表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

196/559

ふーん、意外と考えてたんですのね

「ライヒベルク公爵、当時は公爵子息だったが……内務大臣になったのは融和なのか陰謀なのかどっち何だ?実際のところ融和に見せかけた陰謀なのか、本当に融和なのか、ただのポーズでなぁなぁにしたかったのかがわからん。どうなんだ?」

「知りませんわ、ただ先程の感じだと本気で融和を考えていたようですけど。本気でそう考えた理由はお母様との婚姻かジョージ第2王子を賜死に追い込んだのが公爵家だとでも思ったのでしょう、という先ほどのワタクシの答えそのままですわ」

「宰相の急死と財源問題は?」

「内務大臣根回しに1年、次期公爵の結婚関係で色々根回しするのに1年、宰相急死の混乱で1年、もしかしたらここで2年かもしれませんね。ぴったり終わりですね」

「と、いうことは立て直してすぐに融和に舵を切ったということですか?」

「それは……無理……」

「でしょうね、ワタクシもそう思いますわ」

「流石に先代国王はそこまでバカではないと思うぞ?」

「無理じゃね?」

「そうっすね、流石に無理だと思うっす」

「まぁ、流石に私でも無理だとわかる」

「そうなんですか……」

「まぁ、誰も飲まんわな。そんな案」

「……ピアは政治から遠ざかっていたから仕方がありません。ジョージ第2王子を賜死にした後、反公爵姿勢を明確にして蛮族を支援する。第2王子派閥を軒並み処分したら財政悪化と同時に宰相が急死、これで融和姿勢をすぐに見せてしまえば処分された旧第2王子派閥がどう出るかわかりません、そのうえ金さえ積めば王家をねじ伏せられると思われるのは致命的です。現国王であるウィリアム第1王子よりジョージ第2王子が支持されてるいた中でそのような行動に出るということは……国王が第1王子を支持したことになります。もう一人しかいないから仕方がないのではなく、第1王子を後継者にするために国王が貴族を巻き込んで第2王子を処理したうえで公爵家のみ気を配ったということになります。巻き込まれた側はたまったものではありません、公爵家は実害がでているので……巻き込まれた貴族たちは逆恨みするよりはそのまま王家の方を恨むでしょう。おそらく……」

「この間は和解後に強硬派になりそうな貴族を処理してたんだと思うっす。力を失う家も断絶する家もこの間に増えているっす」

「ああ、ジョージ第2王子が消えたドサクサで権益拡大しただけだと思ってましたわ」

「王家がそこまでやった理由は第1王子の憂さ晴らしと、財産没収で財政悪化をたどるであろう王国の国庫に補填が必要だったからだったと思うっす」

「穴の空いた桶に水を入れたところで漏れる一方だぞ?」

「最も先程聞いた財政状況では桶の底が抜けるに等しいからな(小声)」

「修理も間に合わないっしょ」

「そもそも修理してるとはいえませんがね」

「どう考えても無理やろ、何考えてたんや?」

「結局……国王は……公爵家との対決を選んだ……」

「それはもう少し後ですわ。先代国王の融和は失敗し、国王は対決を選んだ。本来であればその体力はどこからといいたいくらいですが、まぁ解決したのでいいでしょう」

「そうですね、全く過去に振り回されてばかりです」

「貴族など先祖の過去の栄光にすがりつく寄生虫に過ぎませんわ、そして国も食いつぶす……。困ったものですわ」

「エリーも貴族やろ?」

「貴族ですわ、素敵でしょう?」


 意外と短絡的に旧第2王子派を潰しまわってたわけでもないんですのね。

 てっきり……。まぁ先代国王派閥と第2王子派閥で生き残った残った連中は皆手強いですからね。


「ジーナ、今の司法省はジョージ第2王子派閥だったんですけど、その後どうなったんですの?」

「いきなりだな、まぁそうだな……中立だったんじゃないか?ジョージ第2王子の方を支援してたのは初耳だが。少なくとも司法省が燃えた際にはどちらも支持してなかったと思うぞ?現状は言うならば俺派、エリー派だな」

「なるほど、痛い目を見たからですわね、肩入れした人間が不義密通をしたのは見る目がなかった、それだけならまだしも冤罪だったのなら司法省自体がアホみたいなもんですしね」

「そうは言うけどな、生まれた子どもが本当に当人の子どもかなんて知るすべがない。そりゃ、それを防ぐために色々やっているだろうが……キャス?」

「もちろん、外部から侵入することは困難です。王族関係者の女性に会うには開けた場所、私室で会うにせよ侍女やメイドも付けてですから。遠ざけても信頼の置ける侍女くらいは残るでしょうが……。その場合はその侍女ですら口を閉じていたわけですし……。ライエン侯爵家がわざわざそれをする理由がありません。お目付け役も送り込んでいるでしょうし……」

「何度か全員癇癪を起こして追っ払ったそうではないですの、そこをよくジョージ第2王子が間に入ったとか……あれ?よくでしたっけ?数回はあったと聞きましたけど」

「流石に逢瀬をそんな……ロマンのかけらもないことにするか?」

「ロマン持って不倫するなよ、バレたら死ぬのに何ロマン持ってるんだ、一応高位貴族の令嬢だぞ?」

「ロマンは……大事……」

「ロマンのために国を滅ぼすのはも頭が……なんでもないわ」


 ジャーリーはなぜこっちを見て語るをやめたんですの?ワタクシ別にロマンで国を潰そうとしてるわけではなくってよ?

 せざるを得ないから潰すだけですわ。

シャリー「理解はできるが意味がわからんのは同じや、バカ王子と結婚して殺したほうが早いやろ」

エリー「いやですわ、しがらみが多いからそれで完全掌握した際には手遅れになりますもの」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