表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
勝利の葬列ですわー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/548

あれ?私って主人公じゃないの!?首になってる?

恋愛本「理想のデートはモチロン公開処刑!盛り上がるよ!」

第2王子「そうなのか!」


公開処刑されるよくわからない人「……」

民衆「うおおおおお!」

第2王子「いけるかも!」

 最近は波乱万丈が重なっている。

 こんなルートあった?クソゲー過ぎて困るわね、現実でもゲームでもクソとしか表現しようがないわよ。


 たまたまタボット子爵と商談で会ってゲームのお助けキャラのローズに渡りをつけてもらうと思ったら機嫌を悪くするし、後で別の商談相手から1年前にタボット子爵の有責で婚約破棄されてずっと社交界から干されてるとか、社交界の噂を仕入れて助けてくれるキャラと学内の噂をまとめて助けてくれるキャラが婚約破棄してるってどういうこと?

 誰に聞いても婚約破棄の理由?ああ、まぁ……そうですね……うん……みたいな口の重さだし。性犯罪でもしたのかしら?


 挙句の果てに警察が来て事情聴取されるし……偽装書類を見せられてサインが違うとかなんとかかんとか……。

 ヴィリーが必ず処罰するって言うと思ったら当日に処刑を見に来てほしいとか言うし……見たくないと言ったらそうだな……あのようなもの顔も見たくもないだろうとかいい始めるし……処刑を見たくないって言ったら優しいんだなって言うし。

 やっぱ処刑が娯楽の世界って怖いわね、何が悲しくて仕事放って人が殺されるものなんて見に行かなきゃいけないのよ。今年の分は量が必要なんだから忙しいのよ。


 なんて思ってたらイアンも同じ日に処刑されて生存説が流れてたり何がなんだかさっぱりわからない。

 こっちは男性向けゲームの世界だった?コンシューマ?エロゲ?私攻略対象からはずれてる?エリーゼたちを攻略するために婚約者たちを処分してる?

 国家転覆させるタイプの主人公があんな濃い面子を攻略してくの?出来るの……?いや、女性版の攻略対象がいえた話じゃないか……。


 どう考えても愛を囁れて最高ですわ!とか言うタイプじゃないでしょエリーゼ。

 そう考えたらちょっとやってみたいわね男性版、せめてファンディスクが出るまで生きてればもう少し……2も……イベント前倒しなのかなにかもわからない、やっぱり私が変に動いたから全て変わった?

 王子も最近学校には来ないし、手紙だけは届くけどすごく塗り潰されてる、王族の手紙も検閲されるの……?

 検閲されてることを書いたけど大半が黒塗りの手紙が来るだけで意思疎通が測れない。


 最近は新聞も物騒なことしか書いてないし……ファンサイトで公式から匂わされた蛮族が攻めてくるって本当かしら?イケメン蛮族とか攻略キャラででるの?

 蛮族と王国滅ぼすファンディスクってファンディスクじゃないわね……。

 はぁー気が重いわね。



          司法大臣執務室に勤務するエリート官僚が全員病死?

 先日の騒動で司法大臣執務室に勤務する人間が行方不明になったとの報道を弊社が突再調査した。調査の結果全員病死していることが判明したが、どうも怪しい事情がありそうだ。遺族の話を聞きたいが王家が感染病のおそれ有りとして接触を禁止しており、内務大臣、財務大臣以外の大臣が超法規的措置関連で聞き取り調査中で動けないため深い調査ができない状況にある。ただ遺族の一人が行方不明になっており近隣の住人の話では息子は殺された、調査をお願いしてくると警察に毎日足を運んでいた。最後に会話した隣人によると警察の管轄ではないから王城に行く必要があると言い王城へ向かったようだ。王城側はこの女性が来たことを否定しており、そもそも王城への入城自体は把握されてないのでは?との問いに対して少なくとも面会を願い出た記録はないと発言した。



 はーきな臭いわね。全員病死なんてどう考えても謀殺って感じがするわ、私でもそう思うし、皆そう思ってそう。



       司法大臣執務室勤務官僚は全員殺されていた?遺体の状況をスクープ!

 司法大臣執務室勤務の司法大臣側近が全員死亡していた事がわかった。死亡に関するお悔やみ記事によると全員事故死、病死であったが弊社記者の親戚に遺族がおり状況を聞くことに成功した。「夫は大通りで死んでいました」そう語るのは司法大臣執務室勤務、参事官の妻である女性である。「膾のように切り刻まれ、夫の首は刎ねられてました。刎ねた首は蹴り飛ばされたようで通り沿いの店の屋根に乗っていました」彼女は警察に対して捜査をお願いしたが、直後に警察は捜査から手を引き王家が直接捜査することになったと報告が来た。そして遺体を持ち帰った直後に王家から事故死の見舞いが来たとのことだった。「先ほど遺体を見て、持ち帰ったら王宮から見舞いが来て事故死だと告げられたんです、私は遺体を見せて事故死ではないと伝えたのですが……」王家からの見舞いは事故だと聞いている捜査は我々ではないと踵を返した。王家は殺人を事故死に変えるために骨を折っているのか?それとも宰相が幽閉された一室から指示しているのか、闇は深まるばかりである。


 同じ日にスクープされてるわね……。この分じゃ他の新聞も……ああ、同じね、新聞社に隠し通すくらい権力があれば出来るでしょうに……事故死にしても無理があるでしょ。殺人で誰かでっち上げたほうが早かったんじゃない?雑にもほどがあるでしょ……。


 それにしても今日はやけに人が多いわね、海外食の屋台でも出てるのかしら?材料を取りに行くついでにみてみようかしら。




「すみません……この行列はなんですか?」


 なんだかよくわからない大行列を見た私は思わず顔見知りである行きつけの店の店員に尋ねる。


「え?ああデザイナー?の先生。司法大臣の葬列ですよ?」

「え、亡くなられたのですか?」

「ええ、何でも国王陛下が遺体をもってこいとか」

「国葬ですか?」

「いや、葬儀は遺族で終わってるようなので……王家も罰当たりですね……」

「それで皆見てるんですか?」

「いや、我々で王宮に向かってるみたいです、司法大臣の死後の安寧を願うために」

「そうなんですか?」

「ええ、ご一緒にどうです?」

「そうですね、亡くなられたのなら……」


 まぁ亡くなった人を追悼するくらいは別にいいか、これだけ混んでたら材料を取りに行くのも一苦労だし。


「それにしても公爵令嬢自ら棺桶を担いで運ぶとは……」

「えっ?」

「流石に罰当たりすぎて同情したのかご令嬢たちや宰相閣下が棺桶を運んでいらしたんですよ、公爵令嬢も広場で追悼演説してましたし……流石に国王陛下を非難されていましたね……私達は口が裂けても言えませんが……これだけ行列になるということはそういうことですね、いや、誠に人格者であらせられる」


 あれ?もしかして本当に男性版だったりする?そんな優しい人なの?エリーゼって男性版でキャラ変するの?

 耳元で愛を囁いたり囁かれる姿が全く想像できないんだけど。

ギャルゲー版「アンはすぐに落とせます、そのかわり毎日デートしないとボコボコにされます、ハーレムエンド狙いの場合は最後に攻略してお茶会で報告しましょう」



エリー「新聞記事はたまにワタクシが書いてますわ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