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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
王太女就任ですわー!

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なんか多くないですの?

「ま、命じておくっすよ。…………本当に当たらないでほしいっす」

「当たりませんわ、華麗に避けてやりますわ」


 その程度でワタクシを打ち取れると持ったら甘い甘い、砂糖の塊より甘いですわね!とにかくそれらしく見せればんでもいいんですからどうとでもなるでしょ。


 そうと決まれば取っとと戻りますわよ、ほら!ハリーハリー!

 ワタクシ暗殺未遂計画ですわ!




「おかえり(小声)」

「…………只今戻りましたわ!この状況……」

「マーグ、配置は……(小声)」


 え?スルー?もう引き継ぎ仕事終わったからいいよなじゃないんですわよ?説明してくださいな!

 なんでこんなに人が多いんですの?


 そんな状況を誰も説明してくれない中でキャスに目線をやれば、キャスはそっとアレクシアの方を見る。

 違いますわよ、説明!説明を求めてるんですわ!今もう挨拶いけますよじゃないですわ!


「王太女殿下。こうしてこのよう場所に並び立てるとは思いませんでした。代表して御礼申し上げます」

「アレクシア、よく来てくださいました。ロゼリーもエロイーズも忙しい中来ていただいて嬉しいですわ。ローッズ、庭の人たちをまとめてくださったのでしょう?ありがとうございますわ」

「いえ、これほど優先することもありませんから」

「は、はい」

「ボクはそこまで動いたわけではないです。皆様のお力添えあってです」


 エロイーズはなんでいまだにワタクシに怯えてますの?あれは誤解だと説明したではないですの。

 怖くないですわ、飴舐めます?甘くて美味しいですわよ?

 ローズも謙虚ですわね……。


「案内したキャスも……」


 とキャスの方を見ると両手で包みを持った人物が立っていた。

 え、なんでララがいるんですの?ジーナ?


「近衛は?」

「配置についた」

「ふーん(小声)」

「ちょっといいっすか?空いてる騎士いるっすかね?」

「いや?」

「配置についてなんすけど」


 ジーナ!後は知らないじゃないんですわよ!

 キャス!


「…………」


 キャスは答えてくれませんわね。おかしい、ワタクシたちはもうツーカーでは……?もしもし?目線があってますわよね?無視ですの?


「キャスも……」

「私のことはいいでしょう。ゲストがお待ちですよ」


 じゃあララのことは一旦置いておきましょう。


「エリー……こちらパウエル子爵夫人……」

「いつぞやの夜会以来でしたわね。来てくださって嬉しいですわ」

「ええ、たしかそうでしたわね。此度のことお祝い申し上げますわ」


 まぁまだ王太女にはなってはいないんですけどね。正式なものはまだでもこの場で押し通せるから別にいいんですけども。

 これで就任できなかったら喜劇ですわね。


「今回はベスの案内ですわね」

「ええ、先生に誘われたら地獄でも着いていきますわ。夫も来たがっていましたがこの後の仕事がありまして……。ですが庭にいる大臣たちを見たら呼んでおいたほうが良かったですわね。今頃は無駄なことをしてると思いますわ。すぐにその座を奪われる国王陛下をなだめているでしょう」


 この場で総発言する当たり完全に反国王派しかいないと確信を持ってますわね。

 ああ怖い怖い、ベスの情報源のひとつなだけはありますわね。どれだけ情報を持っていることやら。


「…………」


 あの縛られてるのはいいか、クラウが相手を……。

 そっとアンの後ろに隠れて目線に入らないようにしてますわね。まぁ気持ちはわかりますわ。ジョンは一応使えるからどうでもいいんですわ。

 その後は知りませんけどね。


「この場にいないから敵というわけではありませんわ、ほらそこにいる縛られた男も味方というわけではありませんしね」

「業が深いと聞きました」

「聞かれました?」

「レズリー家のものから。流石に内容が内容なので耳打ちするようなことでしたけど」

「なかなかでしょう?ワタクシの正直引いていますからね」

「まぁ……題材としては完璧です。主人公だとしたら道化か最後は死ぬか位しかありませんけど。それは私の腕の見せ所ですね」

「あらあら……楽しみですわね」


 何をどう料理するか楽しみですわね。

 それにしてもあれどうしましょう?縛ったまま立たせておくんですの?なんか怪しげな儀式と勘違いされません?

 嫌だけど一応なお話解いてレズリー家のものに抑えさせておきましょうか。


「それの縄だけ解いて抑えておくように。バルコニーに立つには見栄えが悪いですわ」

「はっ……」


 もとから見栄えが悪いから大して変わんないだろうって思ってそうですわね。

 いや、自分の仕える家の令嬢にめちゃくちゃ邪な感情向けてる元貴族の平民とかそれは嫌ですわね。

 元が付かなくてもいやですし。


「さて、皆様に集まっていただいたことですし……そろそろはじめましょうか。バルコニーを開けてくださいまし」

「はっ!」


 こういうときにレズリー家の人間を使うとワタクシが公爵家の人材を使えないみたいですわね。

 でもまぁ……適材適所というやつですわ。

 自分でできることは自分でやればいいと思ってますしね、こんな感じで格好つけなきゃいけないときは別としてですけど。

 やるとわかってたら家から誰か連れてきたんですけどねぇ……。


 さ、行きましょう!


 ララに話しかけるの忘れてましたわ。

 まぁ、今更いいでしょう後で触れれば……。


ララ「(渡すタイミング逃した)」

キャス「(渡すタイミング指示しておけばよかった)」

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