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不殺の賢者〜高校生は不殺主義で異世界を生きる〜  作者: 水坂鍵
第2章:魔の襲来と魔術学校
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第12話:バグと陰謀②

 第12話です。



「……そんな……?」


 シンシアは、愕然とした表情を浮かべていた。

 しかし、次の俺の言葉によってそれは一変する。


「自分なら、その『鍵』を開けることができます」




     ***




 俺は、昨日作り上げた魔法『プログラム』によって、ステータスボードに侵入することに成功する。


 結果、流石にステータスそのものを書き換えることはできないが、俺の力の及ぶ範囲ならば『鍵』を開けることなどができるようになった。

 俺は早速シンシアのステータスを解き放った。


「……っ」


 俺は全神経を研ぎ澄まし、集中する。

 集中度は勉強の比ではない。

 俺は、額に汗を浮かべる。


 この魔法は、そこまでしなければ発動することができないほどに神経をすり減らす魔法だった。


「…………」


 ステータスに表示された文字列のデータを読み取りそれを解いていく。


「……っ!?」


 どうやら、成功したらしい。


 ――――――――――――――――――――――

 状態異常〉〉〉〉ロック・封印『魔力低下60%』『使用可能スキル減少70%』が解除されました。

 ――――――――――――――――――――――


 近くにいるだけで、シンシアの魔力が上がっていくのが分かる。


「……先生……!」

 そして、シンシアは何故か泣きそうな顔でこちらを見つめる。

「この恩は、絶対に忘れません!!!」

「あ、ああ……」

 あまりの熱に少し引き気味になってしまったが、取り敢えず1人。


 この場所に来た以上は、出来ることは全てやる。

 それもまた、きっと異世界の英雄の使命のはずだ。




     ***




 その後、俺はまず、『鍵』付きのステータス持ちの生徒を呼んでいった。

 そして、なんとか全員の『鍵』を外すことに成功したのだった。


「……さてと。ここからは『魔法の構成に問題がある』生徒だな」

 ここからは、『ステータス』には異常は見つからなかったが『魔法』に問題が見つかった生徒たちだ。


 そもそも、この学校に『魔術師』として入ることができた以上は才能が全くないということはないはずだった。

 何故ここまで圧倒的な差が生まれてしまったのかが、これによって説明される。


「……よし!」

 俺は、さらに気合を入れていく。

 先程まで針の穴に系を通す作業を延々とやるようなことをしていたため、非常に疲れてはいるものの、不思議と気分は良かった。

 俺は教室へと戻る。

 ここからは、全体への講義という形で行う。


「さて、皆さんお気づきかもしれませんが、すでにステータスが変化した人が数人います」


 生徒がうなずく。

 どうやら、早速情報交換を終えたようだ。


「どうやら皆さん分かっているようなので、次の話をしたいと思います」


 俺がこう言うと、生徒の視線が俺へと一気にあつまった。

 生まれ変わったクラスメートを見て、希望が生まれたのだろうか。


「では、始めたいと思います」




 俺はまずクラス全体に『魔法の構成に問題がある』とはどういうことなのかを説明するため、そもそも『魔法』とは何でできているのかについて説明した。


 『魔法』を発動する上で重要なこととは、俺が『賢者』になったことで見えてきたことを踏まえると、大きく分けて3つある。


 その3つとは、『イメージ』と、『自分が魔法を発動できている姿を想像できる』ということ、そして『魔法発動を正しく、正確に()()()こと』だ。

「先生、伝えるって誰にですか?」


 ここでシンシアが俺に質問する。

「良い質問ですね」

 そう。ここが重要だろう。

 『魔法』を()()伝えるのだろうか?

 答えは、『神』だ。


「神……様……?」

「そうです。『神』に魔法発動を正しく伝えることで、初めて魔法は発動します」


 これは例の『王国図書館』で調べた内容を、俺なりに解釈し、実際に魔法を使っている他の異世界の英雄を観察した結果分かったことだ。

 魔法は、『神』に宣言することで使用することができる。

 ……ただ、異世界の英雄──特に『賢者』の場合は特殊なのかまだ俺の魔法については分かっていないことも多い。というのも、俺にはその感覚があまりないからだ。

 『神』に伝えるという行為はほぼ『詠唱』とイコールではあるのだが、一部必要のない人間もいて、それもまたややこしいところではある。


 

 ー第12話 完ー

 お読みいただきありがとうございます。


 少し更新の時間を変えてみました。

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