すべきこと
おはようございます。
見てくれる人はそこそこ見てくれるのに、評価は増えません。
逆に見てくれている人は何なんでしょう!
何を思って読んでいるのでしょう
着々と少しずつ増えていくPVを見つつ少し恐ろしく思います。
少しぐらい、感想とかくれたっていいじゃない!(逆ギレ
朝起きたら時間は7:00ちょいすぎくらいだった。
風呂場にある洗面台に行って顔を洗う。
そのまま、ぼーっとする頭で一階まで下りて行った。
一階ではすでに朝飯の時間が始まっていたので、鎧に身を包んだ冒険者たちが出かける準備万端で朝飯をかきこんでいる。
朝早くから御苦労さまです、と思いつつ自分も頑張らなければと起きかけの頭に鞭を入れる。
すっかり起きた俺は朝飯を取りに行こうと、行列に並ぶ。
並んでいる間することも無いので前の人を観察してみた。
俺の前に並んでいる人は、がっちりした体形で立派な鎧を身にまとった冒険者だった。
その身体からはベテランの風格が漂っていて、それなりにすごい人だということを窺わせる。
初対面の人の個人情報を覗くというのも失礼にあたる気がしたのでステータスは覗かないでおくことに決めた。
俺自身、森で独りぼっちになって早約3カ月。それなりに修羅場をくぐりぬけ頑張ってきたと思う。
しかし、人間のベテランの冒険者からは俺以上の努力が窺える。
まぁ、俺の場合努力とは言わないのかもしれないが…。
人間は魔物を下等と見下している割に、魔物の強さも自覚しているみたいだ。
努力しなければ下等な魔物に勝てない…その矛盾に気づければ、人間の誤解も解けるかもしれないなと本気で思う。長年洗脳も解けるのも近い話かもしれない。
話がずれてしまった。
俺は森でそこそこの修羅場はくぐったが、逆にいえばそれだけである。
魔王になったのも偶然だった。
今は魔王の有り余る力で何とかなっているが、これから先どんな敵が現れるか分らない。
自分の力を持て余しているような今の状況だと、それこそ格下の相手にも倒されかねない。
前の人間を見ていると、いつか力ばかりの俺をあしらえる技術をもった人間が現れそうだ。
技術だけならば、こちらも技術を覚えれば魔王に勝てない道理はない。
が、今の力を持て余しただけのなんちゃって魔王の俺には、そんな人間が目の前に現れて敵対してきたら勝てる気がしない。
少し無双していたからいい気になっていたが、俺は圧倒的に努力がたりないな。
今だにアリスは起きないし。
とりあえず、頑張らなければならないと思う今この頃。
俺だって何時まで、この村に居られるかわからない。
なにしろ、俺と同じ月光狼にまだ出会ったことがないため、俺の寿命がわからない。
この姿のままでいると、人よりもずっと早く老けていってしまうかもしれないし、逆にずっと老けずにこのままの姿を保つかもしれない。
どちらにしろこの村には居ずらくなるだろう。
何にしろ、俺にどれくらい時間があるかわからない。
この村にいる時くらいは全力で頑張って見たいものだ。
もう一つ気になることがある。
冒険者の鎧率の高さだ。
確かに、命を懸けて行う仕事だし、鎧が必要なのかもしれない。
勘違いしないで欲しいのは、俺は鎧率の高さをdisってる訳ではなく、自分達が鎧を持ってなくて大丈夫か、という心配をしているのだ。
試験の日から一緒に居たリオンはもちろんのこと、ナミもちゃんとした装備は持っていない。こと俺に関しては、エリックにもらった服のままだ。(まだ二日目なので、セーフ…?)
