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第9話【魔王城にて】
少し時間は遡り、優嘛達と戦ってからすぐの事。
現代の魔王—黒井新夜は自身の家である
魔王城にて考え事をしていた。
部下「魔王様、勇者が攻めて参りました。」
新夜「そんな雑魚はどうでもいい。迎え撃て」
部下「はっ!仰せのままに」
うーんと魔王である新夜は久しぶりに考えまくっていた。
あの時、自分で固有能力を発動した覚えは無い。
にもかかわらず固有能力を使用していた?
どゆこと?言語化が必要じゃなくても、無意識に
固有能力を使うなんて前例がないぞ?うーん?
そこでバンッ!と扉が勢いよく開いた。
勇者「魔王!せかいをこわ———」
新夜「だまれ、勇者ごときが口出しするな。不愉快だ」
勇者は蒼樹の固有能力にて破滅した。
幾ら考えても何も思いつかない。
名持ちの魔族の為、大学卒業は余裕レベルの頭脳は
持ち合わせているがそれでもこの現状である。
はてさて、いったいどうしたものか
勇者はこの時点でもうすでに出番を無くしています。
そもそも最初の部下が魔王に報告した時点で
勇者の名前を決めてないので、おまけには出します