剣と十字架 序
ジェームズはジャンヌ・ダルクの捕らわれた塔の部屋の前に立っていた。
ブルゴーニュ側とイギリス側の両方に顔の効くジェームズは、裁判にかけられているジャンヌの部屋を訪ねるのは容易だった。
監視役の兵士にほんの少しの銀貨と、酒を持っていけばいい。
ジェームズの父、ベッドフォード公の威光か、金と酒に目がくらんだのか、兵士はすんなりとジェームズを通してくれた。
その上、「少し話がしたい」と伝えると、監視役の兵士達は酒と銀貨を持って、いそいそと塔の詰所に行ってしまった。
ジェームズは松明に照らされた兵士達の後姿を見送る。
これは彼が現在はブルゴーニュ公に仕える人間であり、イギリスのベッドフォード公の庶子であることから、兵士達に警戒をされていない事実を物語っていた。
もしもジェームズがジャンヌ・ダルクを逃がそうとすれば、今ならばすんなりと逃がすことが出来るだろう。
――もっとも、自分の主君であるフランス王に見捨てられた彼女を今更逃がしたところで、誰かが得をするとも思えないが。
既にフランス王の心は彼女には向いていない。
彼女の身代金さえ払おうとしない王である。
彼女が生きようが死のうが知ったことではないのだろう。
ジェームズは溜息一つ、杖にもたれかかりながら部屋の扉に声をかける。
「失礼する」
部屋の扉を開け、中へと足を踏み入れる。
部屋の中にはいくつかの松明の明かりに照らされ、鎖に繋がれた一人の少女がうずくまっていた。
少女は顔を上げ、ジェームズを見上げる。
「誰?」
肩の辺りで切られた短い金色の髪、泉のような青い瞳。
鉄の鎖に繋がれた痛々しい姿のその少女は、体を強張らせ警戒したようにジェームズを見つめている。
「あなたは見たところ、司祭様のようには見えないけれど」
ジャンヌ・ダルクの宗教裁判は、パリ大学の神学部が執り行っていると聞いている。
しかもその中心的人物は、かつてジャンヌに出世を阻まれた、パリ大学の元総長のピエール・コーションだった。
彼はあらぬ罪をジャンヌにかぶせ、彼女を火刑にしようとしている。
――まだ、二十にも満たないただの少女じゃないか。
ジェームズはわずかに肩をすくめる。
噂にたがわぬその姿は、かつてオルレアンの街をイギリス軍から解放した聖女その人だった。
こうして間近に直接顔を合わせるのは、ジェームズにとってこれが初めてだった。
――これがオルレアンの聖女。
民衆からジャンヌ・ラ・ピュセルと呼ばれる彼女は、神の声を聞き、奇跡を起こすとされている。
その反面、敵国のイギリス軍には悪魔の使いとして恐れられている。
ジェームズはどんな怪力を持つ女性かと思ったが、ただの少女であることに少しがっかりした。
それでも物珍しく思い、まじまじと少女を見つめる。
目の前の少女を見てジェームズが抱いた感想は、神の使いとも悪魔の使いとも違っていた。
信仰心も薄く、神や悪魔をあまり信じないジェームズの目には、彼女はどこにでもいるただの村娘にしか見えない。
――確かに、妹のアンヌ・ダルクによく似ているが。
ジェームズはラ・シャリテ・シュール・ロワール砦で捕虜とし、今は召使としているアンヌのことを思い出す。
姉のジャンヌが、ブルゴーニュ公の部下、ジャン・ド・リュクサンブールに捕らわれたと聞いた時、アンヌは姉をとても心配していた。
主人であるジェームズが止めなければ、すぐにでも姉の元へと飛んで行きそうだった。
下男のジョンと召使のイザベラの二人でかろうじて押しとどめ、ジェームズがリュクサンブールの部下で親友の騎士ルイを通してジャンヌが無事である情報を得たのだった。
姉がとりあえずは無事であることを聞いて、アンヌはようやく落ち着いた。
落ち着いたら落ち着いたで、今度は自分を姉のジャンヌの囚われている城へ連れて行って欲しいと言い出した。
