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女の子の違和感

ピピピッ

「健太〜!朝よ、起きなさ〜い!」

もう、ちょっとだけ、寝かせて。二度寝をしようとすると、母さんに布団を剥がされた。

「早く起きなさいってば!もう、今日は紹介する子がいるからって言ったよね?」

「あれ、そうだっけ」

重い瞼を擦りながら、リビングでパンを食べる。紹介する子...?女かな、男かな、。

頭はまだ可動していないようで、まだ頭は回転しようとしない。

まぁ、いずれ分かるか。

朝食を食べ終わり、着替えをして、客間に行くとひとりの女の子が座っていた。そこに母さんが来て言った。

「この子は親戚の叔父さんが引き取った子のにゃるちゃんって言うんだって。これからお母さんは、海外出張だから、健太もにゃるちゃんも1人じゃ心配じゃない?だから、2人で生活してもらおうと思って!」

母さんの突然の提案に驚きを隠せない。

「な、なにいってんだよ!見ず知らずの女と2人きりで生活とか無理だよ!」

すると母さんはニヤニヤして、言った。

「えぇ〜?とか言ってどうせ恥ずかしいだけでしょ?」

うっ、ず、図星だ。女の子と、2人きりなんて、恥ずかしいだろ。

「にゃるちゃんは良いよね〜?」

母さんはにゃるという女の方を向いて言うと女はこくりと頷いてから顔を上げた。

「じゃあ、けって〜い!」

と母さんは言った。こういう自分勝手な母親はいつものことで、もう慣れてしまった。まぁ嫌いじゃないんだけど。

そこから、女との2人での生活が始まった。

最初にお互いに自己紹介をした。

「俺は、山本健太。野球部、好きなものはカレー!よろしく。」

「私は、にゃる。学校は行ってない。」

下を向くにゃるに対して俺は言った。

「別にいいじゃん。学校行ってなくたって。その分、好きなことすりゃいいじゃん」

するとにゃるは顔をあげて言った。

「う、うん、ありがとう。これからよろしくね。」

ニコッと笑ったにゃるに俺はドキッとした。まるで前も見たことがあるような懐かしさがあった。今日が初めて会ったハズなのに。

にゃるは意外にも料理上手で、いつもリクエストしたものをつくってくれた。学校に行かない分、家事を全面的にやってくれた。

その中に違和感を覚えた。

1回目は、忘れ物を届けてくれたとき。俺が登校していると、正門のところににゃるがいて、駆け寄って、声をかけた。

「にゃる?どうしてここにいるの?」

するとにゃるは俺の筆箱を出して言った。

「これ、忘れてたから。」

俺に筆箱を渡すと、スタスタと家に帰ってしまった。その時はなにも思わなかったのだが、あとからふと、思った。なぜ、俺より先にいたもだろうか。俺はいつも寄り道をしないで歩いても15分程度で着くし、最短ルートを通ってたはずなのに。それに、何故言ってもいない学校がわかったのだろうか。

2回目は、星空を見せたとき。夏の大三角形が綺麗に見えるという日ににゃるを連れて外へ出た。

「あれがわし座のアルタイルだよ。」

星を指差して俺は言った。するとにゃるはうっとりするように星空を眺めていた。すると

「星空を地球から見るのは初めて。きれいなんだね。」

ニコッと笑ってみせたにゃるにドキッとして、その言葉の真意を聞くことはできなかった。地球から、という怪しげなことを言っていたのが今になって、引っかかる。

にゃるは一体、何者なんだ。

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