プロローグ
よろしくお願いします。
細々と書いていきます。
蒼く、そして静かな海を見ていると。
おばあちゃんのおばあちゃんのさらにおばあちゃんが海でよく遊んだ、という話を思い出すり
無論、嘘か本当かはわからないが、胸がときめくものは感じる。
歴史の教科書には確かに人は海を渡り空を飛んだ、そんな風に書いてある。
だが今となってはそんなことは夢のまた夢であろう。
そんな時だ、警報が鳴り響いた。
「ヤマト区の住民は急いで安全な場所に避難してください」
放送機器からそんな声が聞こえる。
「安全な場所なんか何処にもないでしょ」
私は誰に言うでもなくそう呟くと机の中身を一気に鞄に詰めた。
この学校もアレが来れば全く安全ではない、明日になれば瓦礫の山へと姿を変えているかも知れないのだ。
学校の外に出るとすでに多くの生徒達が移動を開始していた。
遠い遠い海の方角に目をやると、それは確かに見えた。
それは海より現れ陸地で這い回る。
口から炎吐いたり、全身が刀剣のように鋭い訳ではない。
ただ巨大なだけだ、巨大というのは武器であり暴力だ。
なんの意味があるのか、ただ水を求めての行動なのかはわからないが、彼等はビチビチと跳ね回る。
それだけで十分なのだ、それだけで街は崩壊し人は恐怖する。
かつて海と共に生きていた人類は今では海に出ることは出来ない。
そう、今や世界は魚に支配されてしまっているのだ。




