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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
ロバツ王国

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再編中の会話

「見事な最後でしたわ、死ぬ時はかく有りたいものです」


 親衛隊の忠誠は本物でしょう。言動からして無理やりエセルを逃がしたのでしょうね。


「いやな、一応王になるのだから戦場で死ぬのはやめてくれないか?」

「老衰は盛り上がりどころがありませんわ」

「なんで死ぬときに盛り上がりたいんだ……」

「死後に劇が作られたら最高の幕引きですわ、老衰だといいこと言わないといけないけど、その年でいいセリフ言って死ねるかわからないじゃないですの。頭が回るか、口が回るか、そもそもしゃべれないかも……盛り下がりますわね」

「死後のことを考えるよりも今を考えてくれ」

「えー?しょうがないですわねぇ……。エセルとハーンを逃がしたら困りましたわ」

「ああ、だろうな……」


 ハーンは南方、エセルはどこかしらね?マガ訳を言ったほうがどちらかは助かるかも知れないし……。

 一緒のほうが敵地なら安全とも言える。

 結構な塀が散っていましたからね。合流場所でもあるのか?それとも……。


「ママ!族長代行より敗残兵を追撃中であるとのことです!」

「どっちの?」

「北です!」


 じゃあ南に注力したほうがいいかしら?


「エリーちょっといいっすか?」

「あらクラウ、厄介事?」

「そうでもないっす、生き延びた兵は本当にエセルの逃げ先を知らないっすね」

「あーら、まぁ……それで信望があるなら大したものですわね」

「単純に蛮族とエリーが嫌われてるだけっすね」

「……え?」


 同列……?ワタクシが蛮族領域恭順させたこと知らないはずなのに?


「公爵家には煮え湯飲まされ続けたのもあるっすけど、国境の非公式な紛争で色々あったからっすね」

「あーはいはい、そうでしたわね。まぁいいですわ、それで?」

「国境にいたバカどもは代わりに始末されたそうっすね。実行者と目撃者抑えたんで死亡は確定っす。死んだふりじゃないっすね」

「バカ……?」

「アドマインとダニエル、ポート伯爵子息とマルスン元近衛騎士団長の子息っすよ」

「ああ、あれ……正式な確定ですわね、はいどうでもいいけどわかりましたわ」

「ちょっと待て」

「未練ですの?」

「流石にもうない、敵に情報を流すような愚物には」


 そこは越えたらアウトなんですのね。

 知性も知能もあれだけバカでもセーフだったのに。


「奴らどう死んだのだ?」

「どっちもっすか?」

「どっちもだ、それと……」

「マーグはどうでもいいって聞かなかったっすよ、当然っすね」

「そうか……」

「アドマインだけ聞いておくっすか?」

「いや、2人で頼む」

「わかったっす。ダニエル・マルスンは『交戦』のち自害。アドマイン・ポート伯爵子息は敵兵の前で食事を終えるまで待つよう伝えた後で食事後斬り殺された。らしいっす」


 それ別人か影武者じゃなくって?


「それは別人か影武者ではないのか?」


 ほら、ワタクシだけじゃなかった。元婚約者も引っかかってますわよ。

 明らかに嘘くせぇことこのうえなしって事言われたらそうもなりますわよ。


「本物だけど最後はそういう事になったらしいっす、名誉を守るってやつっすね。本当はもっと醜態をさらしたかも知れないっすけど」

「え、失う名誉なんて持ってましたの?」

「…………」

「なくてもっすね、そこにあるように見せるのは王の仕事っすよ」

「他国相手にお優しいこと。いや、内通者だからこそそれくらいは残したのかしら?まぁどうせ大したものでもないしいいですわ」

「もう少し情をだな……。エリーは彼奴等にはないか」

「マーグにすらないんだからそうでしょうよ」


 他人どころかバカですわよ?あるわけ無いでしょう?


「マルバッハ軍、仕事完了です」

「おかえりなさいローズ、どうだったかしら?」

「エリーの私の功績評価次第かな?」

「はなまる満点ですわね」

「なら最高ですね」


 良かったですわ、終わり良ければ全て良しですからね。

 終わってないんですけども……。


「ああ、そうだシャーリーは?」

「護衛兵を解散させてるっすよ。維持するにも金がかかるし仕事はあるっすからね」

「まぁ妥当でしょう」

「ああそうだ、それとおそらく親衛隊の生き残りらしき人間が王国軍が今どこにいるかを知りたがってたっすね。いると思ってたみたいっすよ?まぁ普通は動員するでしょうし、当たり前っすね」

「ああ、だからなりふり構わず最初っから捨て身で来なかったんですのね。そりゃワタクシたちにどれだけ打撃与えても別働隊がいたら無意味ですからね」

「オーランデルクはもう落ちたか降伏したかを聞かれたっす、同時にロバツのどころ攻めてるかも」

「攻めるどころかワタクシ達が唯一の王国軍ですわ。ここにいるということはソンアことはできないということですの」

「戻った……」

「ベス、勲一等争い出来そうですわね」

「ハーンを逃がしたから……どうでもいい……あれは……失態」


 完璧主義ですわね。

 まぁワタクシ的には評価高いからいいですわ。


「ジーナとドゥエインくんは丘を降りてて、マーグは……」

「呼んだ?」

「ベンジャラ討ち取ったんですって?」

「うん、隙だらけだったかんねー。本当はハーンが良かったんだけどさ」

「一筋縄では行きませんわねぇ」


 軍事トップ2人を逃したのは痛いですわね。

 キサルピナにやっていただきましょう、功績を上げる分には好きにすればいいだけですしね。

シャーリー「解散!いつもの仕事に戻ってな!お手当いっぱいつけたる」

商会護衛兵「…………」

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