表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/67

1−18 レット ルイ ダンス!

『漢』はだいたい『おとこ』って読みます。



18話です!


 おはようございます。朝です!

 しかし今は、朝日の見えない洞窟内におります!

 体内時計を使用しました!たぶん正確なので当たっているでしょう!


 昨日は冒険者一味を撃退した。

 僕は、『身体的な』傷とかはなく、あの後、獣人の少女に『イユ』と名前をつけ、存分にもふもふした。

 1時間ぐらいモフってた気がする。


 ものすごいデレ顔で、


「もっとぉ!もっとぉ〜!」


 とせがんできて、理性が吹き飛びそうになった時、


「.........ますたー...........今日は、...私の番..........」


 と、シルンがめちゃくちゃ怖い顔をしていたので、耳を撫でてやったら、


「.........ゆ......許す.........。

 .......今夜が、....楽しみ........」


 とお許しがもらえた。

 その後、夜ごはんとして、『あの』魚人を焼いて食べた。

 11ちゃんズが、僕らを襲撃した際、一緒に箱ごと運んできたらしい。

 魚人は滅多にお目にかかれないから高く売れるだろう、と思っていたらしい。


 最初はみんな嫌そうな顔をしていたが、美味しいことがわかってからは、お腹が空いていたこともあって、我先にとガツガツ食べていた。

 僕は、食べる部位が少なくなっていたため、ムキムキの手足を焼いて食べ、頭の肉っぽい部分をむしゃむしゃ食べた。


「さすがマスターにゃ」


「問答無用だな!」


 と、ルイとアイが褒めてくれた。ヤッター、ウレシイナァー。

 いやだって、もっと筋肉つけたかったし、頭良くなりたかったんだもん.....。

 味は悪くなかったよ!



 あと、僕が使ったビームの名前は、『ジャッジメント・レイ(正義の光)』に決まった........。

 本当は変えたかった。だけどみんなが、なぜか『笑顔』でこの名前を褒め称えていて、変えられる雰囲気じゃなかった。


 みんな意外と僕とセンスが似ているのかなぁ〜?

 ちなみに僕が考えていた変更案は、『究極破壊アルティメット・ブレイク』とか、『理の崩壊ロジック・デストラクション』とかだ。

 どれも完璧なネーミングセンスであろう?


 みんなにこの名前を提案したら、残念なものを見る顔をされた。

 ちょっと『精神的な』傷を負った。

 ナンデナンダロウナァー。


 この能力については、今日検証を行う。


 最後に、昨晩は約束通り、シルンを夜『可愛がった』。


 ん?何?

 ただ単に、『ベッドの上で』で、『動けなくなるまで』、『可愛がった』だけだよ?


 ごめんなさい。

 具体的に言うと、昨日は、シルンとベッド(洞窟内の地面に布を置いただけのもの)に一緒に入ったが、疲れていて、少し撫でただけですぐ寝てしまった。



 そして、朝起きると、僕の羽の上で気持ちよさそうに眠るシルンがいた。

 極・かわいい!!ゴクカワだ!!


 でもなんか、やりきれない感情もあった。

 次はもっと頑張って眠らないようにしよう!


 そぉっと抜け出して、いつもの広間に戻った。

 そこには、ルイが、机の上に座っていた。


「おはようにゃ、マスター........じゃなくて、『ジャッジメント・レイ』様ぁ〜」


「ルゥ〜イィ〜ッ!!」


「ククク......ごめんにゃ、マスター。

 でも言ってみたかったのにゃ。許してにゃ」


 てへっ☆みたいな表情で許しを乞うてきた。

 かわいいなぁ〜。

 だからもちろん、答えは、


「許せません!!

 ルイ、『命令です』自分で自分の耳をもふもふして喜んでください」


「にゃっ!!マスターッ!!

 ニャンて命令っするにゃ!!」


 そう言いながら、自分の耳の気持ちがいい場所を的確に触り、表情を緩めているルイがいた。

 正直、エロい。


「...........にゃぁ〜......き、きもちぃにゃぁ〜.......んぅ〜.....」


「『命令解除です』」


 そう言うと、ルイは自分の耳をモフるのをやめた。

 さすがに僕はこんなことを長々とやらせるほど鬼畜じゃない。


「..........気持ちよかったにゃ〜.......。

 って!!にゃにするにゃ!!」


 そう言って、近くの木片を僕に投げつけようとするが、

 その手が途中で、ピタッと止まった。


「にゃっ!!にゃぁ〜......」


 どうやら、ルイはこの現象を理解したらしい。


 そう、これは『王』はメンバーによって許可なく攻撃されない、というルールによるものである。

 実際には、許可しないことを『王』が心の中で思っている時に攻撃されないと言った方がいい。


 じゃあなぜ、桜が僕のことをチョップで半殺しにしたり、強制顔面整形(物理)という偉業を成し遂げたり、強制顔面復元(物理)というノーべ◯賞級の発想を実行できたのだろうか?

 僕が許可したのか?僕がとんでもないマゾだったのか?

 そぉんなわけない!!

 半殺しにされて、喜ぶマゾがいてたまるか!!

 いたとしても、僕はそんな変態じゃない!!


 これは単純に、桜が僕のメンバーではないからだ。


 このことを昨日、みんなに話した時は驚いていた。

 


*******************




「どうしてにゃ!?

 メンバーになれば、能力がアップするにゃ。

 ..........そんなにマスターのことが嫌いかにゃ?」


「正直言うと、......嫌いじゃないわ」


 ハッピー!!ウレピー!!夜露死苦Ne!!


「じゃあ、好きってことですね?

 それなら、もふもふさせてください!!」


「........こういうところは、鬱陶しいと思うけどね」


「にゃら、どうしてにゃ?」


「私も転生者だってことは知っているでしょう?

