表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

1.ファーストコンタクト

◆70万円以上RMTにつぎ込みました。小山翔平(仮名)



テーブル席の向かいに座った小山さんは「とりあえずビール」と注文した。

この一杯がこれから始まるアルコール三昧の序曲だったという話は置いておいて、

まず私は取材に応じて会ってくれたお礼を述べた。


ビールとつまみが一通り運ばれてきてから乾杯して、話をうかがうことにした。

いきなり堅苦しいインタビュー形式の質問もなんなので、私は本当に軽い気持ちでゲーム内の近況を聞くことにした。

「最近のドラクエはいかがですか?」

小山さんは笑顔で

「あ、RMTの話ですか?実は最近2回目の垢停(アカウント停止)くらってしまいまして、参りましたよ~」

といきなりとんでもない発言。

私は驚いて小山さんの顔を見るが全く悪びれる様子はなかった。

この一言をきっかけに小山さんがペースを握ることになり、以後饒舌に語り続け、私はそれに追従するというという形になった。

しかしこれはこれで非常に楽になった。インタビュー初体験の私にすれば、無口な人から話やエピソードを根掘り葉掘り聞き出すよりも口数の多い人に話してもらったほうが気が楽だ。

「●●という業者と取引してたんですが、あそこはだめですね~」

「××やっている人の中にはラムター多くて~」

私があっけにとられているうちにすごい大事な話を小山さんがしていた。

このままではまずい!

インタビューの本筋であるRMTの裏事情的なことにも興味があったのだが、小山さん本人にも興味が沸いていたのだ。


そう思って私は、小山さんの子どもの頃のエピソードに話を向けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