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不殺の賢者〜高校生は不殺主義で異世界を生きる〜  作者: 水坂鍵
第2章:魔の襲来と魔術学校
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第24話:魔の襲来②

 第24話です。





 俺がレメディの街へと戻ろうとしていた時、



「──────っ……!?」


 突如として、空から魔法が流星群のように落ちてきた。


「……っ『聖なる大結界』!!!!!」



―――――――――――――――――――――

 【魔法名】聖なる大結界


 【属性】光/サポート


 【魔力消費】50000


 【効果】対象となる一帯に『大結界』を構築する。『大結界』は、魔法を全て吸収し、魔物を全て弾く。なお、『大結界』は1時間で消滅する。


 【範囲】対象は、その体積を問わない。頭で対象を認識していなければならない。

―――――――――――――――――――――



 俺はとっさに、防御系の魔法をここからレメディ全体を覆いかぶせるように発動した。



 ────瞬時に、レメディに光の壁が現れる。


「…………っ!」


 その直後、多くの魔法がレメディや俺が今いる場所へと落下した。


 まるで、巨大爆弾が爆発したかのような音が響きわたる。


 ────だが、数秒たっても衝撃がこちらへ伝わることはない。


「…………なんとか、凌いだみたいだな……」


 『聖なる大結界』は、全ての魔法を吸収したようだ。こちらへの被害はなかった。


「……どうなってるんだ?」


 とっさのことで多少動揺したものの、俺はすぐに持ち前の冷静さを取り戻す。 


(……これだけの魔法を同時に発動できるとなると……、敵は複数いるのか?……いや────)


 俺は再び『生命探知』を発動する。

 すると、先程までなかった点が現れていた。


(……1体か。……1体でここまでの魔法を出せると言うことは……魔力量が相当多いはずだな)


 そもそも、ここまでの能力を持っている相手ならば────


「……やはり、意思疎通ができるほどの知能を持っている──それも魔物ではないな」


 『生命探知』は、魔物としては認識していない。


「──と、なると……()()()()は……」



 俺の直感が告げていた。

 この感覚は、あの時と同じだ。



「…………」


 俺は再び、海側を向く。

 視線の先には────



「……おやおやぁ、これは、驚きましたねぇ」

「…………」

「──さぁ、貴方も私の成長の糧になっていただきましょう」


 目の前にいる、一見すると人間のような男は、明らかに人属とは違うオーラを放っていた。


「…………」


(……ツノがあるな…………それに、魔力量が人間とは大違いだ)


 俺はじっくりと相手を観察する。


「……お前は、『魔人』か?」


 俺がそう尋ねると、目の前にいる男は少し驚いたように俺のことを見た。


「おやおやぁ、これは少し驚いた。貴方、我らを知っているのですねぇ」



「…………ああ、前に戦ったことがあるからな。あれは良く記憶に残っている」


 俺は答える。


 1カ月くらい前だろうか。

 俺は王都地下水道で魔人『ベノム』と遭遇した。

 あのときは俺の仲間がやられてかなり苛立った記憶がある。



「────ほう、なるほど、つまり、そう言うことですかぁ。それならば、『ザコ』どもとは言え、あれだけの量の魔物を倒すだけのことはあります」


 男は納得したように続ける。


「…………」


「ベノムを()()()()のは貴方というわけだ」


「………?……ああ。倒したのは俺だが」


 『ああした』?一体何のことだ?

 俺はベノムに何かしただろうか。


 多少痛めつけはしたが……後遺症などは残ってないはずだが。

 そう言えば、少しは反省したのだろうか。



 俺がそう答えると、魔人はニヤリと顔を歪める。


「……ふふふ。はははははぁ!最高ですよ!やはり貴方は私の成長の糧になるにふさわしい!!」


 男は雄叫びを挙げた。


「……そうか」


 だが次の瞬間、男は急に静かになる。


「──と、は言えなんだがなぁ。上からの命令で『もし仮に魔物を全て対処できた人間がいた場合、そいつを仲間に加えろ』と言われているのだ。まさか、そんな人間がいるとは思わなかったがな。──どうだい、こちら側へ来る気はあるかい?」


「…………」


 ……これは予想外の展開だな。まさか勧誘してくるとは。

 目的はなんだ?


「何がしたくて俺を勧誘しているんだ?」


 俺がそう聞くと、男は再びニヤニヤとしだした。


「残念だが、それは言えない。仲間になってからではないとな」


「……そうか、なら無理だな。そもそも、ベノムだったか?そいつは他人を痛めつけるのが好きだったようだし、俺の魔人に対するイメージはかなり悪いな」


 俺が勧誘を断ると、男は「ふふふ!」と笑い出す。


「いや、正直、勧誘を断ってもらえて本当に良かったよ。これで安心して、貴方で遊ぶことができる!!あのベノムがやられたという貴方の実力、見せてみてくれたまえ!!」


 そう言うと、男は俺にゆっくりと近づいてきた。


「俺は【上位魔人第4席】の『セルフィシュ=ロウ』。俺に直々に殺されることを、誇るが良い、人間」




 ―第24話 完―

 お読みいただきありがとうございます。


 頑張って2日に1回投稿をやっていますが、いつまでもつでしょうかね……。(そもそも文字数も少ないですし……。)


 pv、ブックマーク、ポイント評価等、ありがとうございます!!!

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