普段からあまり頼みごとをしないアンヌが、その時ばかりは主人であるジェームズに真剣に頼み込んだ。
「お願いです、ジェームズ様。どうかわたしを姉の元へ行かせてください」
アンヌの真剣な頼みに、ジェームズはただただ閉口した。
その時、ジャンヌの捕らわれていたボーリュー・レ・フォンテーヌ城はジェームズが住んでいたブルゴーニュ公のお膝元、ディジョンの街からは距離があった。
以前よりも治安が安定したとはいえ、ブルゴーニュ派と国王派があちこちで小競り合いをしていたし、傭兵崩れの盗賊も街道のあちこちに出没していた。
女性であるアンヌ一人を行かせることはできないし、いくら頼まれたら嫌と言えないジェームズでも彼女を連れて城に行くことはできない。
その時は何とかアンヌを説得して、落ち着かせたのだった。
「あなたは誰?」
杖を持って立ち尽くしているジェームズを不審に思ったのだろう。
少女は怪訝な顔をする。
「わたしに何の用があってやってきたのですか?」
ジェームズははたと正気に戻る。
考え事に没頭すると周りが見えなくなるジェームズである。
ジェームズは居住まいを正す。
「そういえば、まだ名乗ってなかったね。僕の名前はジェームズ・オブ・ランカスター。父ベッドフォード公の許可をもらってランカスター性を名乗らせてもらっているけれど、本当はカレーの商人の家の出身だ。今はブルゴーニュ公の下で財務管理の仕事を任されている」
そこまで詳しく名乗る必要はないのだが、ジェームズはわずかな好奇心から相手の反応をうかがった。
少女が敵であるブルゴーニュとイギリスの人間を前にして、どういう反応を見せるのか知りたかったのだ。
「ベッドフォード? ブルゴーニュ?」
鎖に繋がれた少女の顔色が見る見る変わっていく。
驚きとも戸惑いともとれない表情を浮かべる。
「あなたがブルゴーニュの人間?」
青い瞳に怒りの炎を浮かべ、ジェームズを睨みつける。
フランスの国王側について戦ったジャンヌが、ブルゴーニュ側につくジェームズを快く思うはずがない。
今のフランス王を輩出したオルレアン家と、現在イギリスに味方しているブルゴーニュ家は、ここ十数年の間フランス王の座をかけて骨肉の争いをしている。
当主の暗殺から始まったこの戦争は、ここ十数年の間に血みどろの様相を呈していた。
その争いの只中に生まれ、オルレアン家に味方する風土で育ったジャンヌが、ブルゴーニュ側に味方し、イギリスの総大将ベッドフォード公を父に持つジェームズに怒りをあらわにするのももっともな話だ。
ジェームズはいたく冷淡な思考で、そう分析した。
「イギリスの犬め! 神の名を恐れぬ野獣め! 民を苦しめ、国土をここまで荒廃させて、まだ血が足りないと言うのですか? 血に酔った人殺しが、今更わたしに何の用です。わたしを嘲笑いに来たのですか?」
ジャンヌの悪態に、ジェームズは赤金色の瞳をわずかに細めただけだった。
次々と並びたてられる罵詈雑言を聞き流す。
ジェームズにとっては、故郷のカレーを出た時からそういった悪口は聞き慣れたものだった。
ベッドフォード公の庶子であるジェームズは、イギリスの同盟相手であったブルゴーニュ公の元へ送られ、騎士になるための訓練を受けた。
その微妙な立場からか、同じ騎士見習いからはいわれのないいじめを受けた。
騎士見習いの少年達から力と言葉の両方の暴力を受け続け育ったため、ジャンヌの言葉に対してもさしては心が動かされなかった。
ジャンヌは鉄の鎖を鳴らししばらくの間吠え立てていたが、ようやく言葉も尽きたのか息を切らして大人しくなった。
静かになったのを見計らって、ジェームズは口を開く。
「それで、ここに来た用件と言うのは、君のこの先のことと、君の妹のアンヌのことだけれど」
