第6話 Welcome☆ to Wonderland
原作の脇役をふんだんに使ったメニューとなっております。
おかげでカオスな内容になってますよ…。
これでイイのかね!?
(良くないよ……orz)
まぁ何はともあれ!
原作知ってる方も知らない方も楽しんで下さいな♪
それでは本編へ〜。
あたし達は、静かな森の中に立っている。
小鳥の鳴き声が聞こえてくるよ。
風の囁く音も。
それから……
ドンガラガッシャァァアンッ
…建物が崩れる音もね。
うわぁ……
…どうしよ?
家壊しちゃったし。
さっきまであたし達がいたお屋敷は、あたしが巨大化したせいで内側から大破していた。
そりゃもう完膚なきまでに…。
「わぁー……派手にぶっ壊しちゃったね」
「うん、やらかしたね…」
あたしと子猫君は、ぼーぜんとしたまま顔を見合わせる。
ま、マズい……この状況を家の持ち主に見つかったら……!!
「ど、どうしよう猫君」
「うーん……あ、とりあえずさ、元の大きさに戻ろっか」
「あ」
そういえばあたし、クッキー食べて巨大化したままじゃん。
猫君がねずみサイズに見えるよ。
「ひゃ〜、ひょっとしてアタシ、今めちゃくちゃ背ぇ高い?」
「ひょっとしなくても。ほら、お姉さんコレ飲んでっ!!」
「およ?」
猫君は小さな小瓶を持って、あたしに差し出してきた。
ああ、クッキーと一緒に置いてあったヤツだ。
コレを飲めば、あたしの大きさも元に戻るはず!
「助かった〜ありがと猫君!
それじゃさっそく…」
瓶のフタを開けて、中身を一気に飲み干す。
ゴクゴク…
そのとたん、あれよあれよという間に、あたしは元々の147センチの身長を取り戻した。
お〜すごいっ!
この世界のものって、食べたらみんな体が伸びたり縮んだりするの?
「やった〜!
この大きさならまた君をギュウッとできるよっ」
「よ、よかったね…
ちょっ、ホントにギュッとしなくてもいいから!
タイムタイム!!」
ちぇっ
ゆっくり抱き締めたかったのに。
「そんなことより!!
どうしようこの状況、バンチョーに怒られるよー」
「バンチョー?」
番長?
…ではないよねやっぱ。
あたしが不思議そうな顔をしていると、猫君が慌てながら言った。
「さっきのシロウサギ!裁判長だから」
あ、なるほど!
そういえばママが来た時も、タルトがどうこうで裁判をやってたとか聞いたな〜。
その時も確かウサギが判事やってたって話で…
「………え!?
ってかここウサギの家ぇぇえ!!??」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「聞いてないよっ!!うわっ本気でヤバいじゃんどうすんのコレ?」
そう言って振り向くと…さっき破壊したばかりの瓦礫の山が目に入る。
不思議の国に来て早々に人様の家壊すとか………破壊神アリス、爆誕。
とか言ってる場合じゃないね!
「あぁ゛〜っ!!
絶対怒られるっ!
嫌われる〜!!
最悪だぁ〜ウサギさんはまだギュッてしてないのに…」
「バンチョーも襲う気だったんだ…」
『ぎゃあああああああああああっっ!?』
うわ何っ!?
不意に凄まじい叫び声が響いた。
かと思うと、猫君が後ろを振り返って叫んだ。
「あ、ビル!」
…ビル?
あたし達の後ろに立っていたのは、緑色の上着を着たトカゲだった。
「シロウサギ殿の家がぁぁぁぁあ!
ちょっと出払ってる間にアンビリーバボーなハァプニィィィインッ!?」
「……誰?
このテンション高いの」
「えと、トカゲのビルだよ。バンチョーの従者なんだ。」
猫君が少し疲れた顔で言った。
キミも苦手なんだね?この馬鹿テンション。
「そこなお方っ!!」
うわっ見つかった!
「何があったかご存知ないですかぁっ!
屋敷が!
シロウサギ殿の!
エレガントかつプリティィーな屋敷があった筈なのですがぁ!
どっこい跡形も無ぃんデスヨォぉおッ!!!」
こ、怖い…!!
「さ、さぁ〜。
どうだったかしら?
