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《プロローグ》
私は、
俺は、なんだってできる。
勉強だって、運動だって、なんでも。
だけど私は、
俺は、誰からも必要とされない。
友達からも、親からも...
それなら、この場所から...
みんながいる、この場所から...
去ってしまおうか。
そして、
他人に逢い、
それでも必要とされないのなら...
この世から...
みんなが生きる、この世から...
姿を消してしまおうか。
みんなの記憶には、
私のコト、
俺のコトなんか、
もともと無いのだから...