おそらくナミも服をたくさん持っている余裕は無かっただろうから、服や鎧は早めに揃えるべきだろう。
服に関しては、生活必需品なので当たり前の事なのだが、鎧についても集めていかなければならないと思っている。
リオンやナミも生身の人間であるため、そこそこの魔物になってくると、鎧なしで対応するのはきつくなってくると思う。
忘れてもらっては困るのだが、俺自身も防御力は相当低い。
魔王になったから大丈夫だろうと思われるかもしれないが、思い出して欲しいのは、俺が一度小石にぶつかっただけで意識を失ったことだ。
先ほども言ったが、俺は力を持て余すなんちゃって魔王だ。
そんな俺に、防御力という重大な欠点があることはかなりやばい。
多分そこらの人間に一撃入れられただけで意識を失う自信がある。
人間ってそこそこ高スペックだしな。
兎に角、なんちゃって魔王の俺にとって鎧は必需品になってくるのだ。
しかも、鎧や武器を集めることでクエストの効率が上がるかもしれない。
ナミに関しては槌術というスキルがあった気がする。
前世の知識から、ハンマーなどを振り回す武術のことだろうと推測する。
ナミはその武術の才能と技術を持っているのだろう。
武術関係のスキルを見たことが無かったから、きっと凄いことなんだと思う。
ナミに、いいハンマーを与えたらどうなるのだろうか。
つくづく高スペックな奴だ。
クエストの効率を上げて、より難易度の高いクエストに挑めるようになることで、お金の貯まる速さも上がることだろう。
俺の前世でよくあったモンハ○などの要領だ。
ということで、俺達にも鎧などの武具は必要である。
当面の目標は、お金を貯めて武具を買うということに今決定した。
リオン達起きてきたら、考えを表明しよう。
ずいぶんと長く考えに浸っていたため、とっくに俺の番が来ていたらしく、後ろの人に足蹴にされた。
ごめんなさい。
急いで配膳を済ませて空いてる席へと座る。
前世で読んでいた小説なんかでは、ここら辺で、情報収集をしたり、仲間が出来たりするのだが、コミュ障を引きずってる俺には難易度が高かった。
変わりに、グルメリポートを頭の中でしようと思う。
無言のご飯は何処かさみしいしな…ソースは俺。昔中学校でハブられてたころ、友達の近くに行くと友達が散って行った。仲良くしてた子達が申し訳なさそうに俺の方をたまに見てくるので、こっちも申し訳なくなって一人で中庭で食べてたっけ…。懐かしい話だ。子供っぽすぎる容姿で虐められたんだっけ?ぶりっこだとか言われて…。
……
さてさて、今日の朝ごはんのメニューはというと……よくわからないスープにベーコンの様なもの、それと硬めのパンだ。
スープはポトフの様なものを連想させる感じだ。味もポトフに近い気がする、コンソメ味というものだったっけか?ベーコンの様な物は、味もそのままベーコンだった。最後にパンだが、硬そうな雰囲気を醸し出して起きながら、中身はそこそこふわっとしていて美味しい。味は若干ガーリックトーストの様な感じだ。若干だが…。
汁物、おかず、ご飯(パン)という結構しっかりした朝ごはんだった。
力仕事の冒険者のために、こんな朝ごはんを用意してくれているのかと、思うと頭が上がらないなと、宿のおばちゃん達に対してそう思う。
よし、今日もしっかり頑張ろうと気合を入れて自室に戻った。
ちょうど入れ違いになったのか、部屋にはリオンは居なかった。
三人揃わないと今日の仕事に行けないのでリオンを探す。
実質まだ二人とも一日の付き合いなので、朝なにをしているかはわからない。
まぁ、何と無く予想はつくが…。
リオンは朝シャンプーを浴びてそのままご飯。
ナミはまだ寝てる気がする…。
あくまで予想だが。
今時刻は8:00過ぎだ。そろそろ起こしてやろうと、ナミの部屋をノックする。
「おーい、まだ寝てるのか?八時だよ!全員集合する時間だよ!」
「はーい…今起きまーす……。って!?集合?そんなの聴いてないですよ!」
俺が声をかけてやると、最初こいつ絶対起きないだろ!という様な「はーい」をかましてきた。
しかし、その後の俺の言葉に引っかかったのか、急いで出て来た。
「すまん、昔そういうのがあってな。8:00に集合というのは嘘だ。」
「?よくわかりませんが、よかったぁ。私だけハブられているのかと思いました。」
妙な勘違いをさせてしまって申し訳ないと思うが、起きてきたので良しとする。
頑張ると決めたからには頑張ろう。
とりあえず当面の目標は、自分の力を自分のものにすることと、お金を貯めること。
昨日の様な事をずっとやっていても貯まらないだろうから、少しずつ難易度をあげて行こうと思う。
そのためには、戦力upが必要不可欠になってくるだろう。
俺も魔法についてなど、知らないことも多い。
教わりながら、リオンとナミをプロデュースして行こうと思う。
二人には、俺がスキルを見るスキルを持っていることを話してあるから、気にせずにプロデュースして行けると思う。
少しずつやることが決まって来た。やることが決まったら後は実行するのみである。
リオンもナミも基本高スペックだから、きっと強くなる。
俺はこれから3人で行うであろうたくさんの冒険に思いをはせて、年甲斐もなくワクワクしているのだった。
おやすみなさい。
 




