アタシはとりあえず寝よう
「それで?アステアが死んでから何があった?」
なんか端っこの方でのぢゃロリがはぁはぁしているが、そこはスルー
フウガが応える
「……アステア様が亡くなり、クリスカ様もお姿を隠され……我々は加護を失い、これぞ好機と南方のクリストフ領からの進軍があったのだ……」
クリストフ領………?
「たしか、南方にはバーリアル領があったのでは?人族と魔族が共存している土地だったと記憶しているのだけど……?」
「そうだ。元バーリアル領、今はクリストフ伯爵が統治するクリストフ領になっている。……バーリアル様………」
七賢狼全員の拳に力がこもる
「……バーリアル殿は良い領主だったのだな………で、今のクリストフ伯爵とは?」
キッと、その場にいる全ての者の目付きが変わる
空気を察し、コレから飛び出すであろう罵詈雑言を右手を振って止める
「んで。なんかやられたん?( ´゜σд゜`)ホジホジ」
Σ(`・д・´)カッチーン!!
「なんかやられたん?ではないわ!奴らは女を拉致し、男を殺し………作物を奪って行ったのだ!」
…………ふーん。で?( ゜σω゜)
「は!?でって何だよでって!?ココは何だと!?許せない!(;`皿´)グヌヌとかじゃね!?」
とか七賢狼のフウガさんが何かぬかしてますが
「テメーらが弱かっただけだろ?」
その場を冷たい空気が支配した
「テメーらが弱いから負けた。負けたから搾取された。それだけだろ?違うか?」
「し、しかし、我々には加護も何も無く………」
「おい、グルー=ランデス。加護って何だ?ソレがあればどんな時も勝てるのか?」
加護さえあればと言うグルーのコメントをバッサリと斬り捨てる
「そ………それは……………」
「ま、ソレがお前らの決めた事なんだろ?アタシは何も言わないさ♪╮(´-ω-`)╭ヤレヤレ 夜が明けたらクリスカのトコに連れてくから、シッカリ寝とけよ!」
「はっ!」
いつの間にか意識が戻っていた狼達が一斉に平伏した
ガチでうぜー(;^ω^)
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ぼふ
あ~~色々めんどくせぇ~………
最長老、フェリルの家でベッドを借りている
「フォフォフォ♪流石に疲れたようぢゃの、ポメちょよ♪」
そんな事を言いながら、フェリルはベッドの縁に腰をおろした
そして
「………すまんの。ワシらも色々あったのぢゃ……ちゃんと話すのでのぉ………今暫く待っては貰えぬぢゃろうか?」
ベッドへうつ伏せの状態、フェリルとは逆の方向へ顔を向けているアタシ
「……無理にとは言わんのぢゃ。おヌシには関係の無い話ちゃ。忘れてたも………?」
ギシッとベッドが軋む音がした
フェリルが立ち上がり、ベッドが重さから解放された音だ
キィ……
ドアが開く。眠っている相手を気遣い、出来るだけ音がしないように優しく
「…………おやすみ♪」
ゆっくりとドアが閉まる
キィ……という音すら鳴らないように
ゆっくり……ゆっくり………
ドアがシッカリと閉まり、取っ手がそ~っと水平の位置へと戻った
……別に敵地じゃねーんだから、足音くらいさせてもイイんじゃね?(৹´꒳`৹)
そんな事を思う
ま、いっか♪
明日はクリスカのトコに連れて行かなきゃか………
とりあえず寝よう…………