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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
王宮調査編ですわー!

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口を挟むタイミングをずっと考えていますわ

 どういうことですの?なんでそんなことをわざわざ……?


「情報収集中にいきなり呼び止められてそのまま……庭園で話をしたっす」

「なんでや?」

「寝返りたいということですか?」

「それはこっちが聞きたいっす、ピンとこない顔を見たのか続きは今度だと」

「口説かれてるのではないか!?」

「あるかも……」

「変装してた?(小声)」

「してたっす」

「だからじゃない?(小声)」

「ん?変装してた?」


 あー……モレル伯爵もうワタクシがみんなに通達したと思ってるんですのね。

 まだですわよ?そんなすぐ集められるわけないじゃないですの!ワタクシが成果がないのに集めたら、こう……なんか嫌ですわ!

 モレル伯爵の寝返りなんて表向き……いや裏?裏の表向き……?なんでもいいですわ!ややこしい!公爵家に寝返ってたんだからワタクシ=公爵家の時点でワタクシの派閥に入ったところで成果はゼロも同じですわ!

 だから王宮医師団統括秘書になって情報収集を始めたんですわ!成果がないまま今日になってしまいましたけども!

 そのうえ計画も大まか把握されてるとかもうどう説明するべきか困りますわ!


 でも黙ってるわけにもいきませんわね、めっちゃ恥ずかしいですけど……成果なしはいいづらいですけど……。

 主催のワタクシが成果ゼロって大丈夫ですの?アーデルハイドがいたら鼻で笑われますわ。


「あの……そのことなんですけど」

「エリー?」

「モレル伯爵は公爵派閥に寝返ってたみたいですの……。私は知りませんでしたけど……」

「そうだったんすか!?」

「まぁ知らないならしゃーないんじゃね?」

「誰も文句は言わないだろう」

「子に情報を流さないのもよくある(小声)」

「初耳……」

「それでその……そこから私の派閥に付きたいということですわ」

「ん?ああ、まぁ……同じだと知らなければおかしくはないな」

「エリー側に……?ジーナの司法大臣としての手腕を見て次代へつなぎを作ったということですか?」

「どちらかといえば次代に見切りをつけていたからいい機会だったということでしょう」

「馬鹿王子ねー、そりゃそうっしょ」

「遅いと言いたいけど……寝返ってたから……遅くもない……?」

「いつ寝返ってたのだ?」

「2年前ですわね」

「ああ、アレかな?」

「アレやろ」

「知ってる人間は主犯がエリーじゃないって知ってるからね(小声)」

「流石にモレル子息の寝返りは知らなかったっす」


 クラウが知らないならワタクシは悪くありませんわね!


「それでモレル伯爵がクラウに話しかけてきたってわけ?」

「変装した姿を伝えていたのか?」

「いいえ?ワタクシも変装したクラウがわかるかはわかりませんわ」

「エリーの変装もわかんないことが多いっすけど……」

「変装を……見抜いたってこと……?」

「クラウ!モレル伯爵家はレズリー家と別で裏仕事をしてるのか!」

「知らないっす、少なくともしてないと思ってるっす!」

「ああ、それは問題ありませんわ」

「どういうことですか?」

「ないことあるか?」

「この前モレル伯爵に会った話、シャーリー覚えてるでしょう?」

「なんやそれ?しらんけど?」


 あれ?言ってませんでしたっけ?


「まぁ、いいですわ」

「よくないわ!」

「いいですわ」

「諦めろ、シャーリー……」

「無駄な時間です、続きを」

「ウケる」

「話の腰を折らない(小声)」


 庇っていただいた気がするのになんだか釈然としませんわね……。


「モレル伯爵にかわいいエリーちゃんとして会いに行ったのですわ」

「かわいいいらないだろ(小声)」

「言わせておけ……」

「平民のララと一緒に」

「「「「「「「は?」」」」」」」

「それで……」

「待ってください!なんですか!どう言うことですか!」

「何がですの?」

「まぁ会うのはわかるわ、ララはウチに収めてるからな。商談もしたって報告があったからそれはええんやけど……なんでモレル伯爵邸に一緒に行くって話になるん?」

「ララとバカ王子を繋いでたのが先代モレル伯爵で、バカ王子の側近をやっていたのが現モレル伯爵だからですわ」

「バカ王子の?」

「先代が手紙の受け渡しの担当だったそうですわ、そして当代は……バカ王子の尻拭い担当、愛想を尽かして国王付きマッサージ師に戻ったそうですわ」

「国王には愛想尽かしてないのか(小声)」

「そしてその前は軍務省所属で炎上事件で寝返ってたということですわ」


 急に重くなる空気、まぁそうでしょうね!ワタクシ達は巻き込まれた側ですもんね!わかる、わかりますわ!


