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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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宮廷道化師なんてどうでもいいんですけどねぇ

「まぁ、エリーが雑魚を蹴散らしてきたことはわかった!覚えてられたのはさぞかし手練れだったのであろう!」


 先程のワタクシ並みに頑張ってますわね。矛先そらし頑張ってくださいまし。


「ああ、そうだ!他に公爵家が誰か殺したか聞くべきではないのか!」


 こっちに来ましたわね。

 全く困ったものですわ。


「公爵家はグリゼルダ妃暗殺に関わってない、というかそれ以外ではあんまり知りませんわ。アルベルド司法大臣の急死もそうなんですの?位の話でしたし。宮廷画家が死んだ話も宮廷道化師が死んだことも無関係ですわ、たぶん。宮廷道化師はお祖父様達が嫌ってたからもしかしたらもしかしますけど……。まぁ宮廷道化師の仕事はそういうものですしね、参謀をやることもりますけど。亡くなった宮廷道化師って参謀でしたの?」

「いえ、あれは他人を小馬鹿にする方っすね」

「じゃあそっちで怒ったのかしら?でもそこまでお祖父様を怒らせることを言ったのであれば大したものですわ、宮廷道化師でなければ殺してると言ってましたけど」

「流石にそれで宮廷道化師を殺したら笑いものっすよ。娘の妻に手を出してると言われても笑って返してそれが?というくらいじゃないと貴族はやってけないっすからね」

「へぇ……結構キツイこと言うんですのね」

「ろくでなしやなぁ」

「まぁ、軽い方ではあると思いますよ。ひどいときはもっとひどいと父が言ってましたし」

「騎士相手にはあんましなかったらしいよ?武器持ってるしね」

「小物といえば小物だが身を守れるとも言える(小声)」

「今もいたらバカ王子が真っ先に殺してると思うっす」

「間違いありませんわね」

「エリーも殺してると思うっす」

「職務の範囲ならたぶん殺しませんわ、たぶん、きっと……きっとですわね、うーんそうだと思いますわ」

「それが仕事ですよ?そこは確証を持ってください」

「暗殺者が仕事で殺しに来たら死んであげますの?笑わせるのが仕事なら笑えない時点で終わりですわよ?」

「極論出したな(小声)」

「0か1かってやつ?やっば~」

「それ料理店で料理がまずかったら金払わないタイプやろ」

「値段に見合わなければもう来ないだけですけど?市井のパン屋でパンが甘くないとか硬いとかごねてるような馬鹿なボンボンと一緒にされてはたまりませんわ。さすがにそこまで言うとしたら絶対潰すって決意持つほどひどいものが出てきたときですけど、まともに下処理してない料理とか、作り置きで落ちてるとか。小さい庶民用の食事処で出てくるものが高級レストランで出てきたらそれは言いますわよ」

「逆に庶民用の店で高級レストランレベルのものが出ていたらどうするんや?」

「通いますわ、肩肘張れず美味しいものが食べられますもの」

「囲い込まないんですか?」

「平民に恨まれるじゃないですの、小銭で高級レストランの料理が味わえたのに金貨が必要になったらワタクシでも恨みますわよ」

「たまに貴族っぽいな」

「それが仕事ですわ」

「でも宮廷道化師も悪口言って怒らせるのが仕事みたいなもんやろ」

「じゃあワタクシが殺したら仕事を果たして差し上げたとも言えますわね」

「暴君か?」

「宮廷道化師も死ぬまでは仕事じゃないだろう」

「面白ければひどいこと言われても引き下がりますわよ。アーデルハイドには引き下がったでしょう」

「引き下がった……?」

「思い出は美しいものですわ」

「そのうちアーデルハイドは聖女にされそうだな」

「5年後には……紋章になってそう……」

「うっわ、愛が重いっすね……」

「意匠がめんどくさいからしませんわ」

「めんどくさくなかったらやってたのか……」


 人って刺繍も書くのも面倒ですわね、だれか上手い人がいたらやらせますけど。


「とにかく宮廷道化師は殺してないんっすね?」

「ええ、たぶん」

「じゃあ誰が殺したんすかね?たかだか宮廷道化師を」

「さぁ……?」

「宮廷道化師が死ぬなんてよっぽどのことっすよ?宮廷道化師に本気で怒ったってことなんすから」

「え?疑われてますの?ワタクシ?知りませんけど?」

「うーん、そうっすよねぇ」


 ちょっと疑い過ぎではありませんこと?ワタクシを何だと思ってるのかしら……?


「仮に宮廷道化師を貴族が殺していたら権威ごと落ちるけどいいんすか?」


 ん?ああ、そういうことですの……。


「証拠か何かがあるのであれば使えますけどありますの?そもそも表向き急死でしょう?殺されたことを知っているのは……」

「王宮で働く人間は大まか知ってるんじゃないっすかね」

「え、私知りませんけど?」

「……当時の」

「でしょうね、それで証拠は?」

「ライヒベルク公爵が疑われてるのか?」

「いえ、王家の……国王が殺したと思うがいいのかと聞いただけでしょう」

「ふーん……ま、短気だしね~」

「最後に……国王と一緒にいたらしい……それだけ……」

「ちなみに情報源は?」

「フォルカー・パウエル子爵」

「よく話しましたね、そんな醜聞」

「愚かなる愚者とは……親しかった……らしい……」

「やっぱり名前からして煽ってますわね、宮廷道化師らしいですわ」

「本名なんなの?それ芸名っしょ?」

「知らない……」

「知らないっす」

「私も知りません」

「知らないですね」


 全滅ですわね、まぁ芸名だしなんでもいいでしょう

先代国王「宮廷道化師でなければ殺してた」

先代公爵「宮廷道化師でなければ殺してた」

公爵夫人「絡んだら殺す」

公爵「王宮でしか会わないが帰れば親父が問題を起こしてるから心底どうでもいい」

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