
あれは明らかに俺を狙っている。
仕方ない、もう少し弱めの敵でいろいろとテストをしたかったけどやるしかないようだ。
俺はとりあえず結界を張る。
確かスキルにあったはずだ。
高速で向かって降りてくるカエンというドラゴンに対抗する為に、初めてながらもしっかりと結界を張る。
危ない時だからこそ、急がずゆっくりとだ。
ぎりぎりのところで間に合ったらしく、ドラゴンは俺の結界を前に弾かれた。
正直かなりびびった。死さえ覚悟した。
対するドラゴンは、自分の攻撃が防がれた事が未だに理解できないのか首を傾げている。
よし、この調子だ。
と思ってみるが実際何も状況は好転していない。
俺にはこの後の手は無く、ドラゴンが結界を前に諦めて帰ってくれるのを待つしかないのだ。
この結界の名前が絶対の守護だから不安ながらも賭けてみる気になったというだけである。
もし、このスキルが名前負けするような大したことないスキルだった場合、俺はもう死んでいただろう。
が、このスキルには少なくともドラゴンの一撃を耐えて見せるほどの力はあるようだった。
しかし、本当に何もすることができない。
この結界もいつまで耐えてくれるかわからないしな…。
今まで家族に甘えて、スキルの確認を全然してこなかった過去の俺を責めたい。
が、責めても何も変わらないので、結界が壊されないことを天に祈るばかりである。
ズドン!
ズッドン!!
ズドドドドン!!!
ズドドドォォォンン!!!
と渾身の一撃が防がれたことにイラついたのか、溜めなしの連撃をドラゴンは繰り返す。
しめた、と俺は無意識にニヤつく。
遥か高い場所からの渾身の攻撃を防いだのだ。
いくら連撃であろうと、一つ一つの攻撃がさっきのよりは劣るため、ダメージにすらなってない。
もちろんかなりの威力であることに間違いはないのだが、この結界なら問題なく防いでくれるようだ。
溜め攻撃を数発撃たれたならば、それはまずいのかもしれないのだが…。
すると、俺のニヒル(笑)な笑みを見たドラゴンは更に怒ったのか、あろうことか魔力を溜めだしてしまった。
まずい…と思ったのもつかの間、ドラゴンは足の方からブースターよろしく炎を吹き出し、自身の頭についている立派な角を結界につきたてたのだ。
その瞬間ヒビが入る結界。
それを見たドラゴンは、次は両翼に魔力を溜め、純粋な強化による攻撃をヒビに対して放った。
ドラゴンが魔力を溜めて放った攻撃は、やはりといっていいほど高威力で、その攻撃の前に脆くも俺の結界は崩れ去った。
それと同時に俺の希望も崩れ去ったような気がした。
瞬時に結界を張ろうとするが、上手く出てくれない。
精神の乱れによるものなのか、それともこのスキル自体発動が遅いものなのかは分からないが、今分かることが一つあった。
これはやばい…。
結界のスキル無しで対抗する手段はない。
いや、あるのかもしれないが今のパニックしきった頭では何一つ考えられない。
結界を壊した後、もう俺が何もしないのをみて、ドラゴンはゆっくりと近づいてくる。
確実に俺を捉えた絶対的強者のその目は、俺を硬直させるのにはオーバーな威圧感を感じさせた。
意識の外で体は勝手に震える。
死ぬのは怖い。
今までたくさんの獲物を殺してきた俺がこんなことを思ってはいけないのかもしれないが、餌になりたくない。そう思った。
そもそも生きたいから殺してきたわけであって、死にたくないと思うのは当然であった。
見る人はこれを身勝手だとか、罰だとかいうのかもしれない。特に俺の前世の世界の人間は。
俺だって最初は殺すのが嫌だった。
だけど、この世界は無情なまでに分かりやすい弱肉強食の世界だった。
生きるために食う。そんな世界だからこそ、信頼関係は作りやすい。
常に自分は命を賭けている状態であるため、仲間を大切にする。
助け合い、獲物を共有する仲間を大切にする。
自然に生きると仲間の大切さを酷く思い知らされるものだ。
こんな世界に俺は染まってしまったのだ。
常に死と隣り合わせのこの世界に。
だから、こんな時が来ることくらい分かっていたのに。
これほどまでに恐ろしいなんて。
この時までは流石に獲物達に申し訳ないと感じてしまう。
けれど、さっき自分で思っていたことを思い出した。
そんなこと、食べて来た命に失礼だ。
命を食って紡いだこの命を、俺は最大限大切にしなければいけない。
最後の最後まで、諦めてはいけない。
俺はキリッとドラゴンを睨んだ。
何か、何かあるはずだ。
きっと何か…何か…。
我は目の前で我のことを睨む弱小な犬っころに驚いていた。
おかしい…。何時もはこんなんじゃないのに…。
皆恐れて発狂するか失禁してしまう。
我が近づいただけで、皆恐れ、逃げそして、壊れてしまう。
だから、思ったのだ、我はこの世の全てを壊す。
あの世からこの世に移り住んだその日から、我はずっと一人でなければ行けないのだと。
強者故に孤独。
孤独ならば、周りに気兼ねすることはない。
壊せ!壊せ!壊せ!
