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1−16 さらば、ごついの


ブックマークをしてくれた方、誠にありがとうございます!!


もふもふしゃん、頑張ります!!



16話です!!



「........アァ!?


 ........ッッグゥ...........ァア!!」


 ごついのが、自分の腕がなくなっていることに気づき、苦悶の表情をしている。


「...........僕が..........やったんです........よね?」


 アキラは、今起きてることに混乱していた。

 そして、おそらく自分の力であろうことが、破壊痕から推測できた。


 洞窟の目線から天井にかけての高さに、岩が溶けている部分が線のようになっており、

 それが、アキラの左前方に広がっていた。

 

 おそらくそのせいで、ごついのの右腕が溶けて地面に落ちていた。


 ............オレンジ色のスライムみたい........。

 と、アキラは人の腕を吹き飛ばしておきながら、そんなことを考えていた。


「て、テメェ!!!

 何しやがった!?」


 チンピラが叫んだ。

 そこで、僕はこう言った。


「これが、僕の固有魔法『正義の光(ジャッジメント・レイ)』です。

 これ以上僕らを襲うなら、次は当てます」


 ハッタリだ。

 どうしてこんな技が発動したのかすら、アキラにはわかっていない。

 だからこそ、ここで退いてもらうことが、アキラにとっては最善なのである。

 本心は、今すぐこいつらにぶちかまして消滅させたいと思っていたが。


 と言うか...............とっさに出た名前が悲しいことになってる!!

 僕.........名前つけるの苦手なんだよなぁ〜、昔っから。

 完全に厨二病になっちゃうんだよぉ〜。


 それに、語彙力が少なすぎる。

 できれば、みんなには聞いてて欲しくないなぁ〜..........。

 チラッ


「「「「.............」」」」


 オゥフ!!

 しっかり聞いてていらしゃった!

 シルンが、慈愛に満ちた表情でこっち見てる!あなただって『インビジブル・ヲォール』使ってますよね?

 そんなにダメ?『ジャッジメント・レイ』.....?

 結構いいと思うんだけd....ゲフンゲフン!

 他のみんなも、そんな悲しいものを見るような顔やめて!!

 泣くよ〜!泣いちゃうヨォ〜!


「『ジャッジメント・レイ』ぃ!?

 なんてイカした魔法なんだ!!」

 

 なんかごついのが、自分の腕吹っ飛ばした魔法の名前を賞賛してるんだけど!!

 お前もこの名前の良さがわかるのか!?同志よッ!!

 

「であろう、この魔法こそ我が手中で最強の魔法................です(小声)。

 ゆえに貴様らに勝ち目はもはやない............です(小声)」


 なんか.........こんな感じの口調が使いたくなったんです。

 別にこの口調がかっこいいとか、そんなことは考えていないんだからね!!


「ちくしょうぅ!

 そんな魔法が相手じゃぁ、俺たちに勝ち目はねぇ!!

 腕を失っち待ったが、その魔法になら........仕方ねぇ!!」


 なんだぁ、ごついの!?

 こいつめちゃくちゃこっちに都合のいい言動とってくんだけど!?

 裏があるのか?

 油断させて.........とか?

 あっ!大剣をしまった。洞窟の出口のほうを向いた。歩き出した。

 えっ!?


「「ちょっと待て(待ってください)!!」」


 僕とチンピラが同時に声を出した。


 しまった!ついつい上手くいきすぎて、声かけちゃったよ!!

 チンピラもびっくりしてる。


 すぐさまチンピラが口を開いた。


「そんな強ぇ魔法があるなら、どうして最初に使わなかった?

 それに、わざわざ俺らを今殺さない理由がねぇ。

 にもかかわらず、俺たちが殺されていないのは、

 『ただのまぐれ』だからだ!

 今のこいつはさっきまでの雑魚だ!」


 チッ!

 こいつ頭悪ぃわけじゃなかったのか!

 あんな頭してるのに!......おっと失礼。


「そうなのかぁ?アネゴォ?」


 いつの間に、僕はお前の姉御になったんだよ!!

