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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
王宮調査編ですわー!

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覚えてますか?ララです

ララ「出番がなさすぎて、あらすじからもガッツリ消されたララです」

 なんか波乱万丈よね、司法大臣が死んだと思ったら息子のノーマンの婚約者だったジョージアナが司法大臣になるなんて。いや、庇いようもないくらいドストレートで犯罪だったから何もいえないんだけど。

 その挙げ句、検察の偉い人が司法大臣になったジョージアナを暗殺しようとして失敗した後でエリーゼが颯爽と捕まえたとか。

 それに何?この挿絵?まぁ、なんか格好いいから飾っておくけど、それにしてもうまいわね……新聞の絵って……本物より凛々しい気がするわ。

 もうちょっと稼いだら書いてもらおうかな。


 そして、私のしていることいったらセーターを編むだけ。

 1年目だから……いやルート入ってるし……冷静に考えたらハーレムメンバーが欠けた時点でハーレムエンドない感じ?

 あれ?エリーゼに殺される?私……殺される?いまから側室ルート流石に厳しい?ヴィリーは積極的に敵対してるしあり得るかも……。

 そういえば最近ヴィリーから手紙届いてないわね。とうとう検閲どころか手紙を出すこと自体止められたのかしら?

 マッセマー商会に助けを求めた方がいい?貸しあるし……。国外逃亡するべき?


 ……とにかく納品予定のもの全部作ってからよ!出来てないのにあーだこーだと言ったら心証が悪くなるわ!

 まずいまずい!質は落とせない、前よりいいものを作って聞く耳を持ってもらわないと。




「こんにちは……ララですが……今大丈夫ですか?」

「おお、ララさんですか。毛糸ですか?」

「いえ、納品で……」

「店長は今外してまして……規定日数より早いですが何かありましたか?学業期間中はペースも落とす予定なのでは?」

「ええ、早めに納品してちょっと手の込んだ者を作ろうと思いまして……数が足りないのなら後回しにするかどうしようか相談を……」

「毛糸製品は店長のほうが確かなので私で判断はできかねます」

「あら~?ゲドルフ補佐?問題ですか~?」

「ああ、エリーさん。大丈夫ですよ、こちらはララさん。北方の魔術師だ」

「ああ~毛糸の魔術師ですね~?」


 ええ?そんな大層な名前付いてるの?ゲドルフさんってここで2番目に偉い人じゃなかったっけ?すごい気さくに接してるのね。

 その辺りはおおらかなのかしら?


「ララさん、こちらは最近商会に入社したエリーさん。メキメキと出世していっていまや重要な仕事もいくつか担当している出世頭です」


 ああ、結構偉い人なのね。私より少し年上に見えるけど……。最近入社して王都で一番の商会で重要な仕事任されるくらい出世するくらいだしやっぱすごいんでしょうね。ゲームにもでてたのかな?あんまりゲーム中でマッセマー商会でバイトすることなかったからなぁ……もう12年以上前だし記憶が……。


「それで~?何かあったんですか~?」

「ええ、納品を早めて手の込んだ製品を作りたいそうです、それでその調整をシャーリー店長と……」

「シャーリー商会長はローレンス商会長と商談ですよ~?父娘仲良く~」

「へー……ここ独立店舗なんですね」

「……は~い、マッセマー商会の店舗はほぼ直営ですけど優秀な方はマッセマー商会の看板を持ちつつ独立店舗を独立商会化して経営することが可能なんです~」

「やっぱりシャーリーさんは優秀な方なんですね」

「もちろんです~」

「マッセマー商会じゃら付けられた補佐役の私が言うのもなんですが私がいてもしょうがないんじゃないかとも思います」


 へー……そんなに能力があるんだ。じゃあゲームでもうまく渡り合って残ったのかな?もしくは独立店舗ってことで無関係を装ったとか?

 そもそも罰した相手と仲が良いからお前も罰するで通るならもっと罰せられるし駄目か。


「またまたゲドルフさんもご謙遜を……」

「いやぁ、独立店舗を持てるのは私よりエリーさんのほうが早いんじゃないですかね?」

「そうですかね~ゲドルフさんは補佐として外せないから独立させたら店長の枷がなくなっちゃいますしね~。そんな理由じゃないですか~?」

「それは嬉しいですね、そうなると未来のNo.2ですから」


 アハハと笑いあい客を柔らかい空気にさせるのも商売人に必要なものなんでしょうね、エリーさんは素な気もしますけど。

 これが商人には大事なものなんでしょうね。


「私としてはとにかく数が足りてるかどうかだけ確認したかったのですが、いらっしゃらないなら仕方ありませんね、毛糸を支給分いただけますか?」

「はい喜んで、最高級にモノをそ終えております、色はどちらを?」

「そうですね、少し見せていただけますか?えー……」

「あら~?納品用の数がどのペースか、このペースで足りるかの確認だけなら出来ますよ~?」

「そうなんですか?」

「私が担当してるんですよ~。北方担当の販売部門責任者なんで」

「あれ?エリーさんは本職は商会財務部門の方では?」

「先日の計画表を見せたら北方販売部門責任者になりまして~。今年の冬次第で私で固定か~交代かなんです~」

「ああ、それではララさんの話を聞かないといけませんね。北方の毛糸製品は主軸ですからね。では私は毛糸の新製品もあるのでちょっと確認してきます」

「いってらっしゃ~い」


 ってことはこのエリーさんが私担当なのかしら?


「改めまして~北方販売部門責任者のエリーちゃんで~す」

「ララです、よろしくお願いします」

「今日持ってきたのは納品分の10着ですか~?」

「いえ、余ったのでもう1着ほど」

「…………11着ですね~」


 間が怖い……。なんで私がこの手の話をすると皆が皆、間ができるんだろう?


「それで~今のペースだと間に合うとは思いますけど~どれくらいの期間でどのようなものを考えていますか~?」

「えぇと……この図案のセーターなんですが……」

「あら~……」

「1年前に作成して高く売れたらしいのでこれの発展形を……」

「作ってくださいね~予算はこちらでもちま~す」

「えっ?」

「これを超えるものができるなら大丈夫で~す、越えない場合はわかりませんけど~」

「あの、期間的には……」

「気の済むまで作ってくださ~い。それができれば規定数に関しては不問で~す」

「い、いいんですか?」

「一括買付をする家にそう伝えに行きま~す、コレができるなら多分文句ないで~す」

「私の毛糸製品を北方の家が一括で買っていたんですか?どちらが買っていたんですか?」

「ライヒベルク公爵家で~す」


 えぇーっ!

ゲドルフ「エリーさん、貴族相手の商談を次々まとめてきます!北方の商談も全部通りますよ!」

シャーリー「せやろ?」

ゲドルフ「うちに来てくれてよかった!いやーまた侯爵家の契約も取れました」

シャーリー「(ウチが過労で死ぬ)」

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