設定 『悪魔辞典』
完全趣味です。
【悪魔辞典】
精神界の一つ、魔界の住人である【悪魔】は幾つかの種類に別けられる。
【低級悪魔】
特に決まった呼び名もなく、魔界において虫のような知性もないか弱い存在だが、物質界に置いては人間の兵士並の力を持ち、人間に生け贄もなく呼び出されていいように使役されたり、悪魔のおやつ代わりにされたり、とても可哀想な存在である。
【下級悪魔】
いわゆる一般的に想像される悪魔であり、二足歩行をする歪な動物を掛け合わせたような恐ろしい姿をしている。
姿形もそうだが、もっとも変わったことはその戦闘能力だろう。
魔力で肉体を構成される悪魔は、その動作すべてが魔力により【魔法】と化し、小賢しい知恵と二メートルを超える巨体から繰り出される一撃は、全身鎧の騎士を一撃で戦闘不能にすることもある。
その戦闘能力は一体で騎士三~五人分と言われている。
【上級悪魔】
下級悪魔よりさらに巨体になり、そのシルエットはより人型に近くなっている。
もっとも恐るべき点は、人間と同じかそれ以上と言われている“知性”であり、悪魔の膨大な魔力を使い、咆吼だけで多数の攻撃魔法を撃ち出す。
常に召喚術者を騙してその魂を狙っており、呼び出す際には注意が必要だ。
その戦闘能力は100体もいれば小国の軍にも匹敵すると言われている。
【大悪魔】
悪魔の上位個体。魔界でも100体程度しか存在しない強大な存在。
その力は天変地異を巻き起こす【大精霊】と同格とされ、過去に物質界に現れた時は顕現をしていなくても、討伐するには国家単位の軍事力か、【英雄クラス】と呼ばれる者達がパーティを組んで複数で当たる必要があった。
人間の前に姿を見せる時は、数千年風化した衣服を纏う人の姿をしていると言う。
【最上位悪魔】
歳を経た大悪魔の中から希に出現する最上位の個体。
【悪魔公】【魔獣】【魔神】の三種の存在が確認されている。
悪魔達の【神】であり、その能力は謎に包まれている。
『悪魔紹介』
【ユールシア】
魔力値:12万(悪魔形態時53万) 種族:金色の獣
悪魔称号:【魔神】【魔獣】【悪魔公女】【魔界十二柱】
外見年齢12歳。身長158センチ。背中半ばまで掛かるストレートの金髪に金色の瞳の美しい少女の姿をしている。
人間から人の記憶を持ったまま悪魔に転生し、現世召喚の事故により、死産した赤子と融合することで、人間の属性を得た強力な悪魔となった特殊個体。
人型の【魔神】の他に【魔獣】である金色のネコ型も持っており、ユールシアは魔法戦と物理戦で使い分けている。
本人が知らないことだが、【悪魔公】の一柱を単独撃破したことで【魔界十二柱】の一柱に数えられている。
【凜涅】
魔力値:108万 種族:暗い獣
悪魔称号:【魔獣】【伝説の魔獣】【魔界十二柱】
本来の外見は全長10メートルを超える漆黒の豹だが、最近は普通の“黒猫”のような姿をしていることが多い。
幼生体の頃に現世に召喚され知性を得て、戦いの為に自らを獣型に定めた。
数千年前、再度召喚された【上級悪魔】の時に召喚者を喰い殺し、その国ごと滅ぼしたことで【魔獣】となり、【伝説の魔獣】と呼ばれるようになる。
常に血に飢えていたが、ある悪魔と出会ったことで数千年の知性を持つ重厚な雰囲気を持つ悪魔となった。
いまだに依り代を持たぬ身であり、現在は安定を得る為に依り代を求めている。
【ノア】
魔力値:77000 種族:インキュバス
悪魔称号:【大悪魔】【悪魔公候補】
外見年齢15歳。身長174センチ。額に掛かる程度のブルネットの髪にブルーグレーの瞳の、耽美的な少年の姿をしている、ユールシアの専属執事。
悪魔の幼生体時にユールシアによって設定され、魔改造された特殊個体。
悪魔形態時は、漆黒の山羊の角が生える。
双子に設定された個体の能力【吸収】と対になる【解放】の能力を使う。
言動は落ち着いていて思慮深く見えるが、頭の中は常に主の為に何が出来るか考えており、幾重にも策略を巡らせている。
希にメガネ。
【ニア】
魔力値:76000 種族:サキュバス
悪魔称号:【大悪魔】【悪魔公候補】
外見年齢15歳。身長164センチ。ウェーブの掛かった長いブルネットの髪にブルーグレーの瞳の、美少女の姿をしている、ユールシアの専属護衛騎士。
悪魔の幼生体時にユールシアによって設定され、魔改造された特殊個体。
悪魔形態時は、漆黒の山羊の角が生える。
双子に設定された個体の能力【解放】と対になる【吸収】の能力を使う。
言動は落ち着きが無く、それでいて暢気な性格をしているが、従者の中では比較的常識派である。