 あと、漢だよ!!


「いや、余の気まぐれだ...........です(小声)。

 無駄な殺生は好まんのでな.............です(小声)」


 それっぽい理由を言ってみた。


「それに、だ。

 もし本当にその魔法が使えたとしても、

 ここでこいつらをヤらないと、

 俺たちが『あの人』に殺されちまう!

 やるしかねぇんだよ!!」


「そうか.............。


 なら、死ぬ気でやるゾォ!!

 アネゴォォオ!!」


 そう言って、ごついのが大剣を左手で持って走ってきた。

 切り替え早ぇな!


 クッソ!!

 あのチンピラ許さねぇ!!

 あと、ちょっとだったのに!!



 こうなったら、イメージだ。

 さっき撃ったみたいに..........何かを吐き出すように........。



「スゥゥゥ.............」


 息を吸い込んだ。


「ウオォォォォオ!!」


 ごついのがもう目の前に来て、大剣を振り上げていた。


「シィィネヤァァァア!!」



「...........ンッ!!ッッダアァァァァァア!!!」


 中身全部吐き出すみたいに、アキラは吠えた。

 そして、アキラの目の前から、さっきと同じ閃光が再び放たれた。いや、さっきのものより太い。


 ギュウウウゥゥン!!!


 そんな音とともに、

 ごついのが一瞬で『消滅』した。

 洞窟を貫通して、穴が空いていた。空が見える。

 浅いところだったため、崩れたりはしなさそうだ。


 さらば........同志よ!!

 お前は立場が違えば、僕のいい理解者になっただろう.........。


「クソッ!!

 これでどうダァ!!」

 

 チンピラが叫んだ。


 パァーン!!


 銃の音が響いた。

 そして.........僕のお腹付近の服が赤く汚れていた。


「.....ッックゥ!!........」


 すっごく痛い。

 初めて撃たれた。


「よし、今だ!!やれ!!」


「..........炎撃(ファイヤ・スプレッド)


 炎の塊が近づいてきた。

 もう、あのビーム(ジャッジメント・レイ)は使えない。


 でも、僕は落ち着いていた。


 『この魔法なら、問題ない』


 なぜか、そう確信できていた。

 

 そして、炎が目の前に来て、羽がに当たる直前で.............

 

 霧散した。

 

 霧散した後、赤い煙のようなものが周りに広がった。

 それが、急速にアキラの方へ集まっていき、羽に触れると消滅していった。


 吸収していたのだ。


「な!魔力を吸収するだと!?」


 チンピラが、ありきたりな驚き方をしていた。


「もう一発、『撃て』ますね」


 そう言って僕は、手をチンピラに向けて..........閃光を放った。


 ギュウウゥン!!


 だが、今回は外してしまった。

 いや、わざと外した。


「ヘッヘッヘ。

 やっぱり、お仲間は大事ってか?」


 そう、チンピラは獣人の少女を盾にしていた。


 チッ!!

 僕は内心舌打ちをしていた。


「おい!このバケモンを足止めしろ!!

 死んでもここを通すな!!」


「............はい」


 チンピラが少女にそう命令した。


「というわけだ!!

 俺は命が大事なんでな!!あばよ!」


「クソッ!!待ってくだs.....」


炎撃(ファイヤ・スプレッド)!」


 僕の言葉は、魔法の詠唱の声で中断させられた。


 魔法自体は、難なく回避することができた。

 回避するときお腹への衝撃がすっごく痛かったけどね!!


 突然、少女の体が赤く光り始めた。


「まずい!!

 魔力の使いすぎだ!!

 このままだと、爆発するぞ!!」


 アイが叫んだ。

 原理についてはわからないが、嘘ってわけではないらしい。


 チンピラの姿はもう見えない。



「それならば!!」




 そして、僕は、獣人の少女に..............




 抱きついた。






.........アキラ.........すげべ...........有罪.........死刑!

(もふもふしゃんの心の中)


なりません!!


アキラの行動の真相とは!?

衝撃の次回は明日!!カミングスゥーン!!


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