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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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勝ちとまではいえないですけど、封じましたわね

 まあ、当家の暗殺者が優秀だったことにしておきましょう。医者に公爵家のものがいたのか、医者を買収したのか詳しいところは正直わかりませんが。お祖父様もうまくやったとか金の力とか言ってたから後者かもしれませんが。

 毒殺したのは確かなようですしね、あるいは人質でも取っていたのか……。

 まぁ……鬼畜なお祖父様ですし……。それはいいでしょう。


 とにかくピアは出自と今の立場的に安泰。

 出来ないし、する意味もないどころか危険すぎる。するようなら大した相手ではない。最も警戒は必要ですけどね。わずかばかりジャック・リッパーが愚かである可能性も捨てきれないですからね。愚かである可能性のほうが低いからこそ厄介なんですけどね……。


 次にレズリー伯爵家、昔ならいざ知らず現状で手を出すのは危険すぎますわね。

 ワタクシの部下である蛮……執事たちが数人友人たちの家に護衛についていますし、あの頃と違ってクラウがレズリー伯爵家の後継の地位を確定させているからほとんど一本化してるし、そもそも王家の命ですら動かず、動いたふりをして、仕事もろくにせずにワタクシ達に協力してるので人員にも余裕がある、ありますわよね?

 王家もレズリー伯爵家を今や信頼はしてないんじゃないかしら?

 報告だけはしっかりしてまだ信頼されてる可能性はあるといえばあるかもしれませんけども。

 レズリー伯爵自体は仕事はしっかりしてるから、クラウが疑われてるだけかもしれないですけどね。あるいはクラウが私達を調べている内部工作員とでも言ってるか。

 もっともクラウは本気で王家がどうなろうと知らないと言うか、滅びたほうがいいとすら思っているフシがありますわね。

 出会った頃から王家に対しては辛辣と言うか、第1王子のことも内心嫌ってるのが丸わかりでしたしね。取り繕うのはうまくなりましたけど……アーデルハイドも何も言わなかったですしね。

 まあ、個人の好悪くらいは勝手にすればいいということでしょう。さすがに表に出さなければアーデルハイドといえど文句は言わないでしょう。

 いや、言うわね……。じゃあ言っても聞かないか、アーデルハイドですら仕方ないと割り切る程度のものでしょう。もしかして第1王子に振られたとか?

 ……ないか、あの感じは愚かなものを見る感じですし、自分を選ばないなんてなんて節穴な男なんだ!というタイプではありませんしね。

 アーデルハイドが何もしていないのならそれで良かったんでしょう。


 八つ当たりでワタクシの友人たちを襲撃する可能性、もないですわね。

 別段解決はしませんし、見せしめにしても相手がズレている。三下のチンピラじゃあるまいし、友人なんか狙ったところで貴族には無意味。ワタクシにそれをすれば対決するに決まってるのだから。

 ただワタクシたちを激怒させるだけ、もっとも第三者がそれをやってリッパー男爵家とワタクシたちを対決させる可能性はありますが、何を持って情報が漏れたと判断するのかということになりますしね。

 ジャック・リッパーもきな臭さを感じれば調査してはめようとしてきた人間を処理するでしょう、敢えて乗っかってワタクシ達を全員処分する可能性もありますが、それはそれで受けて立てばよいだけ。

 やはり問題はないですわね。


 ほかに考えるなら公爵家には来ないでしょうし、来るなら受けて立ちますわ。

 暗殺者がくるらないつも通りお相手しましょう、キサルピナが身近にいないといけると思っている方々もいるようですし、この1年でご退場いただきましたが……。

 アーデルハイドがワタクシを抑えていたから急いで処理しないとなんて浅い考えの方々の多かったこと、ワタクシがアーデルハイドを抑えていたのですわ。

 まぁ……仮にアーデルハイドだけ生き残っていたとしてもその仕事はしなくていいものになっていたでしょうけど。

 皆様はアーデルハイドを舐めすぎですわ、ワタクシに自分の、自分たちのやったことの全責任を押し付けるような女が慈愛に満ち溢れてるとでも思っていますの?

 そんな女に王太子妃はつとまらないし、王妃も務まりませんわ、ついでに外交もね。


 まぁ、最近は王妃になる前に死ぬ事例が2件連続ですから侮られても仕方ないところはありますけど。

 今思えばアーデルハイドは敢えてお飾りを意識して振る舞っていたのかもしれませんわね、事が起これば一気に処断するために。アーデルハイドは待つということの大事さは誰よりも理解している方でしたからね。

 5歳であんな啖呵切る人間軽視してるのは甘いですわ、と思ったけどあの現場はいない貴族のほうが多かったですわね。

 噂で軽視するのは危険ですわよ、ワタクシも第2王子を軽視してましたけど実際に会うまでは気を引き締めていましたしね。

 想像を遥かに下回ってましたが……。

 地に埋まるどころかすでに墓に埋葬済みでしたけども。


 計画はすべて狂いましたが、逆に早まった所も多いのでなんともいえませんわね。

 ふん……業腹ですが、そういう意味ではアーデルハイドがワタクシを抑えてたというのも当てはまりはしますわね。

 まことに業腹ですが。


 とにかくジャック・リッパーはこれで詰みましたわ。

 絶対に動けない、把握するまでどれくらいかかるか知りませんが……。

 いっそ開示するのも手かしら?お茶会を早めたから予定も変わりましたしね……。

 まだ早いですわね、クラウの話の続きを聞きましょうか。


エリー「(この女……自由にしたらいけないやつですわ、ワタクシが抑えておかないと……)」

アーデルハイド「(この女……自由にちゃいけないわね、私が抑えないと……)」

クラウ「(この2人、自由にしたほうがいい、私が応援しないと)」

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