 あっちの世界には、『王』とか『魔法』は無かったの。

 こっちに来てからまだ二日よ。

 それなのに、そんな重要なことは決められないと考えてるの」


「.........」


「もし、目障りっていうなら、見捨ててくれても構わないわ」


「にゃっ!?」


 ルイが驚いた声をあげた。

 他のみんなも驚いた表情をしている。

 そんな発想はなかったって感じだ。

 もちろん僕も、そんなことは一切考えていなかった。


「........それはありえない話ですよ、桜さん。

 僕の目標に反します。

 それに、目標とか関係なしに桜さんを僕は見捨てませんよ」


「ーー!!

 どうして目標とか関係なしに、私を見捨てないの?」


「えっ!?

 好きだからに決まってるじゃないですか」


「なっ!?」


 桜の頬が、赤くなった。


「............それって、どういう好き?

 ほ、ほら、友達としてとか、獣人としてとか........」


「ん〜.......全部です」


「全部!?

 .......それには、異性としても.......含まれいてるの?」


「はい、もちろんです!

 僕は、見た目は女の子っぽいですけど、

 これでも漢です!

 可愛い娘がいたら、好きになります!」


「.........うん....」


 桜は、冷静に考えた。

 今言ったことを分析すると、可愛い娘なら選り好みしない、ということだ。

 普通に考えたら、とんでもない性欲の持ち主ということになるが、

 同時にアキラにとって私も、可愛い娘であり、もし気が合えば、夜とか......ベッドとか........その先とか........ッ!!

 妄想が頭から抜けなくなっていた。

 いいかも......そう思ってしまった。


「あぁ!!わかったわ!!

 ちゃんと後で考えるから、もうこの話は無し!!」


「ふふっ♪

 これはこれは桜さん、今煩悩が混じっていましたね?

 いいのですよぉ〜、さぁ〜素直におなりになって!」


 そう言って僕は両手を広げて、抱きついてこいの構えをした。


「うるさぁ〜い!!」


 桜は、そう叫びながらコークスクリュー『SA・KU・(RA)』を繰り出した。

 まさに免許皆伝の技の出来で、アキラの無防備な腹に直撃した。


「ゴフゥッ!!」


 アキラの内臓に3023のダメージ。

 後で内臓ポーションを飲まないと死んでしまうだろう.......。

 おそらく一般人二人を優に貫通する威力だった。

 王じゃなきゃ......... 即死だった。


 そして、桜は洞窟の入り口の方に逃げ出した。

 あんにゃろ〜......後でモフってやる!!

 


******************



 

 とまあ、こんなことがあった。

 

 そして今、王のルールが実際に機能しているかをルイで試したのである。

 そのせいで、ルイはプリプリしてる。すごくプリプリしてる。


「マスターは意地悪にゃ!!

 後で、寝ているところを襲って........その......膝枕をしてあげるにゃ......」


 おや?どうやら、ルイをいじめるとご褒美がもらえるらしい。

 よし、続けてみよう!


「ルイ、『命令です』自分で尻尾をm......」


「ま、待つにゃ!!」


 そう言って、僕の目の前にトコトコと歩いてきて、

 後ろを向き、尻尾を僕の前に出してきた。


「や、やるにゃら、マスターにやってほしいにゃ.......。

 ダメかにゃ?」


 もじもじしながらそう聞いてきた。

 僕の返答はもちろん、


「わかりました!!」


 そう言って、おもむろに尻尾を握ってみた。


「....ヒギュゥンッ!..........もっと優しくにゃぁ〜.....」


 立ったままだとなんか落ち着かないので、座って、僕の膝の上にルイを乗せた。

 そして、優しく尻尾を撫でてみた。


「.....ヒュンッ!........ン.....ンンッ!!.......」


 リアクションが可愛い。

 肩を震わせて、耳を立てたり、伏せたり、を繰り返している。

 尻尾も逃げようとしたり、かまって欲しそうにしたり、忙しそうだ。


 ある程度愛でていたら、ルイが僕の方に寄りかかってきた。


「マスター......うちに飽きないでほしいにゃぁ〜。

 うち、頑張るにゃ。絶対マスターを満足させるにゃ。

 だから、脳の片隅でもいいから、うちのことを気にかけてほしいにゃ........」


 ........んん?

 ああ、この先メンバーが増えるからってことね。

 はんっ!!僕を甘く見ないでほしいですね!!


「.......僕は、絶対ルイをないがしろにはしませんよ。

 絶対です!

 それに、そんなんじゃあ僕の『計画』は達成できませんから」


 そんなの1+1=2よりも当たり前ですぜ!!

 

「..........やっぱり、うちはマスターが好きにゃ。

 ほんっとに大好きにゃ」


 そう言って、ルイが僕に抱きついてきた。

 そして、体ごと密着してきた。

 ウグッ!!静まれぇ〜、静まるのだぁ〜、僕の中に居座る猛獣(性欲)よ!!


 クンクン........スゥー、スゥー.......


 ルイが、僕の匂いを嗅いできた。

 昨日は水浴びしかしてないから、あまりいい匂いではないのだが......


「マスター臭がする.......」


 んん〜、ん?

 それ褒められてるの?あまり褒められた感じがしない。

 でもどちらにしても、僕の内なる怪物(性欲)がやばい!

 話題を変えよう!


「ルイ、ちょっと手伝って欲しいことがあるんですが..........」


「わかったにゃ」


 ルイはすぐさま了承した。

 

 まだ、内容も言ってないのに.........と思ったが、スムーズなのでそれでよしとすることにした。


明日は、勤労感謝の日だそうです。

感謝しながら、投稿させてもらいます!


次回、アキラの頼みとは!?

『あの人』の正体が明らかに!?お楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