表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
王太女就任ですわー!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

372/561

とんでもねぇことしてくれやがりましたわね

 無人の部屋に呼び出されるってなんかワクワクしますわね。

 いかにも戦いが始まると思いません?あとは推理ショーとか。

 人を集めてやるのも流行りですわね。その場合は弱みを握って情報や不利な契約を押し付ける気もなく破滅させるパターンですけどね。

 平民に流行っているのは人を集めた推理ショーの方みたいですわね。まぁ……短絡的に殺してくる可能性もありますしね。相手が貴族だったら一か八か殺しにかかったりするでしょうし。


「それでなにがありましたの?」

「リッパー男爵がロバツ、オーランデルク間諜合計12名の始末に成功したっす」

「まぁ、素晴らしい腕前ですわ!」


 この短時間でほぼ全員、一人は遠いからまぁ無理だとしてもこれはいいですわね。

 ロバツに連絡が行くのが数日、1週間……。

 流石に一週間以内は確実ですわね、王太女就任と同時にロバツへ懲罰戦争を仕掛ければ相手の準備も整っていないでしょうからベストと言えるでしょう。

 そもそも此度の戦争はワタクシたちだけで行う予定ですからね。王国軍を使うとお馬鹿な貴族たちが王国が強いからと錯覚しますから。

 まぁ、王国軍を使えばもっと楽に勝ちますけど。それでは王家派閥を軒並み表立って躍動させるし不快だから圧倒的武力を見せつけますわ。

 シュライヒャーは話を聞くために王都に来るよう言いましたけど上手いとこキサルピナがやるでしょう。もう立派な将ですわね。

 ワタクシがやるよりいいかもしれませんわ。


「……問題はオーランデルクっす」

「ワタクシが王太女になればもう介入しようとは思わないでしょう。王家を使って介入するならそれを理由に殺せますし。スパイごときで今更グダグダ言うならこちらは殺し屋を蛮族セットで1ダース送って差し上げますわ」

「それは蛮族2ダース送ってるだけじゃないっすか?」

「さぁ?どうでしょう?今なら席を開けておきますけど?」

「……これ聞いても落ち着いていられるなら席に誰かねじ込むっすよ」


 オーランデルクなんて大したことありませんわ。適当な子爵家でも滅ぼそうと思えば滅ぼせるでしょうし。

 政治的な問題というか、付随する血縁的な問題で面倒くさいだけで……ぶっちゃけあの国を滅ぼしたいと思ってる貴族ってこの王国には多いんじゃないかしら?

 ロバツを懲罰した後はあの媚売り王国未満共が王家にを使ってワタクシへの工作を働きかけるまで泳がせて一網打尽にしたいんですけどね。

 まぁロバツ懲罰後に締め付けて差し上げますわ、あの領土は誰に統治させましょうか?蛮族で空いてるのは……。


「リッパー男爵が殺害したオーランデルク側の間諜は大使館職員っす、特命全権大使、公使、参事官2名に書記官1名。以上っす」

「……は?」

「殺害したオーランデルク側の間諜は大使館職員で特命全権大使、公使、参事官2名に書記官1名っす」

「……え?」

「間諜として殺したのはオーランデルク大使、公使、参事官、書記官っす」

「なんで?」

「まぁ間諜には間違いないっすけど」

「つまりオーランデルク側は外交の延長線上として間諜をはなっていたということですのね」

「そうっすね」

「つまり大使自ら王国に対して殺していい間諜だと思える行動を取っていたと考えてよろしいのですわね?」

「ん、まぁ……そうっすね。偽名を使っていたと思うっす」

「なーるほどね、オーランデルク大使館の主要メンバーを間諜として殺害したと報告されたわけですわね。なかなかやるじゃありませんの、さすがリッパー男爵家!ってなるわけ無いでしょうが!」

「ノリツッコミもできるんっすね、ああそういう劇もやってたか」


 何冷静に判断してるんですの!もちろんそれくらいお茶の子さいさい。トリンクスのトーク術を拝見するまでスタンダップコメディで大会に出ようかと思ったことがあるくらいで……。

 違うわよ!

 そうじゃなくて何をやってるの!?なんでそんなことやってるの!?


「流石に大使館職員惨殺は問題過ぎるわよ!いや、大使も殺されてるから大使館幹部殺人事件?なお悪いじゃないの!」

「いや、どうするっすかね?どうするっすか?」

「どう、どうって……どうにもならないでしょ……」


 特命全権大使含む大使館メンバーがこんなに殺されたら国際問題ですわ。

 こんなのどうしろというんですの……。

 流石にいきなり全世界相手に宣戦を布告する!なんてやるほどイカレきってないですわ。こんなの各個撃破が基本ですしね。


「ちなみに場所は……?」

「もちろんオーランデルク大使館っすね。今日は開放日っすから……。大使公邸でのんびりしてたらそれはそれでまずいっすよ。大使公邸で殺されててもまずいっすけど」

「なんとかインチキできないの!?」

「なにをどうインチキするんっすか……?開放日で訪問客の誰かに責任を押し付けるにしろただの一般人がここまで殺すのは無理っすよ。どこをどう考えても王国の暗殺者だろうと言われて終わりっすね」


 大使館主要メンバー暗殺に始まって国際問題になったら帝国が介入するかも知れないじゃないですの!下手すればロバツに大義名分を与えて帝国すら巻き込んだ懲罰戦争が始まりますわ!

 今そんな事が起きたら平民の生活安定に宣撫どころじゃないですわよ!

 どうすればいいんですの……。

ジャック「これで安泰だな!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