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第7話 Blue Rosy Girl.

チェシャ猫はディズニー風にピンクの縞模様が人気ですね。

でも本作では、体は大きめな普通の猫っぽい外見にしようかと。

 

種類は王道のアメリカンショートで!!

毛色はシルバークラシックタビー。

↑わかんない人は画像検索などしてみて下さいませ。

よく見る灰色のしましま猫の事ですので。

 

 

では、本編へどうぞ〜♪


悪戯な笑みを浮かべた口元。

輝く金の瞳は細く鋭く、虚空を泳ぐ。


   

何を考えているのかわからず、それでいて知的で気品を感じさせる容姿。

    

こちらに向けられるのが善意なのか悪意なのかも読み取れない。

霧を掴むような存在…。

    

それがチェシャ猫だった。



「ご機嫌よぅ…小さな友人よ。

出来れば…キミの名前も教えて頂きたいな、我々全員の前で。」



普通の猫と比べればずいぶん大きい。

犬ぐらいあるんじゃないかな?

でもそんな体を上品に揺らしながら、チェシャ猫はあたしの前まで歩いてきた。


「さぁ…お嬢さん。」    


自己紹介しろって事だよね…?

うーん、ちょっと恥ずかしいんですけど…。

でもここで自己紹介しといた方が、この先ママと間違えられなくてイイかも知れない。


あたしは静かに頷くと、シロウサギさんや猫君、それから他の動物達の方へ向き直った。


「みんな、あたしは……あたしの名前は、アリス・ブルーローズ・リデル。 みんなが会った"アリス・プレザンス・リデル"は、あたしの母なの。」


大勢の動物達が見つめる中、あたしは堂々と名乗って見せた。


…のは良いんだけれど……?


「…………。」


あれ?無反応ですか!?    


「………ね…」


ね?



「「猫だぁぁぁぁあアアアアアアアアァァァァアアアアああっ!!!???」」

はい!?


「ぎゃああ猫だ喰われるぅぅう!!」

地獄の釜のフタが開いたような悲鳴を上げて、ねずみも鳥もみーんなどこかへ逃げていっちゃった。


…猫って……。


あたしは後ろを振り返って、チェシャ猫を見る。

     

「…ねぇ、アナタなんかしたの?」


「まさか。」

チェシャ猫はしれっと答える。


「奴らは猫という生き物を極端に恐れているのさ。そりゃもう変質的なまでに。」

     

…ホントかなぁ?

やっぱり何匹か捕まえて食べてたんじゃないかな…?

どうも怪しいわこの猫。

     

「…僕だって猫なのに」

あたしの足下で、猫君が不満そうに言った。



「何で僕を見ても誰も怖がらないんだよ…」


あれ?

もしかして猫君…いじけてるの?


「か……」

「…ん?どうかしたのお姉さん?」


「カワイィィィィィィ ィイイイイイッ///!!」 「ふみゃっ!?」


可愛い!

ほんっとかわいいよキミ!

そのムスッとした拗ねた顔もサイコーだよぉ☆

あ〜もうなんなのその胸を締め付けるようなラブリーフェイス/////!! こっちは身悶えするしかないっつのチクショー!!!


「取り込み中のところ悪いんだけどね」

子猫を抱きしめてたら、なんかチェシャ猫が話かけてきた。


「何よもぉこっちはお取り込み中だっつの!」   

「…ふむ。

キミは父親の前で息子の絞殺死体をこしらえる気かい?」


「……へ?」


あ!

子猫君、顔が真っ青だ……!?


「きゃああああああああごめんなさいぃっ!!」

     

あたしは口から泡を吹いてる子猫君を慌てて地面におろした。

あ、まだ息がある。

ふ〜ぎりぎりセーフ…。

      

「ゲホッ…は、花畑が見えた」

なんかイイ感じに逝きかけたんだね。


     

「ご、ごめんなさい……つい暴走しちゃって」  


「はぁ…見事な暴走っぷりでしたねぇ……」

     

シロウサギがあたしを見て言った。

     

ちょっ、やめてそんなヤバいものでも見るような眼であたしを見ないで!     

「あたしは変人じゃないんだからねっ!!!」

「まだ何も言ってませんよ」


「…お、お姉さん、僕は大丈夫だから!

気にしないでね?」


うあ〜ん猫君ったら……優しいし可愛いし最強だねっ☆

………あたしはやっぱり変人かもね…。


「いやぁ〜今日はみんな叫びまくりだなぁ。じゃあ絶叫記念日とでも名付けるかな?

あっはっは♪」

そんな物騒な名前の記念日つくらんで下さいチェシャ猫さん。



あ…そういえば。


     

「ねぇ…猫君のお父さんってチェシャ猫なの?」

    

「え?

