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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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201/561

言われてみればそうですわね

 と言っても口さがない連中であれば無意味なんですけどね。

 まぁこんな話でも根拠も薄いまま話していたら次はお前だ!と言われんばかりの出来事が待ってるでしょうし。やはり根も葉もないということはないんじゃないでしょうか?知りませんけどね。


「それで?お腹の子どもは誰が父親ですの?」

「髪色に問題がなかったらジョージ第2王子がフリードリヒ王子の父親だと思われるくらいっすね」

「実は染めてたとかないか?」

「ない……と思う……」

「バレるでしょう、金髪ですよ?赤子の頃からごまかすとしたらだいぶ無理があります。茶髪ですよ?逆ならまだやりようはあったかもしれませんが……。エリー、フリードリヒ第1王子の髪色はたしかに金髪でしたよね?」


 えっ?いやそんなまじまじ見たことはありませんし……。見ると怖いのがいますし……。金髪なのは覚えてますけども確かにとか改めて聞かれると……そんな生え際とか根本とか見てないですし……。

 金髪だったはずですわ、確かに。


「まさか違ったのですか!?」

「金髪だったと思いますけど……」

「思いますけど?」

「対して興味がないから真面目に見てませんわ」

「…………は?」

「キャスだってあんまり見てないですわよね?生え際とか」

「え、ええ……そういう意味でならたしかにそうですね。私はてっきり第1王子の髪色すら覚えていないのかと思いました」

「流石に覚えてますわよ、うるさいのが髪が綺麗だとかなんとか延々話してましたし」

「うるさいの?とは?」

「第1王子の婚約者ですわ、ワタクシの……ワタクシたちの親友でしたの。いえ、今でもですわね」

「ああ、アーデルハイド様でしたか……。仲がよろしかったのですね」

「そりゃあもう、ワタクシ達は5歳からの付き合いですわ。殺されても死なないだろうと思ってたら一番しぶといのが一番先に……世の中わからないものですね」

「一番しぶとい……?」

「一番図太いのほうが良かったかしら?」

「……まぁ、どっちもどっち……」

「ま、そう思うならそれでもいんじゃね?自己紹介かと思ったけどエリーは生きてるしね」

「生きているのに死んでいる人生を歩んでるやつを婚約者にされた令嬢だ、タフさが違う(小声)」

「ふん、あんなものそのうち本当に死ぬからいいんですわ。事が終われば残ってるだけ意味のないこと。墓堀人の仕事が必要でしょう」

「まぁ、生かす価値はないっすね」

「ええ、そうですね」

「バカ王子は不義の子ではありませんの?不義の子であれば話が早いのに」

「国王の若い頃にそっくりだそうです」

「血は争えない、あっちが不義密通だったりしないかしら?」

「むしろリッパー男爵家追放後の後グリゼルダ妃が急死してなければ再編するために大鉈を振るった宮中勢力まとめきれたのか?と謎はありますけどね」

「国王はオーランデルクの先代国王に似てるっすよ、同族嫌悪っすね。先代国王に似てたのがジョージ第2王子っすから」

「ハズレだったわけですわね」

「子どもをくじ感覚でいうなや……」

「ハズレくじのせいで苦しむのは引いた人間ではなくそれを上に据えることになる人達なんですけど?」

「……せやな」

「ハズレを当たりくじに変えられなかった時点でこの結末が見えてたってことっしょ」

「そこから当たりくじがあったんですけどね」

「くじは当たりだったんだがなぁ」

「ハズレ岩がね……」

「当たりの換金前だったのが……痛い……」

「残った負債がアレだ、頑張って返済してくれ(小声)」

「破産したほうが早いですわね」

「国が破産できるわけ無いだろう、そんな国ロバツだって……」


 いらないでしょうねぇ。

 だから静観していたんでしょうけど。

 こちらにちょっかいを掛ける前にかき乱してやらないといけませんわね。

 あー、やることが多いですわねぇ……。

 クラウ?


「もしバカ王子が王位を継いだらどうなるっすかね……?」

「お先真っ暗ですわ」

「それはそうっすけど、他国の動きっす」

「蛮族は攻撃してくるんですか?」

「ピア、蛮族は……まぁ、してくるときはしてくるでしょうね」

「ロバツは介入か?」

「可能性は……高い……」

「第1王子には喧嘩を売りたくなかったんでしょうけどもバカ王子ですしね、体制が緩んでいるかは気になるでしょうね」

「オーランデルクは今と同じで上から目線で接するんじゃね?」

「オーランデルク先代国王はともかく現国王はどうでしょうね?でも……まぁ、ありえなくはないですわね」

「一応ロバツもオーランデルクも人をやってるから食料品の値段が上がったらわかるで」

「頼もしいですわね」

「いくらなんでもこの情勢下でロバツがちょっかいかけるもんなんすかね?どう考えてもエリー一強っすよ?広義的に見ても公爵家優勢で蛮族使ってちょっかいをかけるのおかしくないっすかね?」

「……たしかにそうですわね?」

「むしろより団結を招くと思うぞ?」

「騎士団と近衛騎士団、軍を帝都から引き離したいとか?」

「そんな大規模なものではないでしょう?普通に戦争ですわ」

「少なくとも大規模な兆候はないわ、商人の情報網でも潜入してる商会員からもな。もちろん街ごとに差があってすべての街を合わせたら大規模な戦争兆候になってましたってこともない。多くとも1万は超えんな」


 蛮族に丸投げかしら?ふぅん、まぁ悪くないですけどなにか引っかかりますわね。

エリー「この宝くじ全額入れたんですけど!当たってたんですけけど!」

アーデルハイド「残念、運営会社がなくなっちゃった」

フリードリヒ第1王子「ごめんね?負債は返しておいてよ、宝くじは自己責任だからさ」


エリー「夢か……」

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