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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
王国政治の混乱ですわー!

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結局振り出しじゃないですの!

「ぶっちゃけララ無関係やで」

「マジですの?」

「マジ」


 予想外ですわー!でもなんとなくそんな気もしてましたわー!

 どっちか読みづらいですわね。

 策士のようで策士でないが、察しが良いようで良くない。

 別のものが見えてるような感じですけど手前すら見えてないような……。

 ワタクシより先を見てるような気配をするけど手が足りないような奇妙な感覚。

 バカ王子が先走って台無しにしているのかと思ったけど無関係……。


「何処までですの?」

「全部」

「何処までですの!?」

「いや、ほんま全部」

「何処から何処まで?」

「毛糸製品買われたとこから著名になって王都くるとこまで全部、他のバカどもの失脚も全部無関係、ここまで個人でウチらの商会を完全に欺いたのならもうどうにもならへんよ」


 クラウも関係は見られないと言っていたし……マジのマジですの?

 じゃあワタクシを追い落とそうとしていたのはノープラン?キャスをどう引き込む予定だったんですの?学院入学も?貴族すべて洗いきったうえで?あの時より調査対象を広げて関係商人もそのまた関係商人もすべて洗ったのに白?

 貴族・商人全て関係者もそのまた関係者も調査して白?

 あれほどまでに腕がよく自分の商品一つで商人たちに商圏を確立させて?

 本当に毛糸だけで王妃になるつもりでしたの?いや、バカ王子がする気まんまんでしたけど政治方面はどうするつもりだったのかしら……?

 ワタクシの予想だと毛糸製品関連の制作者だからもっと深い考えとツテがあると思ってずっと考え続けたんですけど……わかりませんでしたわね。


「むしろ何に関わってましたの?」

「製品作成とデザイン」

「それだけで十分じゃないですの……」


 むしろそこも北方組合か何かが持ってきたものをそのまま作ってたほうがマシでしたわね。

 ただただ、一流のデザイナーが王妃の座を狙っていただけ?

 心を掌握する魔法のセーターでも作ってますの?怖っ!


「じゃあ……バカ息子たちは?」

「そもそもララと一切接点があらへん、茶会も何もかも調べてもバカ王子とララがあった記録はあるけどララがそこで他の男にあった記録が一切あらへん、これで実はあってたらお手上げー、クラウもない言うてたし使用量も仕入れも2人分。バカ王子は他のバカ共と会ってたけどガバガバレベルの傍聴で会話すら筒抜けやね。一字一句メモ取ってたやつがアホらしくて止めたくらい」

「ララは踊らされてますの?」

「少なくとも接点がない誰かがうまいとこ誘導してる可能性は否定はできへんけど……どうやってるかは全くわからんレベルってことになるわなぁ……ララのこと全部把握してバレないようにその状況に手を回してそうさせてる存在がいるならそいつが黒幕やと思うで」

「誰かしら?」

「そら、エリーやろ」

「ワタクシは知りませんわー」

「じゃあアーデルハイドやない?キャスはこの手の想定はダメやろ、貴族相手ならともかく平民の考えは多分読めんしな。部下とかを使って誘導するならともかくわかりやすい誘導は何一つとしてないんやし」

「死せるアーデルハイドが平民ララを動かしたと?」

「変な入れ知恵して引っ掻き回させてネタバラシなんて2人共好きやろ」

「……」

「答えやね」


 ぐうの音も出ませんわね……。

 ワタクシがアーデルハイドの立場でアーデルハイドの領地に影響を与える人材が転がり込んできたら学院の推薦文を父に書かせてアーデルハイドの悪口を吹き込んで大事になったらネタバラシをして恥をかかせて茶会のネタにしますわ。

 間違いありませんわね……。

 アーデルハイド最低ですわね!


「多分向こうでアーデルハイドも同じようなこと思ってるやろな」

「……なにがですの?」

「2人共考えること結構同じやしな、楽しいことが大好きでその手の悪戯は子供の頃からようやってたやろ。わらわと自分を呼ぶときはお前の家を没落させるって意味だとか嘘教えてシュテッチ子爵令嬢をビビらせてたやん」

「若気の至りですわ」

「3年前が?」

「若かったですわ」

「そう……」


 あの頃は若かったんですの、緊張をほぐそうと思って冗談を言ったら真に受けて……めちゃくちゃ怒られましたわね。

 ワタクシが扇子を広げたらお前を殺すというメッセージとか他の貴族に大嘘をついたクセに器が小さいことを……!

 そういえば不仲説はあんまり流れませんでしたわね?まぁ、いつも一緒に遊んでましたしそんなものかしら。


「…………」

「なんですのその目は」

「いや、ウチも初対面で2人から大嘘教えられたことを思い出してな」

「アーデルハイドは嘘しか付きませんの」

「アーデルハイドは実は男で胸がないのはその証拠とか」

「当時は私も女装趣味の男だと思ってましたの」

「そんなわけあらへんやろ……」

「でもワタクシのことは人間として素晴らしいって褒めてましたわね」

「アーデルハイドのついた嘘で最もひどい嘘やな」

「人間ですわ!」

「そっちやない!」


 じゃあなんですの?

アーデル「エリーがワタクシって言った時は腸を抜いて苦しんで死なすって意味よ。腸苦死と書いてワタクシと読むの」

ベス「怖い……」


エリー「アーデルハイドがわらわと自称するときは藁で編んだ縄で絞め殺すという殺人予告のときがありますわ」

マーグ「やべー……」

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