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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
久々のお茶会の気がしますけどなんででしょうね

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えっそうなんですの?よくやってましたわね

 この怒りはピアの家での食事にぶつけましょう。

 どんな物が出てくるかしら?美味しければ何でもいいんですけどね。

 出身はライエン侯爵家、邸宅はバンサ伯爵家、生活水準はおそらく平民、多少裕福な平民レベルのもの。平民的な食事の可能性はありますわね、それはそれで素朴で美味しいんですけどね。


「2人はおいておいて……クラウ?当時はともかく現状はどうなるのですか?あるいは王宮部署解体時、以降に関して細かい説明をお願いします」

「リッパー男爵家が王宮部署監督官だった時代は王宮部署で1本化されてたっす。リッパー男爵追放後時代は正直言ってよくわからないっす……。おそらく王家の命でリッパー男爵家が動いてたと思うことはあるっすけど……」

「例えば?」

「キンゼー男爵家の当主夫妻の急死っす。手腕からしておそらくリッパー家だと思うんすけど……意味がわからないっす」

「意味?」


 邪魔か腹が立った程度……いや、先代国王時代でしたわね。

 流石にそんな癇癪で殺さないか……。今の国王でもギリギリしない……いやするかも……。


「それっていつ頃でしたっけ?」

「第1王子が産まれた年っす!」

「あー……フリードリヒ第1王子だよな?(小声)」

「そうっす!フリードリヒ第1王子っす!」

「……?」

「ピアは気にしないでください、ジーナは小声で話す事が多いので……本来普通の声量で話すほうが珍しいのです」

「あっ、そうなんですね。そうですよね、司法大臣ともなるといろいろ大変でしょうし……」

「いや、そういうわけではないんだが……。いや、そうだ。クセでな……」


 あ、めんどくさいからそういうことにしましたわ。そもそも小声の理由も大した理由じゃないですしね。まぁ本人にとってはそうではなっただけですから仕方ないといえば仕方ないですわね。今なら誰も気にしない気もしますけど。

 キャスが笑いをこらえてますわね。まぁそうでしょう、面と向かってこうなることはめったにないでしょうし。シャーリーもよく見ると口元が動いてますわね、アンもそっぽを向いてるあたり笑ってるんでしょう。冷静なのはベスくらい……とおもいましたけど俯いてあるあたり笑いをこらえてますわね。

 まぁ、元の小声の理由がまるで国家機密のようだと考えたらそれはそれで面白いですわね。


「ジーナの小声の理由は秘密ですわ、わかりましたわね。小声で話す理由はとっても深い理由があるんですの。ね?ジーナ」

「……ああ、そうだ」

「なるほど、聞いたことと推理したことをお許し下さい」

「いや、気にしないでくれ……」


 乗ってくれましたわね。なんだか絶対に殺してやるぞみたいな熱視線を感じますけどフォローしたから気の所為でしょう。

 ピアとジーナ以外の皆様が顔を隠しているのもきっと気の所為でしょうね。

 そんな日もありますからね。


「それで、クラウ?続きを」

「……」

「クラウ!」

「ゲホッゴホッ……わかったっす」

「大丈夫?……ですか?」

「ピア先輩はいつも通り接してくれていいっす。ちょっと変なところになにか詰まった感じがしただけっす」


 笑いを我慢してただけでしょうに、物はいいようですわね。


「フリードリヒ第1王子生誕直後にキンゼー男爵夫妻がおそらく暗殺されたっす。原因不明の病という処理だったので本当に病死ではないと思うっす。リッパー男爵家が得意としていたのは原因不明の病死に見せかける暗殺っす。見せしめの場合は別だと思うっすけど……。流石にどんな殺し方で見せしめにしたかまではわからないっす。リッパー男爵家はジャック・バンサを婿に迎え入れてまもなく王宮部署を追放されたので……既定路線だったから義父のサッチ・リッパー男爵も王宮部署監督官を辞任してそのまま交代した形っす。そこから王太子婚姻、リッパー男家追放、第1王子……現国王生誕、そして先代国王の国王就任なので事実上国王として王宮部署監督官であるリッパー男爵家に暗殺を命じたとは思えないっす。つまり国王とジャック・リッパー男爵の個人的な関係で暗殺を命じた可能性が高いっす」

「そう、じゃあリッパー男爵家が追放された王宮部署……暗殺担当部署はどうなったの?」

「表向きは普通の王宮部署の仕事をしてたはずっす!先代国王が直接王宮部署の暗殺組織に命じたことは多分ないと思うっす!この辺は推論でしかないんすけど……。暗殺らしき事件おかげには粗末なのでとても王宮部署の人間の差配とは思えないものがあるっす。その中でキンゼー男爵夫妻の急死……それだけはそれっぽく感じるっす」

「何を持ってそう感じたの?あなたは見たことがないのよね?リッパー男爵家の暗殺を……」

「たしかにそうっすけど……その……」


 バカに歯切れが悪いですわね、いまさらなんですの?ああ、そういえば確定ではないんでしたっけ……。

 キンゼー男爵夫妻の死にはまぁ、側室のアガサ・キンゼー男爵令嬢のことも関係あるんでしょうけども。


「その……王宮部署はともかく暗殺業務の一部はレズリー伯爵家が担当してたっす」


 ああ、そうなの?へぇ……。まぁたしかにそれらしいことはしてましたしね

 えっ?そうなんですの?

ジーナ「……」

エリー「聞こえませんわね」

ジーナ「しゃべってないぞ(小声)」

ピア「なにがですか?」

ジーナ「……なんでも」

エリー「秘密の会話中ですわー」

ピア「あ、そうだったんですね。すみません」

ジーナ「……なんでもないよ」

エリー「(引くに引けなくなってますわね)」

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