ジェームズは杖をついて歩き、壁際にあった木の椅子に腰かける。
怪我で足を痛めたため、長時間立っているのが辛かった。
ジャンヌは手足の鎖を鳴らして、ジェームズの方を振り返る。
「アンヌ? 妹のアンヌのこと? どうしてあなたがアンヌのことを知っているの? そうね。アンヌは確か、ブルゴーニュの軍に捕らえられたのだったわね。でも、あのお優しいリュクサンブールの奥様の元にいるのだから、きっと親切にしてもらえるわ。わたしのようにはならずに、あの奥様の元にいれば、きっと穏やかな生活を送ることができるでしょうね」
ジャンヌは独り言のようにつぶやく。
ジェームズはジャンヌが捕虜で捕まっている間、リュクサンブールの叔母や妻、娘にどれほど大切にされたか聞き及んでいた。
そしてイギリスとの人質交渉の仲介役として、召使を伴ってリュクサンブール公の治めるボールヴォワール城に滞在している間、家事の傍ら、彼女達に混じってアンヌが甲斐甲斐しく姉の世話をしているのも聞いていた。
ジェームズは小さな溜息をつく。
「アンヌは、今僕のところにいるよ。戦争で捕虜となった彼女を、僕が捕えたんだ」
「何ですって?」
ジャンヌは目を向く。
椅子に座るジェームズを睨みつける。
鎖を引きちぎり、今にも食いついてきそうなジャンヌを、ジェームズは手で制する。
淡々と話す。
「最初は彼女が君の妹だなんて知らなかったんだ。戦場に迷い込んだただの村娘だと思っていた。そんなに価値のある人物だとは思わなかったから身元も調べなかったし、身代金も要求しなかった。娼婦として売り飛ばしもしなかった。ちょうど人手が欲しかったから、自分で家に帰れるお金が溜まるまで家で働いてもらうことにしたんだ」
目の前のジャンヌもそうだが、戦争で捕虜とした貴族などは、その親族などに身代金を要求するのが普通だった。
戦争においては略奪も一般的で、村に火をかけたり、食料を奪ったり、捕えた村人を人買いに売り払ったりするのもよくあることだった。
ただジェームズにとっては捕えたアンヌを娼婦として売り払うよりも、家で働いてもらった方が得だと考えたから、そうしただけだった。
実際、アンヌはわずかな手間賃でよく働いたし、少しながら文字の読み書きもできるようだった。
物静かだがよく笑う彼女がいるだけで、家の空気が華やいだ。
召使のイザベラもよく働くのだが、最近は年のせいか足腰が弱くなって、あまり無理はできなくなっている。
下男のジョンも図体は大きく、体力はあるのだが、あまり複雑なことを考えるのは苦手らしく、よく荷物を運ぶ数を間違えたりした。
その点、アンヌであれば、きびきびと働くし、頼んだものを間違えることなく持ってくる。
その点において、ジェームズはアンヌを重宝していた。
そこでジェームズはジャンヌにある提案をする。
「君や、君の家族が彼女の身代金を払うと言うのなら、彼女をすぐにでも解放しよう。ただ、彼女が君の妹だとわかれば、身代金はずいぶんと高くなるけれど」
そう断ってから、ジェームズは一般的な貴族に払われる身代金の金額を口にする。
「一万エキュと、言いたいところだけれど、今回は七千エキュにまけておくよ。それでどうだい?」
それを聞いたジャンヌの表情が険しくなる。
それは一般的な貴族の身代金の金額よりも若干安く見積もったのだが、一介の農民であるジャンヌの家族には支払いきれない金額だろう。
現にリュクサンブールに捕らわれたジャンヌは、一万もの身代金を要求されたのだが、どこからも払うものが現れず、本来ならば敵側に捕虜を売ってはならないという取り決めも破られ、イギリス側に引き渡されることになる。
ジェームズはジャンヌやその家族が身代金を払えないとわかっていながら、あえて試す提案をしたのだった。
ジャンヌはうつむき、苦しげな表情を浮かべる。
