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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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はー大変そうですわね……あっ……

「そんな理由で……レズリー家は悩まされてたんっすか?」


 え、悩んでましたの?


「むしろ何故気がつかないんだ」

「亡くなったメンツが王家に害があるんだろうなって人間が多かったので……。仕方ないっす。的確に7並べで6を止められてるもどかしさと適度に札を出されてもじわじわ追い詰められる気分がわかるっすか?」

「さぁ、最近はあんまりしないのでわかりませんわ」

「普通はポーカーで例えるんじゃないか?」

「カードゲームは多種多様が基本っしょ」

「たしかにそうですね、じゃあ後でしましょうか」

「セブンブリッジは?(小声)」

「私……それ弱い……」

「ああ、セブンブリッジはコツがあってですね……」

「ポーカーのほうが楽なんですが……」


 やっぱお金はかけないとダメですわよね。莫大な金額をかければ変えるほど相手が萎縮するのも楽しいですし。


「モレル王宮医師団統括を洗っても搬入されるものに毒はなく、しかし確証はあってもどうにもならない。せいぜい派閥に気をつけるように言い含めるだけで何もできないんすよ?どこを洗っても怪しいのはモレル王宮医師団統括、どれだけ頑張ってリッパー男爵周りを調べてもシロ、報告でどれだけ苦心したか……」

「まぁ、いいではないですの。おかげで面倒な貴族も消えましたし」

「言い訳に費やす時間がしんどかったすね。私も結局おんなじようなこと言ってましたけど」

「と言うか掴めてなかったんか?」

「搬入してたのは貴女の商会でしょう!シャーリー!」

「いや、毒はなかったはずやで……めっちゃキレるやん……」

「語尾もないな(小声)」

「大昔だな」

「そのうち拙者って言うかな?あの時期好き~」

「拙者?」

「クラウにもそういう時期があったのですよ」

「あとは……なにがあったかな?」

「我……」

「すぐ終わったなそれ」


 こんな好き放題言われてるのも珍しいですわね。いつもはこのへんでストップがかかるんですけども。


「どうしてこうも……的確に殺せていると思えば……そんな方法が……娘の死亡報告はないから……逆だったんて……そう考えると……」


 なんか考え込んでますわね?じゃああった頃の話でもしましょうか?


「ベスみたいに話してるな」

「これは……独り言……一緒にしないで……」

「ああ、すまない」

「何人くらい医師送りにしたんだ?」

「20人くらいですかね?全員死にましたけど。私が休みの日は知りません、わざわざ言わないですしね。いつもの恒例行事みたいなものでしたから。ついでに亡くなった方は知りませんね」

「…………」


 クラウが耳を澄ませてますわね。さっきはスルーだったのかしら?


「ちなみにいい娘すぎていけ好かないで送ることはあったのかしら?」

「いえ、流石にそのようなことは……。そのような人間のほうが仕事はしやすいので……。皆辞めてしまいしたが」

「…………」


 あら?クラウが黙り込んでしまいましたわ、こんな会話の中でもやっぱり自分が責任を感じてしまうんですのね?


「悲しいですわね、退職ですか?」

「ええ、王宮部署解体の際に、おそらく」

「…………」


 いや?別に?ワタクシが原因とはいってませんし?ワタクシは悪くないですし?


「えーと……死んだ貴族は……」


 クラウはしれっと戻ってるんじゃないですわよ!


「まぁ、ああなってからはお給料も安かったし仕方ないとは思います」

「そうですわね!王城で働く人間を小銭で働かせるような真似したらそうはなりますわよね、ええ、理解していますわ。辞めることも仕方がないと。これほどの人間を安く使い潰すなんて許されませんわ。人材は簡単に補給が聞くものではありませんの、特に優秀な人材はそうですわ。いや、全く優秀な人材を安い金額で使い潰そうなんて世の中間違ってますわ、いや辞めても仕方がない。全くありえませんわね、労働には対価が必要だという最低限の事もわからないなんて。いや、これは論外!ありえませんわね、これは王家の失態ですわね、仕事に見合った給金も出せないなんてダメですわね、出す出来ところにお金を出せないのは終わりの始まりでしかありませんわ。滅びるべくして滅びるでしょう。まったく大変ですわね!」

「めっちゃ喋るじゃん(小声)」

「やめとけ」


 あー聞こえませんわ!知りませんわ!


「いい場所で働いてるといいんですが……」

「きっと働けてますわ、王宮部署勤務ですもの。今頃どこかの貴族の家でハウスキーパーになってるかもしれないですわね」

「まぁ、処刑された方もいましたが」

「…………」

「これ新しい演劇の練習か?(小声)」

「やめておけ……面白いけどやめておけ」


 いや、犯罪者だから仕方ないですし……。ワタクシは悪くない、うん。問題ないですわね。


「統一性はないにこれだけ、たまったものじゃないっすね」


 あ、戻ってきましたわ。

 おかえりなさい、どうですの?ここから巻き返せますの?ワタクシは?


「大まかは納得したっす、どの順番でというのが謎だったので意味がなかったのならそれでいいっす」

「適当ですわね」

「適当な結論だったんすから適当に決まってるっす……」

「そうですの」


 じゃ、話をそらして逃げますわね。

 あー危ないところでしたわね。

クラウ「今までの考察も備えも全部無駄ってことっすか!」

エリー「計画はだいたいそんなものよ(なにやってのかはしらないけど)」

ピア「(あれ?言ってはいけなかった?)」

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