藁人形
藁人形
俺、斎藤はさえない会社に勤めるビジネスマンだ。
今日も上司の岩塚に残業を押し付け垂れたのだった。
丑の時となり残業も区切りがつき落ち着いた斎藤は、
「ふう、 ようやく終わったぜ明日は早く帰ろう。 それにしても岩塚の野郎、 俺に残業押し付けやがって、 呪いでもかけてやろうか」
とぶつくさいいながら、 机の中から藁人形と五寸釘を取り出し、上司の岩塚の名前を書いて壁に押し付けてちからいっぱい
「岩塚死にやがれ!」 と言いながらハンマーを五寸釘めがけて叩きつけたのだ。
が、失敗してちからいっぱい自分の指をハンマー叩いてしまったのだ。
斎藤はあまりの痛さで失神してしまい。 ついでに徹夜だったこともあり5時まで寝てしまったのだった。
その日早朝出勤してきた社員水原が、 斎藤が倒れているのを見つけ救急車を呼んだのだ。
病院で目を覚ました斎藤は指を粉砕骨折していて、警察に事情聴取をされ、 残業の恨みで岩塚の藁人形を五寸釘で叩こうとして自分の指を潰してしまったことを話したのだ。
当然会社にもそのことを知られ上司の岩塚も仕事を押し付けた責任を取らされ頸になったのだ。
人を呪えば穴二つです。
マネしないでください。