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死妃の娘  作者: はかはか
第二部 死妃の娘
107/151

【覚え書き】

業火は全てを焼き尽くし、滅ぼしてしまう。


その災いが通った後には、悲しみと破壊しか残らない。


力が無き者は、この世を生き抜く事は出来無い。それはひとつの正解ではある。


例え、聖人であろうと、死の後に褒められて何になろうか。


しかし、欲望に我を失った力に正義は無い。それは、悲劇しか生み出さない。


身の内に潜む業火は、己に悲しみと破壊しか残さない。


引き返す勇気を知らねば、何もかも失う事になりかねない。


人は、その術を知らない。


だから、業火が消え去る事は無い。


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