その顔には素直に払えないと書いてあった。
ジェームズは肩をすくめる。
「まあ、もしもその金額を払えたのならば、君は今頃この牢の中に囚われていなかっただろうね。大丈夫だよ。僕は君の妹を街の娼館に売ったりはしない。こんなご時世だから、いつあらぬ罪を着せられて、僕の首も胴から離れることになるかもしれないけれど。そうならない限りは、君の妹の身の安全は僕が保証するよ」
ジェームズは杖を握りしめ、赤金色の瞳で真っ直ぐにジャンヌを見つめる。
ジャンヌはぽかんと口を開け、ジェームズを見つめている。
表情を緩め、かすかに笑う。
「あなたは悪い人ではなさそうですね。あなたがすべて本心を言っているとは思いませんが、わたしはあなたを信用します。確かにブルゴーニュやイギリスの人達は嫌いだけれど、すべてが悪い人たちではないでしょうしね。敵であるわたしが頼むのも筋違いかもしれませんが、どうか妹のアンヌのことをよろしくお願いします。あの子は、わたしと違って大人しくて引っ込み思案な性格ですが、とても優しい子なんです。戦いの苦手なあの子を戦場に同行させ、あの子にはとても怖い思いをさせてしまったけれど、あの子や兄がいたからわたしも戦い抜くことが出来たのです。せめてあの子だけは姉として、平凡な幸せを送って欲しいと願っているのです」
ジャンヌの手足に繋がれた鉄の鎖がじゃらりと鳴る。
予想外な素直な言葉に、当のジェームズが面食らった。
ジェームズはうつむき目を伏せる。
この先のジャンヌの行く末を思うと、敵側であるジェームズでも胸が痛んだ。
この真っ直ぐな性格の少女の行く末は、もはや決まっている。
筋書きの決まった形だけの宗教裁判が終われば、彼女は火刑に処せられるだろう。
彼女の死を願うイギリス側と、彼女を無用なものとして見捨てたフランス側。
彼女の生を願うオルレアンの民と、彼女を慕う民衆の声は、貴族達には届かない。
戦場から退いたジェームズには、騎士見習いとして手柄を立てようと躍起になっていた頃より、物事がはっきりと見えるようになっていた。
この百年近くに及ぶ長いイギリスとフランスの戦いは、そもそも両国の貴族が始めたことだ。
一介の農民の娘であるジャンヌが剣を取り、貴族の男性に混じって戦争に参加したのだって、国の貴族が頼りなく、国や民を憂いてのことだった。
どんな理由があって、彼女一人に戦争の責任を押し付け、火刑に処すことができよう。
彼女はただ単に、貴族同士の権力闘争に巻き込まれただけだ。
まだ二十にも満たない彼女が、貴族たちの気まぐれに翻弄され、その結果生を閉じる。
それは後の世に語り継がれる美談になるかもしれないが、それでは彼女があまりにも報われないのではないか。
ジェームズは長い間沈黙して、低い声でうなる。
「アンヌのことは承知した。それで、この先の君のことだけれど」
ジャンヌは青い目を見開く。
「わたしの?」
まさか話題を自分に振られるとは思っていなかったらしい。
「わたしのこの先に何かあるのですか?」
ジェームズは渋い顔をして、杖の先で床を叩く。
「もう君も薄々この裁判の結末に気づいていると思うけれど、君はこの裁判で有罪の判決を受けるだろう。それは君がどんなに訴えても、人々がどんなに君を弁護しても覆らない判決だ。イギリスに売られた時から、君の運命は決まっていた。僕の父、ベッドフォード公は、どんな手を使ってでも君を殺したいと願っていたからね。君は間もなく火刑台で処刑されるだろう」
ジェームズは出来るだけ平静を装っていたが、胸の奥が泡立つのを我慢できなかった。
父ベッドフォード公も、イギリス本国の財政難を理由に、フランスの豊かな土地がどうしても欲しかった。
その上、イギリス国内でも、少し前のフランスと同じように、貴族の親族同士で権力闘争が起こっている。