あたしはちょうど今ここを通ったばっかりで…」
ごめんなさい。
こんな人を目の前にしてホントの事言える度胸とか無いですハイ。
「……………怪しい」
疑われた!?
「見かけない顔ですなぁ。お嬢さん、お名前をお聞きしても宜しいですかなぁっ!?」
「え?!
あっいやその…」
助けて〜猫くーんっ!
え…あぁ、猫君までそんな困った顔をして…。
ゴメンね〜あたしのせいで……。
「さぁっ!
どうなんです!
アナタのお名前はっ!?
さぁさぁさぁさあっ!!」
「ひぃっ!
ひーんアリスですっ!
ごめんなさいぃぃい!!」
ダメだこの人危なすぎる〜っ!!
名前を白状してしまったよ。…これからどうなるんだろ? この世界にも警察とかあるのかな?
逮捕とかやだな……。
涙ぐんで自白の覚悟を決める………と、妙な光景が目に入った。
「……あ…」
「…へ?」
なんかビル、顔面蒼白だよ。
え?なに?どうしたの?
「……あ…あり…ありあり…ありり…」
アリ?
「………アリス?」
「え…うん、あたしがアリスだけど…」
次の瞬間、ビルは白眼を剥いて、吼えた。
「出たあぁぁぁぁあぁぁぁぁあアアアアアァァアアリスだぁぁぁぁああアアアアァァアッッぎゃひっ!!!」
「えぇぇぇ???」
え…?
なにそれ?
どーゆーこと!?
あ、コラ!
人の名前叫んで勝手に倒れんな!
すると今度は、ドコからか賑やかな声が聞こえてくる。
『アリスだって?』
『アリスだ!
帰ってきたんだ!!』
『早くみんなで歓迎しなきゃ!!』
『場所はどこだ?』
『シロウサギさんの屋敷の前だそうです。』
『よし、みんな急げ!』
え?ぇえ?
なになになにィ!?
森のアチコチから、誰かが走ってくる音がする。 しかも大勢!?
「……大丈夫だよっ」
猫君があたしのスカートを掴んで言った。
「みんな、お姉さんの友達だから」
「…え……?」
目の前の草むらがカサカサ揺れる。
飛び出してきたのは、一匹のハツカネズミだった。
…結構かわいいかも!
「ひゃ〜!!
本当にあの娘だよ!
みんな、アリスだ!」
ネズミが嬉しそうに叫ぶ。
ガサガサッ
また草むらが揺れた。
今度はそこら中からもっとたくさんの動物が飛び出してくる!!
「アリスっ!
久しぶりじゃん元気だった?」
ニッコリ笑って手を振るのは…鷲?
他にもインコやらカササギやらいろんな鳥と、ネズミにウサギまで飛び出して来る。
あたしはあっという間に包囲された。
「あ、あの…」
「懐かしいな〜
あれからどうしてたのさ」
「また穴から落ちてきたの?」
「あ、いやそのアタシは…」
次々と現れる鳥にウサギにネズミ達。
そして最後に、草むらの中からヘンテコな格好の鳥が出てきた。
「おおっ!アリス殿!
小生は……小生は、再度お目にかかれる日を首を長くしてお待ちしておりましたぞぉぉ!」
「へっ?あ、ありがと」
また変なのが出た…。
その鳥は、右手にステッキ、頭に帽子をかぶってる。
あとクチバシがデッカくてなんかモコモコしてる…。
これなんて鳥だっけ?
「あ〜、ねぇ…」
ひとまず本人に聞いてみよう。あたしは変顔の鳥に声をかけてみる。
「ややっ!
小生に何か御用でしょうか!?」
「あ〜いや、大した事じゃないんだけどね?
あなた…なんて名前の鳥だっけ?」
「……………はい?」
え、なんか鳥の表情が固まった。
「…い、今なんと…?」
「あ…ごめん、名前を聞いただけなんだ…けど………?」
あれぇ?
他の鳥達まで空気が凍ってるよ?
「あ…あはは、なんかマズいこと聞いちゃったかな?」
「大変だぁぁぁあ!!
アリス殿が記憶喪失になられたぞぉぉおっ!?」
はぁ!?
「そんな…アリス!
僕らの事覚えてないの?」
「あんなに一緒に遊んだのにぃ!!」
「みんなでコーカスレースやったろ!?
覚えてないのかよ!」
「えぇえ!?