主の声で『ニャ』と斬撃音が鳴る“黄金魔剣”が宝物。
【ティナ】
魔力値:80000 種族:ゴルゴン
悪魔称号:【大悪魔】【悪魔公候補】
外見年齢12歳。身長155センチ。金髪縦ロールの巻き髪に碧眼の、クール系美少女の姿をしている、ユールシアの専属侍女。
悪魔の幼生体時にユールシアによって設定され、魔改造された特殊個体。
悪魔形態時は、髪の毛が数百もの金の蛇となる。
金の蛇を使った物理攻撃と、視線を使った強力な“石化”能力を持つ、戦闘能力が高い個体。
言動は仕事の出来るクール系だが、主人への愛が強すぎるクーデレで、その頭の中はどこかボケている。
ついでに色ボケ。そしてまな板。
【ファニー】
魔力値:74000 種族:ナイトメア
悪魔称号:【大悪魔】【悪魔公候補】
外見年齢12歳。身長152センチ。肩ほどのショートの銀髪に碧眼の、ファンシー系美少女の姿をしている、ユールシアの専属侍女。
悪魔の幼生体時にユールシアによって設定され、魔改造された特殊個体。
悪魔形態時は、髪の毛が白くなり道化師の仮面になる。
その姿と視線で数千人に“悪夢”を見せることが出来る。悪夢での出来事は現実の苦痛を感じさせ、対象の精神を削り潰す。
言動は子供っぽく、愉しいことを見つけるとそれしか見えなくなる。仕事は真面目だがそれは自分とユールシアに関することだけだ。
甘え上手。意外と大きい。
【ギアス】
魔力値:5000 種族:ベヒモス
悪魔称号:【上級悪魔】【魔獣予備軍】
本来の外見は山のように巨大な熊の姿に雄牛の角を持つ凶悪な魔獣だが、ユールシアが手間を省いて急速成長させた反動で、現在は動くテディベア。
地球から異世界転生を果たし、地球にいる妻への未練を【悪魔公】に利用される。
その後『契約』そのものをユールシアに奪われ、その魂はまた地球に転生した。
無数の罪を犯し、無数の命を奪い、二度の異世界転生を為しえた強力な魂から悪魔に転生し、ユールシアの配下になる。
好きな物はしば漬け。
【恩坐】
魔力値:4000 種族:ラプラス
悪魔称号:【上級悪魔】【魔神予備軍】
ユールシアとの相互契約により人間から悪魔となったのだが、近場にヌイグルミしか依り代がなかったせいで、現在は動くウサギのヌイグルミ。
ユールシアの前世である柚子の幼なじみで、幼い恋心か、彼女を護ると制約を立てた為、ユールシアを護り生まれてすぐに強力な個体になった。
ラプラスは時を視る悪魔であり、その力は恩坐が人間だった頃より使っていた先読みの力と統合している。
言動は少年の心を残しながら、生活に疲れたようなおっさん臭さを感じさせる。
好きな物は安酒。
【メフィ(?)】
魔力値:????? 種族:?????
悪魔称号:【魔神】【英知を与えしモノ】
外見年齢二十代半ば。身長185センチ。光を反射しない黒に近い紺の髪に紅い瞳の美青年。
数千年もの間、あらゆる次元を旅する真の悪魔。
悪魔形態は髪と同じ色の、六枚のコウモリの羽根を生やす。
ユールシアが現れるまで、あらゆる世界で唯一の【魔神】であり、数千年ぶりに現れた、ただ一人の同種であるユールシアの、自称『お兄ちゃん』である。
何を考えているのか不明だが、裏技のような状態で【魔神】になったユールシアに、足りない知識を与えているらしい。
趣味はネットで論破。
【上級悪魔軍】
魔力値:2000~3000
個体数:2000から400に減少。
従者達が、強靱な吸血鬼の肉体を依り代に創り上げた、特殊個体。
通常の【上級悪魔】より強力な、ユールシアの為だけの悪魔軍。
ある程度の教育と魔改造がされており、対価が乾燥ワカメでも健気に働く。
普段はノア所有の特殊亜空間【失楽園】で、海産物の加工をしている。
【ヒライネス】【消滅】
魔力値:65万 種族:猿翁
悪魔称号:【悪魔公】【収穫家】【魔界十二柱】
魔界で生まれた通常の悪魔が千年の時を経て【悪魔公】となった個体。
通常時は人間の貴族のような姿をしているが、感情が顕わになると猿面のような容貌が表に出る。
非常に狡猾で魂を集めることに長けていたが、悪魔らしく趣味を優先させてしまうので、良い魂を収穫する為に数百年掛けることもある。
悪魔公七柱の一人だったが、まだ存在して千年程でしかなく、悪魔公七柱の中で一番新しい個体だった。
ユールシアとの駆け引きに敗れ、ギアスの魂を奪われて戦いを挑んだが、わずかに力の劣るユールシアと半年の激闘の上、僅差で滅ぼされた。
盆栽いじりが得意。
次回より第三章が始まります。