うん、そうだけど?」


…ホントにそうなんだ。なんかすごい。

というのも、ママから聞いてた話だと、チェシャ猫はとても家庭を持つようなタイプには思えなかったから。


「へ〜。あのチェシャ猫がねぇ。

奥さんは誰なの?」


チェシャ猫はまたニヤリとしてあたしを見る。    

すると…完全に見えていた猫の体が、すぅっと消えていっちゃった!


「あ!

ちよっと勝手に消えないでよ!!」

 

慌てて呼び止めると、チェシャ猫は例のニヤニヤだけをその場に残した。


「…いや、そういう世間話はまた今度だ。」

「え〜イイじゃんちょっとぐらい。

さすがのチェシャ猫も奥さんの話をするのは恥ずかしいって?」


「やめといた方がいいですよ〜アリス」

シロウサギが耳元で囁いた。

「彼ノロケだすと3日は語り続けますから…」

「えっ

マジですか?」


チェシャ猫の意外な一面発覚。

愛妻家なんだ!


「ハニーの事はまた折をみてゆっくり聞かせて差し上げよぅ。

時はたっぷりあるのだから……ねぇ、アリス?」     


チェシャ猫は意味ありげにあたしの目を見つめる。

ってかハニーって呼んでんだ!こりゃ奥さんにベタぼれだな〜!!



………あれ?


なんだろ、すごく心に引っかかる。

"時はたっぷり"……?


あ。


「うあぁぁぁああっ!?」      


「どっどどうしましたアリスっ!?」

シロウサギがビックリして飛び上がった。


「どうしよ…時間なんて無いよ!

こんな大事なこと忘れてるなんて、あたし…最低だ……」


次の瞬間には、否応なしに涙が溢れていた。


「うわぁぁあんっ!

ごめんなさいおねぇちゃぁぁんっ」

「…どうしたのお姉さん?

僕らに話してみてよ。」     


猫君…っ

「…ヒクッ……ありがと…猫君ホントに優しいね…」     


 「もちろん私達だって優しいです」

シロウサギが、あたしの涙を拭ってくれた。


「さぁ、車にのって下さい。話は中で聞きましょう」

「ふ〜む。

では私もご一緒しよう。なにせ息子の飼い主が困っているのだしね」


「みんな……ほ、本当にありがと……!」


本気で嬉しかった。 この世界にはイイ人ばっかり…。

ホントに……《不思議の国》に来てよかった。     





…ん?

今チェシャ猫、"息子の飼い主"って言った?


「あのぉ、チェシャ猫さん?」

「なんだね」

「もしや…息子さんをあたしに下さるんですか?」

「なんだ、まだ飼われてなかったのかね?

キミならばいつでも歓迎だというのに」


    

    

…お、

OK出ましたぁぁあっ!

    

「あああありがとうございますお父さん!

息子さんはアタシが 一生幸せに!!

そりゃもうめっちゃ幸せにします!!」


「…なんか婿さんもらったみたいになってるけど?」

「…ですねぇ」


猫君とシロウサギがひそひそ呟いてた。

    

あ…視線が痛いです。

 

どもども。

今日は第6話に出てきた鳥とハツカネズミについての説明です!

 

彼等が登場したのは、アリスがウサギの家にいた時の場面。

大きくなり過ぎたアリスが泣き出した時、あまりの涙で屋敷の中が大洪水になりました。

するとネズミや鳥達が流されてきて、後で小さくなったアリスと一緒に陸に上がって、みんなでお話をするのでした。

    

変顔の鳥、ってのはドードーのことです。

(現在は絶滅した鳥)

彼の提案でみんなはコーカスレースをします。

地面に円(かなり適当)を描いてトラックにして、よーいドン!の合図も無しに各自適当にスタート!

何周走ればゴール、とかも決まってません。

アリスの涙の池でぬれた体が乾くまで走りつづけます。

だから勝敗もつかず全員優勝、アリスがご褒美をあげることになって、金平糖をみんなに与えました。

この金平糖で窒息死しそうになった小鳥もいるとか(笑

アリス自身は、何故だか自分の持ってた指ぬきを贈呈されてしまったそうです。

なんだかなぁ。

  

  

その後も少し話をするのですが、アリスが飼い猫のダイナの話をしたとたん、全員そそくさと逃げ出したそうな。

アリスが

「ダイナはネズミや鳥をとっても上手に捕まえるの!!」

なんてうっかり言ったからなんですけどね。

   

まぁこの時アリスはたぶん小学生低学年ぐらいだし、そう考えると何だか微笑ましい(?)エピソードでしたね!

  

それでは今回はこの辺でさよなら〜(^-^)/~~

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