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私は家に帰って謎めいた年賀状を眺めて気味が悪いけど、悩んでるみたいだから返事を書いてみようか考えていた。
書くのだとしたら両親に相談してみよう。
夕食の後に両親に年賀状の返事を書こうか話してみた。
母親は私を心配して送らない方が良いと言っていて、父親も同じ反応だと思っていたけど実際は違った。
「困ってる人を助けるのはいい行いだと思うけど、条件がある。一つはあなたが文面を考えて父さんが書く。もう一つは一緒に郵便ポストに投函すること。ちゃんと守れるなら返事を書いてあげよう」
母は心配そうな顔をしてたけど、父が代わりに書くことには賛成みたいだ。
私は明日は休みだから、起きて少しゆっくりしてから郵便局に寒中見舞いのハガキを買いに行くことを両親に伝えて、何を書こうか考えながら眠りについた…