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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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204/562

軽視しすぎましたわねぇ……

「わかったっす、人数を増やして国境の連中の監視をより一層強めるっす」

「お願いね、おそらく今回はその程度、多分蛮族の成果次第ではロバツが本腰を入れて来るでしょう。そして公爵家が蛮族を追い返したところで王国軍が公爵家を攻撃する、あるいはロバツが攻めて公爵家が動いた後にがら空きの公爵領の占領かしら?」

「いくら王国軍といえどそのような命令では動かないぞ?普通に考えたらわかるだろう」

「バカ王子が閲兵しに来た時の態度でも?」

「……そこでアホだとは流石に王国軍も考えていないだろうし」

「と、言うことは正当性があると思ってしまうかもしれませんわね」

「あっ、ああ……」

「騎士団は流石に動かないよ~」

「まぁ、騎士団は動かないでしょうね。これ公爵家を潰すためにしてはマイナス点が多すぎますわね?バカ王子の考えることはわかりませんわ」


 ワタクシ理解力がある方だと思ってましたけど違うのかしら?アレが何を考えているか理解できませんわ。

 理解できた部分はアーデルハイトに惚れていたことだけ、バカ王子で唯一見る目があるところですわ。他はもうないでしょう、打ち止めですわ。来世に期待ですわね


「でしょうね、あれは周りがイエスマンだから何でも通ると思っているんですよ、不可能であろうと難しい話であろうと、自分がやれといったとおりにやるし、思った通りのことが実行される。同時に誰もアレを個人として見ていない、出来の良い兄の出来の悪いスペア。出来が悪すぎて良識ある人間は避けており、とりあえずの阿諛追従で自尊心をおだてて距離を置く、幼い頃からのその経験だけが成長の糧であり、兄にだけは勝てないが自分も優秀なんだと勘違いしている。5歳の頃から成長していない……馬鹿な子です。食料品店で好きなものを買ってもらえない経験がない、あるいはあっても泣き喚けば買ってもらえた子どもの精神性のままここまで来たのです」


 ピアも結構いいますわね。実感がこもっていましたわ……。

 逆を言ったら汚れない心とか持ってそうですけど日頃の態度にしろ、なんにしろありえないですわね。

 心の腐った精神性クソガキとか良いところが一つもありませんわね。いいとこ探しできるのかしら?


「だからこそ……そうですね、だからこそ兄の次に優秀な自分が王国をなんとかしてやろうと思っているのですよ、優秀な自分なら片手間でもできる、自分の完璧な計画を命じた相手が達成すればそれだけでできる。本気でそう思ってますよ。まともに勉強もしていない、王族の責務も果たしてこなかった。この国で3番目に偉く、何をしても許される人間が諌める人間をなくしてしまった結果がアレです。あれは国家ぐるみで作られたバカです。第1王子が優秀すぎたのがよろしくなかったのでしょうね、先程聞いた先代国王の時代のようにどちらが王位を継承するのか、優秀な弟か、平凡かそれ以下の兄か。優秀な兄と平凡以下の弟では担ぎ上げても勝ち筋が浮かばないでしょう」


 その実力差はわかるのに公爵家は舐めてましたわね。

 登場数ページで消えるヤラレキャラ味がありますわ。


「しかも婚約候補が頭のおかしい公爵令嬢と、これまた自分のことしか考えていない頭のおかしい侯爵令嬢だ」

「この国やばくね?」

「頭のおかしい侯爵令嬢と自分のことしか考えていない頭のおかしい侯爵令嬢だとどっちもアーデルハイドじゃないですの、一人しかいませんわよ?」

「…………しかも2人が仲がいいのなら出来の悪い方にあてがっても対立は望めない、能力が不足している、何なら2人共出来の悪い方に興味を持っていない」

「私も持ってなかったっす!」

「私もだ」

「正直存在すら忘れてましたわ、去年あったのが初めてじゃないかしら?」

「いや、流石に会ってると思うぞ……?」

「挨拶した記憶もありませんわね……?」

「ここからバカ王子でアイデンティティが確立されるのか(小声)」

「いらない……」

「こんなの王子に欲しくないわ、前世でどんな悪行積んだん?悪魔とでも契約したか?」

「神は対して信じてませんけどそう考えると悪魔のほうが信じるに値しますわね……。でもそうですか、結局バカ王子は大人の接し方が悪かったんですわね……。哀れですわね、かわいそうですわ……。まぁ頭の出来は多分どうあがいてもバカだから大して変わんなかったとも思いますわ。それとこれとは別で糞ムカつきますし殺してやろうという気持ちに嘘はありませんわ」

「エリー……キャラに感情移入しないタイプ……?」

「めちゃくちゃしますわよ?でも死んでほしい人間には死んで欲しいなぁと思うじゃないですの」

「ま、まぁせやな……」

「そうっすね、それだけは変わらないっす。いつも思ってるっす」

「言葉の節々から怖さを感じるな」

「それはそう(小声)」

「まぁ、結果は変わらないのです、良いでしょう。どこまで話しましたか?クラウ?」

「ジョージ第2王子とフリードリヒ王子の髪の色が違うってとこっす」

「じゃあ、不義密通の話まで戻りましょうか。髪色を変えられない話。ちなみにクラウ、そっちの技術で……」

「ないっす、エリーこそ髪色を変える技術はないんっすか?」

「茶髪を金髪は浮かばないわねぇ……。ウィックじゃダメでしょうし……。わかりませんわ」


 逆なら染めれば良いんですけどね。

エリー「エリーちゃんです!」

エリー「エリーで~す」

エリー「と、服も髪型も変えずとも即座に使いわけ可能ですわ」

クラウ「姿は何も変わってないはずなのに別人に感じるのなんですかね?自信なくすんっすけど」

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