第12話 女王様=姉御肌?
前回がちょっとグダグダでしたねぇ…
申し訳ないですっ!!
まあ今回もグダグダなんですけど、女王様が再び登場ですっ♪
…なにが起こったの?
なんで?
なんで…子猫くんのアタマが、地面に転がってるの?
「い……や…ぁ…」
ひどい。
…酷すぎる。
誰か…夢なら起こして。
無かったことにしてよ。
こんな…悪夢は嫌だ。
こんなの…いや。
いやだよ。
やめて…
猫の小さな頭が、あたしの顔を見つめている。
「……ァリス」
「いやぁぁぁぁぁああああああアアアアアッ!!」
「いやアリス?
僕へーきだから。
まだ生きてますっ!」
………え?
猫くんが喋った。
…なんで?だって…アタマだけなのに…?
…アタマだけ?
そういえば、体が見あたらないんだけど…
斬られたんなら、もう半分が残ってるハズであって……。
……え?
「…なんで???」
よく見りゃトランプ兵達までビックリしてるし。
斬った本人はショックで失神してるよ。
ダメじゃん。
「こ、ここ子猫くん!?
生きてる!!
なんで?どうやって…」
「やだなぁアリスったら。僕の親が誰なのか、もう忘れちゃったの?」
得意そうに笑う猫くん……のアタマ。
親?
親って…つまり、チェシャ……
「………あ!?」
次の瞬間。
猫くんの首の付け根から、スゥッと胴体が姿を現し始める。
「僕だって"チェシャ猫"の子供だよ?
フフン。
はじめから首の無いものは斬れないって話、本当だったみたいだね」
尻尾の先まで完全に戻ってきた猫くんは、ぼーぜんとしたままのアタシの胸に飛び込んできた。
「ごめんねアリスっ
びっくりさせちゃった?」
…なるほど、謎はすべて解けた。
あの馬鹿トランプが斧を振り下ろす直前に、体を消しちゃったワケだ!
だから斬ろうにも斬れなかった……!
「…な、なんか驚いたっていうか頭イイ!っていうか……
ほんとに…死んじゃったかと思っ…た…」
……よかった。
本当に…よかったぁ…
「…う……うわぁぁぁああんっ!!
ばかぁ〜猫くんのおばかぁ〜っ」
「あ、アリスっ!?
ごごゴメン!!心配させちゃったよね!?
もう平気だよ…」
『…やれやれ。
母親に似て、無駄にやかましい小娘だな。』
安堵の涙を流しきる前に、なにやら気迫のある声が響き渡った。
「ちょっ……誰よ?
今のはどっからどー見ても感動のワンシーンでしょ!?
どーしてくれんのよ台無しじゃ……」
そう叫びかけて、あたしは目の前の人物に目を向ける。
……あれぇ…。
トランプの兵隊達が脇にどいて、慌ててひざまずいてる。
緋いロングドレスに、ハートの模様がいっぱい。胸には薔薇の飾り……。
そして、赤と黒の混じった長い髪と……頭の上のそれ、王冠ってヤツですか?
「あ…あはは…
もしか…しなくても…
"ハートの女王様"?」
『…いかにも。
私はこの国の女王であり最高権力所持者。
…ハートの女王だが?』
あらぁ…随分と綺麗なお声で…。
でもそれ以上に、気迫が凄いです。
…なに?オーラっていうの?
とにかく超絶美人だし。胸デカいし。色気とかカリスマ性とかなんとかがもうムンムンで……
「色気ムンムン…」
ってああ!?
口に出しちまったぁ!
「き、き貴様っ女王陛下に向かってななな何てことを〜っ////」
トランプの1人があたしに武器を向ける。
…てかアンタは動揺しすぎでしょ…
絶対そういう目で見てたな女王様のこと。
「落ち着かんかNo,2。」
あ、女王様が2番のトランプを踏み倒した!
ヒールで踏んでるよヒールでっ!
「貴様等もだ4、3、7、9。
…戯け共が……。
こうべを下げろ愚か者。
我が客人……"アリス嬢"の御前であろうが?」
「あ……アリス様っ!?
そうとはつゆも知らず…
か、数々の無礼をお許しください…!!」
すごい…トランプが一瞬でひざまずいちゃった。
あたしと子猫くんは、しばらくの間、女王様に見とれてました。
カッコイい〜////。
ヤバいよ、惚れてしまいますよ女王様。
いや、むしろ姉御っ!!
「てか…え?
