ん?大丈夫だよ(^^)
「ミラ~、獣が出るかも知れない事は先に行っておいてよぉ~(;´Д`)」
と、ボクはミラに文句を言う
「いや~……まさかこんなに出るとは思って無かったんだよ(´∀`;)」
ガルルルル…………
はい、囲まれてますね( • ̀ω•́ )✧
しかも、温泉にはまだ子供たちや面倒を見てくれてる人達もいるワケで………
「で、ミラはなんか持ってる?(;´Д`)」
「………ごめん、ホントにこの湯浴み用のローブ以外何も………(・∀・;)」
まぢかぁ~…………
「とりあえず!出来るだけ怪我すんなよ!」
そう言ってから獣に向かって走り出す
盗んだバイクに乗って。
って事は無く、飛び掛かって来る獣達に対してヒジを顔面の横から
ヒザは顎の下から
蹴りは腹に
攻撃をかわしてからシッポを掴み、地面に叩きつける
既に6匹くらいはそこらへんに転がっている訳だけど
「……数が多過ぎる!( ; ・`д・´)」
ミラが言った
そう。数が異常な程に多いのだ
村からの応援も来ている
だが、その数の暴力に対してはほぼ無力と言っていいだろう
この村の最高戦力である、ミラがココにいるのだ
村側の防御力、戦力は皆無と言ってイイ
「ミラ!壁の内側からの応援は来ないの!?( ; ・`д・´)」
獣達を殴り飛ばしながら尋ねると
「………来ないよ…………来ても、壁の上から弓矢で牽制するだけ………アタシ達に当たる事なんて考えずに…………!(_`Д´)_クッソォォォォォ!!!」
ミラは足もとにあった木の枝を取り、短く折るとソレを獣の額に突き刺した
「はぁ…はぁ………この……この村は…………《必要ないモノの村、ステゴマ》………利用されるだけの為に生かされてる、そういうヤツの村なんだよ………」
ドクン………
(ΦωΦ+)ホホゥ….
《必要ないモノ》ねぇ………
「ミラ!少しだけ時間を稼げ!」
それだけ言って、アタシは周囲の気配へと意識を向ける
周囲に漂っていた魔力を確認する
…………全部で28匹
これぐらいならイケるな♪
「大地よ。穿て。( ̄ー ̄)ニヤリ」
そう呟いた瞬間
28匹の獣はただのモニュメントとなった
顎の下から鋭いトゲが脳天を貫いたのだ
「……え?これって…………?」
ミラは何が起きたのか解らない
ステゴマの村に《魔法》を使える者はいない
《魔法》は血の濃さによって使えるものなのだ
《魔法》とは、《魔王の血族が使える法》なのだ
原初の魔王から派生した血脈
その血は交わりによって薄まり、衰退している
極まれに先祖返りで発現する事があるくらいだ
それを発現した者は、貴族やそれに準ずる者となる
だから、この壁の外にいる者達の中に《魔法》を使える者はいない
いないはずなのだ
「………キミは………いったい………?」
「ん?大丈夫だよ♪ミラ(^^)アタシがま……も……」
そこまで言って、「アタシ」の意識は闇に飲まれたのだった