五大神討伐編
はじめに・オンラインゲームを題材に制作していますが作者はあくまでエンジョイプレイ派の人間であるため世界観の表現やバトルの戦略で至らない部分もあると思われますがご了承ください。
チュートリアル第1章「はじまりの町」
VRMMORPG「グリモワールド」数あるVRゲームの中でも5つに別れた巨大な島々を舞台に武器と魔法で駆け抜け様々なミッションを攻略し世界の謎を解き明かす。圧倒的な臨場感あるファンタジーが楽しめる大人気のゲーム作品。
世界中の20万ものユーザーが日々己を高め武器を磨き
仲間やライバルと共に終わりのない世界を楽しんでいるそして今日はグリモワールドの大型アップデート当日である
「公式サイトで事前情報は丸暗記してるし装備も調整は完璧っと、さてとそろそろINしますかねぇ。」
男はVRデバイサーを自身のパソコンに接続するとベットに横たわり電源を入れた。
「Dive to VRGame Are you Lady?」
「OK、Game start!!」
VRデバイサーからの電子音声に答えると電磁催眠による眠気で男は目を閉じていく。
「ん?んーよく寝たー。って毎度の事だがこのゲームの中に入った時の寝起き感はどうにかならないもんかねぇ、まぁそれよりも今日は新たに解禁された天災級の討伐だし、張り切って行くとしますか!」
一文字和也の名で登録された剣士風のアバターは森を抜けて近くのギルドホームのある町に行こうとメニュー画面を開きワープしようとしたが
「あれ?ワープ使用不可?と言うかマップの画面ってこんな感じだったっけ?アップデート情報には特に載ってなかったけど事前の告知無しに最新版になったのか?」
※虹色の魔石 グリモワールド内で唯一ワープ機能を持っているアイテムであり、これを1個使うことで近くのギルドホームのある町までワープする事が可能である。
しかし、使ったはずの虹色の魔石は反応せずメニュー画面でも消費のログは表示されていない。
「まぁ、こんな一大イベントだ。回線の問題もあるだろうし歩いて近くの町まで向かうとするか。」
30分後
「おかしい、絶対におかしい」
和也はある違和感に気づいていた。仮想世界内ではログインいているアバターがみんな都市や町にいると言う訳ではなくある程度は森や海のような自然フィールド内で素材採取ミッションや討伐級を行っているため他のプレイヤーと遭遇する事も珍しくない。逆に言えば全く遭遇しないの方が珍しいのである。
「それに、いつもより武装が重い気がするんだけど重量までリアルになったのか?」
武装は素材によってある程度重量に差が出るがゲーム内ではあまり気にならない程度に抑えられていた、しかし、今身につけている防具や剣は本物と変わらない様に感じるほど重い。
歩き続けようやくギルドホームのある「はじまりの町」までたどり着いたが和也はそこで信じられない光景を目にする。町にいるNPC達が自然と会話し店やギルドホームの前でゲームではありえないような賑やかな空気を漂わせているからである。
「なんだこれ?ドラマやアニメに出てくる商店街や市場のような懐かしい雰囲気。でもそれってまさか、いやいやそんなラノベの読みすぎみたいな事が起こるわけ、ないよな?、、と、とりあえず町を見て回るか。」
町を一通り見てみても和也の疑問と予想は深まるばかりであった。プレイヤーらしき武装をした人物は見当たらず、NPC同士で商売のやり取りや情報交換、酒場で飲んでいる者もいてますますただの賑やかな町に見えてきたからである。
「やれやれ、ここまで来ると明確に断言出来る何かが欲しくなってきたな。」
すると野菜の素材を売る見慣れたおばちゃんが目に入ってきた。
「いらっしゃい!いらっしゃい!今朝採れたばかりの新鮮な野菜に果物入ってるよぉ!そこのお兄さんおひとつ買ってかないかい?」
「え?あ、じゃありんごを一つ貰えますか?」
「はいよ!りんご一つで銅貨1枚、そのままでも食べられるからねぇ。」
「ど、どうも、、、さて、おばちゃんの勢いに負けて買ってしまったがこのリンゴはどうしたものか」
しかし、ここで和也の脳内にある仮説が閃いた、そうここが変わらずゲームの中なのかそれとも非常事態を知らせてしまうのかを決める重要な仮説が。
「まさか、このリンゴ一つに決断される日が来ようとは、いや、覚悟を決めるしかない!」
こうなって欲しくないと言う仮説が脳内から離れないまま和也はりんごにかじりつき飲み込んだ。すると、
「う、う、うまぁぁぁぁぁい!!採れたばかりの新鮮かつ爽やかなりんごの香りが口いっぱいに広がり、みずみずしく溢れんばかりの果汁が喉を潤しそして胃の中でも伝わる確かな存 在 感♪じゃなぁい!!まさか、そんなまさか!」
※グリモワールドをプレイするためのハードウェアであるVRデバイサーは臨場感ある世界を楽しめるようにプレイヤーの脳内を擬似的な催眠状態にして視覚、聴覚はもちろん、嗅覚、触覚、味覚、食感までもを再現する事ができる。そう「再現である。」
ゲーム内で食事をとった際ある程度の味覚や食感再現出来ても実際に食べている訳では無いため喉を通り、ましては胃に到達することも無い。
会心のノリツッコミと共に仮説が非常事態に傾いた事を確信してしまいパニックになった和也はただ脳内にあった言葉を咆哮する。
「な、なんてこった、これは、異世界に転移してしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
一文字和也
性別 男
身長170cm
体重70kg
職業ソードナイト
Lv120
属性光
装備
円卓神剣アヴァロン
シールドガントレット
(エンチャント スロット1 クリアヒール スロット2 エナジーバインド スロット3 カウンターシールド)
魔導のブーツ
(エンチャント スロット1 神速 スロット2 冷却)
旅人のマント
(エンチャント スロット1 魔法耐性神 スロット2 自己修復)