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元魔王候補ポメちょは優しいけどキレると危険!  作者: 山下ケイト
ゼロ章 過去
6/22

ん?大丈夫だよ(^^)

「ミラ~、獣が出るかも知れない事は先に行っておいてよぉ~(;´Д`)」


と、ボクはミラに文句を言う


「いや~……まさかこんなに出るとは思って無かったんだよ(´∀`;)」



ガルルルル…………



はい、囲まれてますね( • ̀ω•́ )✧


しかも、温泉にはまだ子供たちや面倒を見てくれてる人達もいるワケで………



「で、ミラはなんか持ってる?(;´Д`)」


「………ごめん、ホントにこの湯浴み用のローブ以外何も………(・∀・;)」



まぢかぁ~…………



「とりあえず!出来るだけ怪我すんなよ!」


そう言ってから獣に向かって走り出す


盗んだバイクに乗って。


って事は無く、飛び掛かって来る獣達に対してヒジを顔面の横から


ヒザは顎の下から


蹴りは腹に


攻撃をかわしてからシッポを掴み、地面に叩きつける



既に6匹くらいはそこらへんに転がっている訳だけど



「……数が多過ぎる!( ; ・`д・´)」


ミラが言った


そう。数が異常な程に多いのだ


村からの応援も来ている


だが、その数の暴力に対してはほぼ無力と言っていいだろう


この村の最高戦力である、ミラがココにいるのだ


村側の防御力、戦力は皆無と言ってイイ



「ミラ!壁の内側からの応援は来ないの!?( ; ・`д・´)」



獣達を殴り飛ばしながら尋ねると


「………来ないよ…………来ても、壁の上から弓矢で牽制するだけ………アタシ達に当たる事なんて考えずに…………!(_`Д´)_クッソォォォォォ!!!」



ミラは足もとにあった木の枝を取り、短く折るとソレを獣の額に突き刺した



「はぁ…はぁ………この……この村は…………《必要ないモノの村、ステゴマ》………利用されるだけの為に生かされてる、そういうヤツの村なんだよ………」


ドクン………


(ΦωΦ+)ホホゥ….


《必要ないモノ》ねぇ………



「ミラ!少しだけ時間を稼げ!」


それだけ言って、アタシは周囲の気配へと意識を向ける



周囲に漂っていた魔力を確認する



…………全部で28匹



これぐらいならイケるな♪



「大地よ。穿て。( ̄ー ̄)ニヤリ」



そう呟いた瞬間



28匹の獣はただのモニュメントとなった


顎の下から鋭いトゲが脳天を貫いたのだ



「……え?これって…………?」


ミラは何が起きたのか解らない


ステゴマの村に《魔法》を使える者はいない


《魔法》は血の濃さによって使えるものなのだ


《魔法》とは、《魔王の血族が使える法》なのだ



原初の魔王から派生した血脈


その血は交わりによって薄まり、衰退している


極まれに先祖返りで発現する事があるくらいだ



それを発現した者は、貴族やそれに準ずる者となる


だから、この壁の外にいる者達の中に《魔法》を使える者はいない


いないはずなのだ


「………キミは………いったい………?」


「ん?大丈夫だよ♪ミラ(^^)アタシがま……も……」



そこまで言って、「アタシ」の意識は闇に飲まれたのだった

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