表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
根回し編ですわー!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/544

即断速攻ですわー!

「シャーリー?マッセマー商会がワタクシの支配領域の物流を抑えるのにどれくらいかかりますの?」

「2,3ヶ月やね」

「うーん……ま、いいですわ。北方組合の連中は今どこにいるんですの?」

「王都やで、幹部は全員いたはずや。末端は北部に散らばってるやろ」

「ふぅん……アン、マーグ。実践演習ですわー!場所は王都と公爵領、ワタクシの許可証付きですわー!」

「かまないが……流石に王都は厳しいぞ?」

「可能ですわー!ベルク伯爵が公爵家に謀反を起こした。北方組合関係してる可能性がある。止める相手は公爵家と敵対すると認める。公爵家が揺らぐのは軍としてはまずいですわよね?」

「もち、騎士団はそれで動くよー!細かい事件は騎士団が動くからへーきへーき」

「軍はそれで押せるか不安なんだが……」

「この件は北方組合の軍に卸している毛皮が不当な値段で売ってる可能性がある、公爵家は軍に対して不当な取引をしていた可能性がある北方組合を潰す、関係者はずべて処刑するつもり、これが本音」

「それなら……母上に聞いてみよう」

「終わるのにどれくらいかしら?」

「もう動かしておいたよー?北部にウチに忠実な騎士団送ったし、クラウの情報が後で届くからあとはヘーキっしょ」

「じゃあ王都位は私が働くか……必要なものは?」

「取引リスト、と言ってもそこはシャーリーがうまくやるでしょう?書状関係だけ届けてくれればいいですわ」

「では私は行こう」

「さて、ワタクシはお茶会の準備をしますわー!」




「で……どうだった……?」

「北部組合の幹部は今日全員死にますわ」

「早くない(小声)?」

「さっき伯爵を呼び出したばかりでしたよね?帰宅したら茶会の誘いがすぐ来ましたけど」

「思った以上にダメでしたわ、温情の余地なくあの世行きですわね」

「ふーん……結局公爵家を罠に……?」

「いいえ、判断の全てが今回のことで悪手になっただけですわ。でも傍から見たら北方組合が第2王子派になってワタクシを足蹴にしたようにも見えますし、ワタクシが北方組合を使って第2王子に面倒事を起こさせようとしたか、どちらにせよ北部貴族の足並みが乱れたと思われるのはまずいですわ。蛮族方面はきっちりとまとめておきたいんですの、隙を見せて計画がずれ込むのは御免被りますわ。ワタクシは正々堂々と相手をぶっ倒して建国したいんですの。勝手に落ちるのはともかくワタクシが陰謀で蹴落としたと思われるのは心外ですわ」

「陰謀は否定派じゃなかったですよね?むしろガンガン……」

「あの程度の人物に使った時点で敗北宣言ですわ!アーデルハイドがあちらでお腹を抱えて笑うでしょう、殴られる前から小物相手にお忙しいことって言われますわ……」

「ああ……やりそう……いいそう……」

「煽るだろうね(小声)」

「アーデルハイドはそこまで……エリー相手ならしますね」


 信頼のなさが伺えますわー!ん?信頼されてるのかしら?まぁどちらでもよろしくてよー!

 これで北方組合は全滅、おそらくバカ王子はララとの関係で北方組合との関係を深めていたはずですわ、先走って媚を売ってた人間がいるはず。

 約1年、放っておいたのが仇となりましたわね……。

 この程度も出来ないから新しい伯爵位を貰って商人をやらされてたんでしょうけど20年で北部商圏の手綱も握れないなら才覚はありませんでしたわね。

 まぁたいした功績がないですし、お父様には処分した連絡も出したしこれでいいでしょう。

 ワタクシも大して思い出も思い入れもないですし。


 それにしても困りましたわね……結局ララは自分で判断してるようにも思えますが……北部組合の誰かが唆したとも言い切れない。

 北部商圏を抑えるのに2,3ヶ月、どちらにせよ冬場のセーター問題が関わりますわね。

 ララを処断したら北部の防寒体制はさらなる混乱は必至、セーターどころか上客の毛糸製品の大半を賄っていたってどういうことですの?寝る間を惜しんで作り続けた?量産体制自体には入っていない……まさか一平民がすべてを投げ捨て編み物だけやってるとは思えませんし……実は腕が6本あるとか……?


 とりあえずは静観、マッセマー商会に対応を投げてララとの取引を続けさせる。

 そう、ララは?まだ私は正面から喧嘩を売られたわけではない。

 つまりワタクシが動く必要なはない、動く意味もない。

 では私は?悪意を持って婚約者を取りに来た?アレを?もしくは善意?そこも読めない。

 少なくとも北部の防寒事情を左右する個人という危険人物に行動に出ることは出来ない。

 これが計算でやってるとしたら恐ろしいですわね……北部主要貴族と関係者の防寒、とにかく質がいいのも問題ですわね。

 蛮族は一部、そこそこの範囲が統治下にある全域の……5,6割?8割はないですわね、多分。

 しかし戦は起こらないわけではないでしょう……その時に防寒体制に問題があったら戦う前に戦力が減ることになる。

 凍死、壊死、こんな無駄なことで戦力が減るのは御免被りますわ。


 こんないいように扱われるとは思いませんでしたわね、ワタクシからは手を出せず静観一択。

 手を出したら少し先には損益に回る情勢。

 どこまで北部の商圏を立て直せるか、それまで相手が攻撃してこないか、北部貴族をまとめ切るにはいささか時が必要ですわね。

 王都にいる人間は抑えられますけど……せめて入学前なら数日で片が付いたのですけどね。


 ……致し方ありませんわね、半月程度休学するしかないでしょう。

 北部貴族を処断して商圏を抑える手伝いをして復学、北部でワタクシ相手にここまでするおバカさん貴族なら手ぬるい手段は捨てて一撃でやりますわ、北方組合処断後すぐに動きますわよ。

 首を洗ってお待ちになってなさい?

蛮族「こんにちわ、通りすがりもののです死んでください」

北方組合幹部たち「え!」

騎士団「こんにちはーあなたがたの死を見届けに来ました」

北方組合幹部たち「……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