証拠隠滅
突き落としたところは誰にも見られていないはずだ.
舞島さんは服が水を吸い込み,動きずらそうだ.水面を浮き沈みしている.助けるべきだ.分かっている.ただ,今の舞島さんは綺麗だ.必死に息をしようともがき水面に上がっては沈み,上がっては沈みしている.バシャバシャと水面をたたく音が甘美で俺の鼓膜を淫猥に撫でる.
舞島さんはすごく美しい表情をしている.鯉のように水面で口をパクパクしている.かわいい.かわいい.かわいい.かわいい.
俺は舞島さんに石を投げることにした.足元にある石を舞島さんに全力投球.顔にヒット.舞島さんのデコが赤く腫れる.整った顔が腫れるのは,これはこれはいとおかし.楽しい.腫れた顔はいつもの5倍くらいかわいい.
舞島さんに石を当てるゲームを続けていると舞島さんは動かなくなっていた.水面をたたく音はやんでいた.そのかわりに俺が手をたたいた.拍手.すばらしいものが見れた.そのお礼に舞島さんだったタンパク質に拍手.
後のことはめんどくさいので省く.簡単にいうと舞島さんを海の底に沈めた.俺は久しぶりに充足感でいっぱいになった.今なら永劫回帰の世でも生きていける気がする.
国枝さんに聞かなくてはいけないことができた.