私の…私のそばに居ることができるものなんで居はしないのだから…。
だから、おかしいのだ。
この目は、発狂するでもなく恐るでもなく。
ただ、生きることを望んでいた。
なんなんだこいつは…。
ドラゴンは、俺に止めを刺すことができる一歩手前で、歩みを止めた。
一体どうしたというのだろう。
しかし、ドラゴンの目からはもう俺を殺すという意思が消えていた。
理由はさっぱり分からないが助かった…のか?
「なぜだ、何故お前は死なない?」
「?それはお前が俺を殺さなかったからじゃないのか?」
当たり前の事をいきなり問うてくるドラゴン。
なにか?お前、お前には何もせずに近くの魔物を殺せる力でもあるのか?
…本当にあったらやばいな…。
「そういうことではない!何故、お前は我に近寄られても生きることをただ望んで居られるか!と問うておる。」
なるほど、そういうことか。
…どういうこと?
「ふ、もういい。なんだか馬鹿らしくなって来たわ。私はな…生まれつき力が強大だった。それはもう、ドラゴンの中でもびっくりするほど飛び切りの力を持っていた。それ故触れたものは壊れ、近づいた者は恐れ逃げて行った。いつしか私は一人だったよ。私は何もしていないというのに…。だから、壊した。勝手に壊れて行くなら、せめて私…我が壊そうと…な。あぁ、久しぶりに話したなぁ。」
ドラゴン…彼女は孤独だったのか…。
彼女の触れたものは問答無用で壊れてしまった。
優しい彼女はきっと、人と距離を取ることを選択したのだろう。
それ以前に、他の生き物たちが彼女から距離をとったのかもしれない。
彼女を恐れた生き物たちが…。
しかし、孤独は彼女を変えてしまった。
孤独なら、どうせ近くに何も無いのなら。
壊してしまっても構わない。
だって、一人なのだから。
彼女には関係ないものなのだから。
それが、さっきの彼女なのか…。
俺には、話の通じる奴を殺す趣味はない。
話の通じる奴は積極的に仲間にして行くべきだとさえ思っている。
だから、その孤独から救い出してやりたい。
彼女を孤独に陥れた能力から救い出してやりたい。
そのちからを見極める術を俺は持っているのだから。
だから…
「そのことなら、俺になんとか出来るかもしれない。」
俺は彼女の全てを見たい。
彼女を陥れる全てを…。
名前 カエン (名前付き)
種族 黒龍 (龍種)
順位 12位
能力 炎操者(特別級、この世に存在するありとあらゆる炎を操る。現存する炎系スキルの最高峰。)
無限進化
人型(神に与えられた二つ目の姿)
竜飛行(希少級、竜特有の飛行スキル。飛行が可能。)
魔力感知(魔力によって、周囲を感知する)
覇気(希少級、魔力の波を相手を威圧するオーラに変えて放つ。常時発動スキル)
耐性 炎耐性MAX
そのステータスが見えた途端、俺の意識は飛びそうになる、まぁ、見るためにありったけの魔力を使ったからな。
魔力が無くなったらどうなるんだろう…死ぬのかな…
なんで確認しなかったんだろう…。
そこで俺の意識は飛んだ。
【魔力が枯渇したため、低位活動へと移行します。】
【魔力を使い切ったため、最大魔力量が大幅upしました。】
【第二進化が可能です。】
12/14
期末終わったので全面改定していきます
4/13
少し確認したら、前半以降全ての文が無くなっていて、読めないという事態が発生しておりました。
全く身に覚えがありませんが、前回の改定の時ならばもう4ヶ月もこの状態だったということになります。
この事態に気づかなかったこと、そして、この様な事態を起こしてしまったこと、誠にお詫び申し上げます。
この話については、データが残っていなかったため、最初から書き直しました。
まぁ、大抵の話は覚えていたので直ぐにかけましたが、記憶を頼りに作ったので、なにか矛盾があれば教えてください。
最後に、このバグのようなもので、戻るボタンを押してしまった皆さん…もう一度だけ戻って来てくださることを願っています。