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怪奇探偵のファンファーレ

「そこでわたしは言ってやったわけですよ『おいおい頬に砂糖がついてるぜ』って」

「言ってないだろ、それ」

「バレましたか」

 途中で出会った下里と共に部室に向かう。入部から数週間、あの部屋は何となく集まる憩いの場となっていた。

「でもその友達が逆立ちをしてですね……」


『舞台は整った』


 下里の戯言と周りの生徒の雑談、そんな中すれ違った誰かが呟いた。

 なんだか聞いた事のあるような無いような……記憶力に自信のある俺としては珍しい、異常な感覚。

 後ろを見るが知っている顔はいない。

 何か違和感がないか探していると視界に下里の顔が割り込んできた。

「隣に可愛い後輩がいるのに目移りですかー?」

「ん、いや。なんでもない」

 特に異常は無かった。忘れる事はなくとも気にしなくていいだろう。

「行こうか」

「はーい……あ! ひとねちゃん」

 下里が前方にひとねを見つけて駆けていく。

「廊下を走るなよ」

 楽しそうに話す二人の後ろを歩く。


 怪奇探偵の物語は、ふたたび動き出したようである。

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