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不殺の賢者〜高校生は不殺主義で異世界を生きる〜  作者: 水坂鍵
第2章:魔の襲来と魔術学校
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番外編7:王国図書館レポート⑴

 番外編7です。設定など。






 俺は、王国図書館で様々な文献を閲覧した。

 

 その中でも、特に印象に残っているのは、この世界における常識、そして魔法についての文献だろう。


 その一部を、ここに記す。

 


 ――――――――――――――――――――――


 まず、この世界に存在する職業について。

 この世界における職業は、大きく分けると2種類ある。『異世界の英雄』の職業と、『この世界で生まれた者』の職業である。


 一般的に、『異世界の英雄』の職業は、『この世界で生まれた者』のステータスよりも優れているとされている。

 これは、もともと神がこの世界を救う者を『異世界』から召喚するためである。

 召喚された者のステータスは、神々に普通よりも高く設定されるのだ。


 そして、『この世界で生まれた者』の職業は、通常『異世界の英雄』の職業に劣るとされている。

 だが、その中でも、『当たりと外れ』が存在するのである。


 その言ってしまえば『当たり』の例として、『魔術師』が挙げられる。


 『魔術師』は、異世界の英雄の職業である『魔法使い』とは異なる。

 一般的に、『魔術師』は『魔法使い』の劣化版とされていて、異世界の英雄ではない魔法を使う者は、基本的に『魔法使い』ではなく、『魔術師』と呼ばれている。


 しかし、劣化版と言っても、あくまで『異世界の英雄』と比べたときのことである。

 この世界において、『魔術師』は当たり中の当たりであり、ら魔術師として生まれればある程度の生活をその時点で保証されるレベルなのだ。


 ちなみに、王立魔術学校に通っている生徒はほとんどが『魔術師』である(一部の例外は存在する)。

 つまり、そもそもこの学校に通っている時点でかなり『良い才能』を授かっているということだ。


 なお、『異世界の英雄』の職業は、ランクSからランクBまでが多く、その職業にはこの世界の人間たちは基本的になることができない。

 そして、『もともとこの世界にいる人間』の職業は、ランクEから、ランクCまでが多く、ランクBの人間はほぼいない。



 一方で、『当たり』の職業があるということは、当然『外れ』と言われる職業も存在する。

 その例として代表的なものは、『術師』や『治療師』、『村人』だ。

 この中で、『術師』は『魔術師』に、『治療師』は『治癒師』に間違えられることがあるが、これらの職業は全くの別物である。(『術師』はランクDだが、『魔術師』はランクCであり、『治療師』はランクDだが、『治癒師』はランクBである。)



 俺の身近な所で言えば、ルックは『術師』で、リーフは『治療師』だ。

 2人とも自分の職業が『役立たずの職』だと言っていたが、別にそんなことはない。『術師』も『治療師』も、使い方次第で化ける職業だ。ただ、『魔術師』など職業の方が使い方が簡単である。



 さて次に、この世界における『魔法』について。

 『魔法』を発動する上で重要なことは、大きく分けて3つある。

 その3つとは、『イメージ』と、『自分が魔法を発動できていることを想像できる』ということ、そして『魔法発動を正しく、正確に()()()()()こと』だ。


 この世界で魔法を使うためには、まず大前提として、『神』に魔法発動を伝え、その力を借りなければならない。


 イメージとしては、


 ①魔法発動をイメージする。

 ②それぞれの魔法の属性の神が魔法発動を確認、許可。

 ③魔法発動。


 の流れだ。



 ただし、これには一部例外があるのではないかとも思っている。分かり次第、追記することになるだろう。



 さて、ここまで長々と書いてきたが、この情報がこれからに生かされていくことを願うばかりである。



【レポート⑴はここまで】


 ――――――――――――――――――――――




     ***




「…………まさか、こんなに早くに役立つとは思ってなかったんだけどな……」


 教員用の寮の自室で、俺は眠らないようコーヒー(翻訳されたと言うことはこの世界にも似たようなものがあったらしい)を飲みつつ、苦笑いをしたのだった。



 ―番外編7 完―

 お読みいただきありがとうございます。


 いつも読んでくださっている読者様には、本当に感謝しかありません。


 間違いを指摘してくださった方も、ありがとうございました。


 これからも頑張ります。

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