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嫌悪感と嫉妬とたまにG

掲載日:2025/11/26



彼は、友達の彼氏だ。

そして、私の職場の先輩。


本当なら、祝福だけしていればよかった。

「あんたの彼氏、ほんとに優しいよね」って、笑っていればよかった。


あの子が惚気るたびに、心がちくりと痛む理由なんて、

気づかないふりをして生きていけばよかった。


でも無理だった。


仕事の帰りにふと優しく声をかけてくれたとき。


書類を落とした私を、さりげなく庇うように拾ってくれたとき。


彼の横顔が、あまりにも穏やかだったから。




好きになってはいけない。



誰よりも、いちばんよくわかっているのに。




友達の笑顔を見るたびに、胸の奥で醜い感情が蠢く。



嫉妬。



そんな言葉、自分には似合わないと思っていたのに。

人の幸せを妬むなんて、最低だ。


自分で自分を嫌いになる速度が、日を追うごとに速くなる。


ベッドに横になった夜、どうしても消えてくれない。

彼が笑った顔。

名前を呼ばれた時の、あの少し低い声。

それが波みたいに押し寄せて、胸が熱くなる。


“やめなきゃ”

と分かるのに、

彼を思い浮かべるだけで

身体が震えてしまう。


触れてほしいわけじゃない。

抱かれたいわけでもない。


ただ、

ほんの一秒だけでも、私の方を見てほしかった。

それだけ。


彼を想いながら右手が下に伸びる……


荒い息遣いに没頭しはじめる……


突きだった胸を揉みしだくと

私は彼を下の名前で呼び始めてしまう……



行為が終わったあと、息を整えながら涙が滲む。


彼を思った自分が情けなくて、不潔で、友達に申し訳なくて。


「ごめん……ほんとうに、ごめんね……」


誰に向けた言葉かもわからないまま、

暗闇に小さく呟く。


私はあの子の友達で、

彼の部下で、

誰のものにもなれない名前のない存在。


それでも、

叶わない恋に焼かれるように苦しみながら、

今日もまた彼を思い出してしまう。


どうしてこんなに──純粋で、みっともなく、痛いほど好きなんだろう。


大嫌いだ……こんな自分。



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