「ご愁傷さまって感じ?」

「かわいそうに……」

「被害者っすね」

「そういえばシャーリー?マッセマー商会ってあの第2王子は出禁ですの?」

「バカ王子?一律出禁やで、下請けには数倍の値段で売る様に言ってるけどな」

「ああ、本当の話でしたのね、その頃のやんちゃバカ王子の財布役をやらされてたらしいですわ」

「あの額を?」

「どの額かまではワタクシは知りませんけど……食事代から示談金やら……」

「多分思ってるよりエグい金額やで、去年のエリーが着てたセーターの数倍やろな」


 エグ過ぎますわ!!他人に払わせる金額じゃありませんわよ!そんなもの!金貨500枚の超高級高品質毛糸セーターですわよ?帝都貴族街でも家が買えますわ!数倍とか頭腐ってるんじゃありませんの?

 セーターの値段知った皆様から同じようなこと言われましたけど!


「それはどうなんですか……人として……」

「あれ人じゃなくね?」

「精神性は人外だと思う(小声)」

「第1王子がバカ王子を躾けるまで耐えてほしいと言っていたけどああなったから辞めたらしいですわ、といっても引き継ぎでバカ王子入学までの1年はいたらしいですけど……その時ララに何度か庇ってもらったみたいですわ」

「意外と繋がってるものですね」

「そこで……まぁそうですね……」

「何かありましたか?」

「惚れたとか?」

「男を愛する心があった方に驚くね(小声)」

「違いますわ、クラウの変装が見抜かれたこととも関係ありますわ」

「それは気になるっすね……」

「まぁ……えー……そうですねワタクシ達の計画ですけど……大まかはモレル伯爵に見抜かれてますわ」

「「「「「「「は?」」」」」」」


 今日はよく皆様からは?と言われますわね……最初に出会ったときも言われてたような気がしますわ。

 ここから過去回想に逃げられないかしら?

ゲーム世界

モレル「耐えたけど……根本的に馬が合わないから辞めます」


モレル「公爵令嬢が王城と第2王子周りのこの動きに気がついてないわけはないのにキサルピナ嬢を筆頭に呼び戻さない?罠か?王太子夫妻は静観?ありえないな……ヘス伯爵にそれとなく事件がおきたとしても公爵派閥であることを言っておくか」


断罪後

モレル「イデリー伯爵令嬢寝返り?北方で幽閉?そんな訳はないだろう……?これは……とうとう蛮族を動かすのか?」

ヘス伯爵「時が来たら動くぞ、生粋の公爵派閥の領地は反公爵閥へ寝返ったふりをして支援を奪い取らせるぞ!くたばれクソ王国!」

モレル「(うわぁ……)やっぱそうか……やっておきますね」


エリー襲来時

モレル「各兵力は蛮族対策の為直ちにロバツ国境へ集合させます、山間の蛮族はエリーゼ一派ではないので安心してください、そうですね軍務大臣(多分蛮族領域の全域抑えてるだろ)」

ポート軍務大臣「そう聞いてる」

ヘス伯爵「特別アドバイザーの意見としては重要拠点にいそいで近衛騎士団を派遣するべきです、元公爵派閥を優先的に助けないと寝返りが多発しますよ(地の利のある場所に誘い込んで殲滅させるか)」

モレル・ヘス「(はい、反公爵閥の軍関係者はこれで処分終わり)」

アレクサンダー王国軍総司令官代理「(反公爵閥の部隊を重要かつ撤退が難しい危険地域に送り込んでおくか、あとは向こうが判断して殲滅するだろ)」

ゲドリドル騎士団長「(さーて寝返った人間含めてイノシシ指揮官付けて敵に相対させておくか、近衛騎士とセットで指揮系統もズタズタにしておくか)」



皇帝エリー「このモレルって味方で良かったですわね」

皇帝父ゲハルト「こんな優秀だとは思わなかった、寝返ったこと伝えておけばよかった」

ガリア公爵「なんかあの人に見られると悪寒を感じます」

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