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あ、これ夢だったんですね  作者: さいとうたかひろ
最初
3/5

第三話!少年!帰ってくれ!

遅刻ギリギリで学校についた。

いつもの席に座る。

「森さん、そこ私の席なんですけど...。」

同じクラスの田中さんに話しかけられた。

「え?あ、ごめん。席間違えちゃった。私の席どこだっけ?」

佐藤美羽の記憶しか覚えていない。

確か夢の中ではここが佐藤美羽の席だったはず。

「森さんの席はここだよ。」

田中さんに教えてもらった。

「ありがと!」

ホームルームが始まる。

その後は朝、自分の席を間違えたくらいで特になにもない日だった。

家に帰り、玄関のドアを開けようとする。

  ガチャ

「ん?」

朝の少年がドアを開けた。

あれれれ。おかしい。

「何で君まだいるの?てゆうか、朝夢のせいで混乱しすぎて何も考えてなかったけど、何で私んちいるの?」

「え、朝説明したでしょ?夢のやつ。僕が君のちかくにいないとだめだろう?」

はあ?すべてがわからない。ほんとに誰。

「いま、君すごい、はあ?て顔してるけど大丈夫?」

いや、はあ?って感じだからそういう顔をしている。

「あ、わかった。ここ実は私の家じゃないんだ。勘違いしちゃった。ははは。すいませんー。家間違えちゃって。」

理解。理解。

「て、なわけあるかーい!?」

我ながら、面白くないノリツッコミを炸裂させてしまった。

「ははは。お姉さん面白いね...。」

引きつった顔で少年が笑う。

全然おもしろいって顔してないけど。てゆうか何でそっちが「いや、何この人ー?」みたいな感じ出してるんだよ。

「まあ、いいや。早く上がって上がって。」

なぜ私が自分の家に見知らぬ他人に招かれているのだろう。

家に、上がると

「お姉さんおかえり!お風呂にするー?ご飯にするー?それとも、ぼ・く?」

「寝る。」

すごい早さで返事が口から出た。

「連れないなー。」

「はは...。」

さっきのお返しと言わんばかりの引きつった顔で笑った。

「...」

少年はどこか不満そうな顔でこちらを見てきた。

いや、お返しなので。

「本当に寝るの?朝起きるのに相当時間かかっちゃうかもしれないし、もう少し現実世界満喫したら?」

次は、本当に心配しているような顔で訪ねてきた。

「また、朝の話?てゆうか、いつ君家帰るの?」

そろそろイラつきが呆れになってきた。

「だーかーらーかーえーらーなーいーーーー。」

うーむ。どうしたら帰ってくれるのだろうか。

「私ね、忙しいから。子どもの遊び相手になる暇ないから。」というと

少年は怒ったような顔で

「ボク子供じゃないんだけど!君よりは年上だもん!」

なにが年上だもんだ。という気持ちになったが、

本当に疲れていたので、寝ることにした。

「もう、私寝るから。もう暗いし今日は家にいてもいいけど明日の朝には帰ってね!親御さん心配してるよ!てか、あなた子供だから私誘拐犯になっちゃうよ!」

「大丈夫だよ...。」

ボソッとなにか少年が言ったが私には聞こえなかった。

「なんてー?」

「なんでもない!!」

少年が大きな声で言う。

もういいや、と諦め私はベッドに向かう。

 スタスタ

少年がついてくる。

「何でついてくるの?」

困った顔で聞く。

「夢の中にボクも入らなきゃ」

「はあ。」

もう、諦めた。

そして私は深い眠りについた。




あけおめー。

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