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幽霊少年
「最近怪奇事件が少ないですねえ」
「そんなにあってたまるか」
「月に二回といった所かな。結構あるほうだと思うけど……おや」
いつもの部室、いつもの席で談笑をしていると扉が数回ノックされた。
「どーぞー!」
下里が扉を開くと一人の男子生徒が立っていた。
「あの。これは本当でしょうか?」
手に持たれているのはひとねの指示で再度各所に巻かれた怪奇探偵のチラシ。
「ホントーです! あっ、先生には内緒にしててね」
「とりあえず入れてやれよ」
「ああ、そうですね。どぞどぞ」
遠慮がちに空席に着いた彼はチラシを机に置き「まずは自己紹介ですね」と自身の胸に手を当てる。
「1年B組、森当 仁英。図書部員です」
「……へ?」
なんだって?