あたし客人っ!?」
「なんだ、不満か?」
あぁ…鋭い目つき。
なんかステキ……////
「い、いえ滅相もございませんですっ!
むしろ大歓迎…じゃなくて、有り難き幸せ…。」
「…ふふっ。
先程の我が従者達の無礼を詫びよう。
この紙屑共めが、命令も出しておらんのに無様にはしゃぎおって…」
ギロン。
と女王様の眼がトランプ達を見る。
睨む…というより、凝視してるって感じです。
…よけい迫力あるんだよなぁ。
「して、そこの仔猫。
身体は痛まぬか?見せてみよ。」
「は、はいっ!」
猫くんが、慌てて女王様のほうに駆けていく。
なーんだ。
ママが散々まいってたから、よっぽど嫌な人だと思ってたのに…
すごくイイ人じゃん!
「おそれいりますっ
女王陛下……?」
シャキーンッ。
「……ぁ…あわわ…?」
突然、猫くんが急ブレーキ。
それもそのハズ。
女王様……その猫くんめがけて突き出したフォークは…なんですかね?
「…なるほどな。」
「……ぇ?」
フォークをおでこに突き付けられてブルブル震えてる子猫くん。
そこに女王様が……軽くでこぴんをくらわせた。
ぺちんっ
「あたっ!?」
「お前……まだ頭は消せんのだろう?」
「…えっ?」
驚いた表情をする子猫くん。
女王様は、少し呆れたように息をついた。
「体を完全に消せんとは……チェシャ猫と呼ぶにはまだ幼すぎるな。
…まぁ、先程のやり取りを見ていた限り、存外に使えんワケではないようだが…少々心細い。
頭以外を隠せたところで、脳天を突き抜かれれば死んでしまうのだし…
……とっ、済まない。此方の話だ。」
「は…はぁ…」
驚いて開いた口が開きっぱなしのあたし達を見て、女王様はくすりと笑った。
「…まぁよい。
ところで、そなたは姉君の為に薬を探しているのではなかったのか?
白兎から話は聞いているが…」
「あっ。
実は、紹介された白ウサギさんの友達にまだ会えてなくて…」
「まだ会えていない?
そなたの後ろにいるではないか、ほれ」
そう言って、女王様があたしの後ろを指差す。
「う、うしろっ て…?」
「おーいアリス〜!!
まだお茶会は終わってない……
って女王陛下じゃんっ!?」
振替ったら、そこにはティーカップを片手に、パピーに乗っかった帽子屋がいた。
「…ってええ〜っ!!
まさか "白ウサギさんの友達"って…」
「あ、そうそう!
なんか白ウサギのとこから連絡きてさ、薬探してるんだってな〜」
なんかへらへらと笑ってらっしゃる。
「あ…あのねぇ!?
あたしは一刻を争うんだってば!
なんでそれを早く言わないのよアンタはぁ〜〜っ!!」
「まぁ良いではないか。それより、お茶会とやらに私も混ぜよ。」
「え?
まぁ…こちらこそ喜んで…?」
まごつきながら、帽子屋は頷いた。
「無論…アリスも来るだろう?」
「へっ!?
あ、あたしは…」
「…来るだろう…?
……なぁ。」
「…は、はい。」
う、有無を言わさぬ視線…。
やっぱりこの人最強だ。間違いない。
「よし。
もの共、お茶会へ向かうぞ」
「ははぁ〜!!」
どうやら、お茶会はまだ続くみたいですね…。
いいのかなぁ?
急いで薬探したいんだけど……。
「…まぁいいんじゃない?
女王様だってアリスの事情は知ってるらしいもの、ちゃんと考えがあるんだよ、たぶん」
子猫くんが、あたしを見上げてにっこり笑った。
「そうかなぁ…?
うん、そうだね!
悩んでも仕方ないか…」
それにしても、帽子屋はパピーに踏みつぶされてたんじゃなかったの?
骨の一、二本はイっちゃってると思ったのに…
この世界には、何かとすごい人ばっかりです。
いつもご覧頂いて、ホントに感謝です!
ありがとうございます…(嬉し泣き
思えばやっとの事で12話…。
実はまだ本編にも入ってない!!
グリム童話出てないし。
ここまでやってこれたのは、今これを読んでくださってる皆さんのおかげです…!
感想などあったら、お気軽に書き込んで下さいませ☆
読者の皆様への感謝を忘れず、これからも頑張ります!!
では、日付変わっちゃいましたが…
ハッピーバレンタインっです♪