イギリス軍の士気を上げるためにも、ジャンヌの処刑は必要なことだった。
ベッドフォード公もやむにやまれぬ事情を抱え、現在の選択を取らなくてはならなかった。
父の心境も理解はできるのだが、純朴なアンヌにほだされて、ついジャンヌに同情してしまったのだろう。
アンヌは姉の話をとてもうれしそうに話していたし、姉の身をいつも心配していた。
もし姉の身に何かあったのならば、自分が姉の身代わりになるとも言っていた。
そのためジェームズは、アンヌの前では極力ジャンヌに関する悪い話を口にしないでいた。
ここへやって来たのだって、アンヌには事前に何も伝えていない。
ただ街で知人に会う用事があって、家に帰るのは遅くなると伝えてあるだけだった。
ジェームズはジャンヌの顔色をうかがった。
ジャンヌは唇を引き結び、うつむいていた。
ゆっくりと顔を上げる。
「それは、知っています」
ジャンヌは静かな声で言う。
「あの司教さんが、わたしにどうしても死んで欲しいと思っていることはわかります。あの人の態度を見ていればはっきりとわかります。それにわたしが捕まる以前に、神様からのお告げがありましたから。わたしはこの先、あまり生きられないだろうと。だから自分の死のことは、常に意識していました」
「そうか」
ジェームズは小さくうなずく。
どこか諦めた様な、それでも精一杯虚勢を張ったような表情は、アンヌが姉の身代わりになると言い出した時の表情にそっくりだった。
ジェームズはその表情を見て、自分の決断が間違っていなかったことを知った。
彼女は誇り高く気品に満ち、運命を受け入れようとしている。
自分の死を受け入れようとしている。
そんな彼女を見て、不思議と落ち着いた気持ちになる。
これから自分が口にすることがどんなとんでもないことなのか。
それによってどんな災難が自分の身に降りかかるのか。
それさえどうでもいいことのように思えてくる。
ジェームズは杖をついて椅子から立ち上がる。
彼女の正面まで歩いて行き、ジャンヌを正面から見据える。
「僕は君を助けたい。僕にどこまで君の逃げる手助けができるかわからないけれど、君にはここから逃げて、生き延びて欲しいと思っている」
ジェームズの言葉を受けて、ジャンヌの青い瞳がこれ以上ないくらい大きく見開かれる。
「あなたは、わたしに逃げろと言うのですか? わたしを逃がしてくれるのですか?」
ジェームズは大きくうなずき、ジャンヌへと手を差し伸べた。
お待たせいたしました。一年ほど前に言った、ジャンヌ・ダルクの話をようやくお届けいたします。
序、だけですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
歴史背景で間違っていることも多々あると思いますが、温かく指摘していただければ幸いです。
この作品に関する話も、書き始めたらきりがないので、省略します。
多分、この作品よりも長くなると思います。
主人公のジェームズの性格がまだ固まっていないので、この先があれば変更するかもです。
ヒロインのアンヌの性格も、姉が強い分、基本は静かで芯が強い子でいくつもりです。
こんな作品だと、地味で一般向けでもないかもな、と思いつつ、あえて自分の好きなように書きました。
一般的に力でのし上がっていく話がみんなは好きなんだろうな、と思いつつ、また機会があれば、そちらも書いていきたいと思います。
いえ、力でのし上がっていく話は、史実がある分、難しいんですけど。
ブルゴーニュ公の両国を翻弄する政治手腕だったら、彼を主人公にして書けるかもしれないけれど。
この時代、王妃イザボーとか、宰相ラ・トレモイユとか、ジャンヌのいろんな悪役が出てきて、キャラクター作りには困らないのですが、私の筆力ではこれが精一杯です。
お目汚し失礼いたしました。