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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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まぁ、後で家に行ってから考えればいいですわね

「まぁ、あのピエロみたいな格好ももしかしたら……と思っただけなので深く考えないでください」

「ああ、そんな考え方もできますわね。意外といい手かもしれませんわね」

「エリーがよくやってることでは?」

「流石に情報収集はやってもこれで派閥をどうにかした覚えはありませんわ。そもそも基本はお父様の仕事ですしね。バンサ伯爵家の事はあとで夕飯でも食べながら調べるとしましょう」

「執務室の書類も一部はジャックさんが管理してるので……それ以外は見れると思います」

「いえ、多分その手のものは処分されてるでしょう」

「流石にそんな隙は元とはいえ王宮部署監督官は見せないでしょう」

「まぁ、推測できるものは他にもありますし大丈夫でしょう。わからないことがわかるというのも大事なことですからね」

「よろしかったら皆様もどうでしょう?貴族のようなものは出ないですが」

「では私もご相伴に預かろう、軍務の時の食事より下が人の家で出たことはないしな」

「それはそれで失礼っしょ、でも同感。騎士団の食事もいまいち安上がりでうまくない。最近は近衛騎士の横領してた金が戻ってきたのか質が上がってきたけど」

「……」


 デリケートな会話でピアを傷つけるんじゃないですわよ!あなた達と違って繊細なんですから。

 旧ライエン侯爵の部下はワタクシ達のせいで粛清されてるんですわよ?まぁ罪状考えたらワタクシ達全く悪くありませんけど。


「私も……いってみたい……蔵書が気になる……」

「どうぞ、私は読み終わったものなのでお好きなように」

「買い取るものがあったらシャーリーより先に蔵書は買い取る」

「まぁ、蔵書買い取るとはいってへんから横入りとは思わんでおくわ。適正価格出すんやろ?」

「当然」

「力強いな……」

「では私も参加します、肖像画や残った書類でも貴族関係がわかるかもしれませんからね」

「俺も、残った書類だけでもわかることはあるだろうしな」

「ええ、どちらもご自由に。すべて開示いたします」


 ここまでワタクシ達に下る際に開示した方多分いませんわよ?

 これも勘かしら?

 だとしたら……大正解ですわよ!いずれ未来で侯爵くらい差し上げますわ、もっとよければ公爵でもいいですけどね。


「では全員参加ですわね。そういえばお土産がありませんわね……。買いに行かせておきましょう」


 軽く指示を書いた紙を折って空いた窓から投げ落とす。これで下の警備をしてる誰が拾うでしょう。まぁ蛮族ですけどね。


「今のは……?」

「お土産を買いに行かせただけですわ、人を呼ぶのはいやですしね」

「そ、そういうものなんですか?」

「いや、ここだけだ。信じてはいけない」

「機密がある家ならやらないわけではないぞ?」

「あ、そうなのか?」

「この地位についてからはな」

「ウチは怖くてできへんわ、横から風でかっさらわれたら困るしな」

「そこは計算ですわ。風が強い日にはやらないか、宝石でも包んで落とせばいいんですの」

「剛毅やなぁ……。まぁそれくらいの情報だってことやしな。宝石くらい安いもんか」

「貴族って大変ですね……」

「いや、そこまでするのはエリーくらいです……。当家でもそこまでは……」

「レズリー伯爵家はするときはするっすね」

「そりゃ……そういう家だしな」

「あーしらは直接言いに言ったほうが早いしねー」

「いや、私も人を呼ぶが?」

「横着令嬢じゃん、軍人のくせに」

「え、いや……普通の貴族令嬢はそんなものだと……」

「軍人のくせににそんな横着でいいの?騎士家だと自分が行動するのが当然だよ~?」

「そ、そうか……私は軍人なのに……」


 それで勝てるんですの?多分言い分はアンのほうがあってると思いますけど。

 あと結果的に人をは使ってるから別にどっちも横着みたいなもんだと思いますけどね。


「じゃ、バンサ伯爵家は後で調べるとして……」

「結局理由は公爵家が悪くないから折れたってことでええんか?」

「そうでしょうね、ようは根回し期間だっただけですわ」

「エリーのご両親の婚姻を理由に上げてましたけど……」

「ん?ああ簡単なことですわ、ワタクシのお母様はガリシア帝国の皇女でしたの。継承位は3,か4くらいだったはずですけどね」

「ガリシア帝国!?東の大帝国じゃないですか!」

「そうか、ピアは知らなかったんだな」

「そもそも社交界におらんしなぁ……」

「父が失礼を……」

「もともと第1王子との婚約話があったみたいなんですけどね、まぁお母様が第1王子を気に入らないとかなんとか。あと宮廷道化師が大層無礼だったから使者が激怒したとかなんとか色々言われてますわね」

「それで王家の当てつけで公爵家に……?」

「多分違いますけど、あんまり語らないですからね。ただ両親は良好ですわ、ああ見えて互いに惚れてますわね」

「いつか話を聞いてみたいものだな」

「わかる……。帝国皇女と公爵家子息の恋……。いい……」

「恋愛大好き勢はこれだから、両親の馴れ初めなんて聞きたくないですわよ」

「あーしも聞きたいかな。自分の両親の馴れ初めはもう聞きたくないし……」

「むしろマーグの両親の馴れ初めを聞きたいんですけど?」

「……………………答弁を拒否させていただきます」

「そこまでか!」

「……そうだね、そうだね……」

「ベスは知っているのか!?」

「ベス、やめてね?」

「言わない、言えない、語れない」

「……そうか、なら仕方ない。いつか……いつの日かマーグが自分から話してくれるまで待つ」

「裏切りの理由みたいな感じで聞かれても嫌だよ?ほら、夕飯までに話し終わらせないと、続けて?」


 明日もあるしそうですわね。じゃあ戻しましょうか。

ベス「(これ本にしようかな?いや、でも……内容が……後半が……)」

アーデルハイド「やめておきなさい、やめておきなさい……」

ベス「わかった」

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