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母へ

作者: 高石すず音

母の日に、感謝の気持ちを込めて贈る詩です。

今年は花屋の店先まで静かで

なんだか不思議な気持ちです


美味しくできた炊き合わせも

塩を入れ忘れたハンバーグも

また食べたいな……また会いたいな


子育てに夢中だったとき

愛読していた英才教育の本を

ビリビリに破いて捨てた


夫婦関係に悩んでいたとき

苦しい胸の内を綴った詩を

「面白くない」と扱き下ろした


そんな娘が大人になったとき

「一緒にいると嬉しいね、楽しいね」

と手紙をくれた


辛くて投げ出したくなるときもあるけれど

あなたがくれた人生

まだ頑張れる気がします


いつまでも元気で幸せに

お母さん、ありがとう


挿絵(By みてみん)

Photo by Pexels.com

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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読しました。 丁寧に言葉を選ばれている、そんな高石さんの気持ちが伝わってきて、やっぱり誰かに宛てて贈る詩って、心を動かされるなあと思いました。 家族とは言えど、色々な感情があると思い…
[良い点] ほっこりしました。 当たり前すぎて見えなくなってしまうけれど、 とても大切なことですね。 青臭さの抜けた大人になってからの方が 素直に付き合えるようになりますよね。
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