第8話【大地の支配者】
あの後、優嘛は死を契機に発動される能力で使用者の
願いを1つだけ叶える起死回生を使い、生き返っていた…
そして、優嘛と冬馬は魔王が何をしにここへ来て、
何のために自分達を襲ったのだろうと考えていた。
「結局、魔王は何がしたかったんだ?」
「そりゃあ、転移者とか転生者とかの別の世界から来た奴らは、
元々こっちにいた奴らにとって邪魔でしかないだろ。」
っ!?と優嘛と冬馬は驚きを隠せなかった。
それもそのはず見たことは無いが先程の魔王と
似ている雰囲気を纏っている人影があった。
そこには青い逆三角形のピアスに黒を基調としていながらも
青で彩られている服を来ている黒髪で黄色い瞳の男はそういった。
優嘛「お前何者だ?」
楓末「石谷楓末、魔族だよ」
そいつは、石谷楓末と名乗った。
20代前半に見える整った顔立ちをしているにも関わらず、
そこには歴戦の強者の威圧感が漂っている。
そんな見た目に反して実年齢は851歳と魔族故に
生きた年数はとてつもない。
「正体を教えてくれたところで悪いんだけど、何しにここに?」
先程の魔王と対峙したとき程ではないが
少しながら恐怖を感じているのをぐっと堪え、冬馬は言葉を紡ぐ。
男は言った、
「もちろんさっき君達と戦っていた魔王の代理みたいなものだよ」
「なら、俺達と戦いに来た…とでも言うのか?」
優嘛は感情が高ぶっているからか一人称が僕から俺へと変わっている。
これは緊張、恐怖、興奮が混じり合い高揚しているからに他ならない。
そして———
最初に行動したのは大地の支配者・石谷楓末だった。
辺りが激しく揺れる程の威力を持った、踵落とし、
だがその踵落としは普通ではなかった。
地面が“元々無かった”かのように抉り取られていた。
「っ!?まさか固有能力?いやでも言語化してない」
「知らなかったのか?いいだろう教えてやる。
ある程度固有能力を使いこなすと言語化する必要がなくなるのだ」
「「それは初耳だなぁ。何で師匠は教えてくれなかったんだ?」」
そして戦いは激化するその様子はまさに白熱。
しかしここで楓末の空間破壊攻撃が
“優嘛に当たってしまった”
本来優嘛の左腕が抉れるはずだった攻撃は、
楓末の左腕を抉っていた。
「・・・・・・どういう・・ことだ?」
「固有能力<反射>第四権能・反転」
第四権能・反転とは第一権能・反射のデメリットである
相手が攻撃した場所から動いてしまうと反射した
攻撃を避けられてしまうというものを克服したものである。
相手が攻撃した場所から動いても反転した攻撃は
必ず相手にあたるというものである。
そして楓末の身体が光の粒子になり消えていった——
楓末が言っていた固有能力をある程度使いこなすと
発動に言語化する必要がなくなるというのは正確には
普通は言語化が必要(だから冬馬があんなに驚いてた)だが、
ある程度使いこなすと言語化をしてもしなくてもどっちでもよくなる
というものです




