暗闇の中で
災害から数日が経過し、被災地では混乱が続いていた。
限られた医療資源と人員の中で、MORUチームは次々と重症患者の処置にあたる。
しかし、停電や通信断絶、悪天候など数々の障害が彼らの活動を阻む。
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そんな中、感染症の疑いがある患者が増え始めた。
現地の衛生環境は悪く、伝染病の蔓延が現実のものとなりつつあった。
チームは感染拡大を防ぐため、厳格な防護服の着用と隔離措置を徹底する。
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神崎は感染症対策の指揮をとりながら、医療スタッフの疲労も考慮しつつ活動の継続を模索。
チーム内にも感染のリスクが迫り、緊張感が高まっていた。
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一方、行政は支援物資の配分や活動範囲の制限を強め、現場との摩擦が深まる。
神崎は行政担当者と激しい議論を交わす。
「現場の声を無視すれば、多くの命が失われる。
規則ばかりでなく、人命優先を考えてほしい」
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そんな中、チームの一員である柊が発熱し、隔離される。
メンバーたちは不安を抱えつつも、使命を果たすために前へ進む。
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神崎はメンバーに声をかける。
「どんなに苦しくても、俺たちはここで戦い続ける。
誰一人欠けても、この任務は果たせないんだ」
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暗雲の中、MORUチームは命の炎を消さぬよう、必死に闘い続ける。