あのっコーカスレースって何?
そもそも、アタシ初対面だし…」
言い聞かせようにもみんな興奮状態で手のつけようがない。
インコは泣き出すしハツカネズミは頭を抱えて倒れちゃったし!!
どうなってんの!?
「みんな落ち着いて!!
違うんだよ、この女の子はたぶん……」
猫君が慌てて何か言おうとした。
その時。
プップー
…自動車のクラクションだ。
あたしと猫くん、大混乱になった動物達に向かって、緑色のクラシックカーが走ってくる。
「皆さん、その娘は皆さんの知っているアリスとは別人です!」
車の中から顔を出して、誰かが叫ぶ。
あれは……!
「シロウサギさん!」
車を運転していたのはシロウサギだった。
ウサギさんはあたし達の前まで車を走らせ、スピードを落として停車した。
ところが勢い余って…
「おっと」
ガンッ
あ!
倒れてたトカゲのビルがはね飛ばされた!
「おおっビルが飛んだ」誰かが叫ぶ。
はね飛ばされたビルは、そのまま森の方に飛んでいって、上手い具合に木に引っかかった。
「やれやれ…。
用事が済んだので戻って参りましたよ」
シロウサギはあたしを見つけると、車から降りてきた。
ビルの事は気にしてないみたいですね…?
「皆さん。
先程も言ったようにこの少女は我々の知るアリスとは別人です。」
シロウサギが言うと、誰かが驚いた声で叫ぶ。
「で…でも、顔も格好もそっくりだよ?頭のリボンだって!」
「シロウサギさん、その娘は一体だれなんです?」
ネズミ達が困惑した表情で尋ねた。
『…あぁ、その娘かい?
なんだい、そんな事決まってるじゃぁないか。
その娘はねぇ……。』
不意に誰かの声が響く。
ダラけたような、ニヤついたような声。
でも声の主が見つからない。
「え、誰の声?」
「………父さんだ!」
叫んだのは子猫君。
「え、お父さん?」
「うん 、ほらあそこ」
猫君が上を見上げて叫ぶ。
あたしも動物達も、一斉に空を見上げた。
そこには口だけが浮かんでいた。
三日月の形になった、ニヤリとした口元。
そこに、金色の眼が2つ、すぅっと現れる。
次に耳が2つ。
あ、ヒゲも生えた。
そして黒のシマシマ模様だけが現れると、半分透明な生き物は、地面にストンと降りてきた。
「…チェシャ猫だ…!」
目の前の生き物を見てあたしは思わず呟いた。
「ご名答。そして君は、昔この世界に迷い込んだ"アリス"の娘さんだねぇ…?」
チェシャ猫は、金色に輝く目を細めて、ニィッと笑って見せた。
「ようこそアリス。
我が親愛なる友、"アリス・プレザンス・リデル"…その愛娘!
《不思議の国》は、君を歓迎するよ……♪」
またも長い話になってしまいました…。
読者の皆様ごめんなさい……(泣
さて。
今回のメインディッシュ、チェシャ猫登場です。
うーん、彼にはカリスマ性を漂わせつつ、関わるとヤバそうな変態オーラをバンバン発生させて貰おうかと…
(どんなだよ!?
そうそう!
原作の脇役達、知られてないけど結構オイシいキャラ達の説明もさせて貰いましょう!
まずはトカゲのビル。彼は白ウサギの従者の1人で、最高のパシリとして登場してました(笑
原作アリスがウサギの家で大きくなりすぎて出られなくなった時、白ウサギ達が彼を煙突から入らせて中の様子を見に行かせたワケです。
ところがどっこいアリスに蹴り飛ばされて(しかもアリス確信犯)、煙突から吹っ飛んでくる、という具合に体を張って笑いをとってくれました!他にも陪審員席にいた時アリスの所為で席から落っこちたり、その直後、上下逆さまで頭から席に突っ込まれたり(巨大化したアリスの犯行)、メモ用の石版を引ったくられたり(これもアリス)。
……不憫だ。
てかアリス酷いな!?
そんなこんなで、本作の中ではビルはアリス恐怖症なのです(笑
長くなり過ぎましたね〜
じゃあ今回はこの辺で!!他の脇役達についてもまた次回説明させて頂きたいかと。
では、呼んで下さってありがとうございました♪




